ここでは、高齢者の方が楽しみながらできる体操を紹介します。体操をすることで、筋力を維持したり、現在できている日常生活動作を続けていくことができます。椅子を使った体操をはじめ、体の各部位を使った体操の種類、体操をする際の注意点などを解説します。
安全に楽しみながら体力の向上をはかりましょう。
目次
高齢者の方の身体状況は、その方々によってできることとできないことのばらつきがあります。そのような条件下で、みんなで楽しみながら体操をするには「椅子に座ったままでできる体操」が安全性も確保できるのでおすすめです。
高齢者は徐々に体力が低下し、日常生活動作でできていたことが次第にできなくなっていきます。体操をすることで体力の維持や向上を図り、現在の生活を続けていけるといった効果も期待できます。高齢者の身体状況によっては、できる体操とできない体操がありますが、その方にあった体操をすることが大切です。
維持したほうがよい身体能力など、理学療法士などの専門職に相談することで、より効果的な体操を行うことができます。
高齢者は運動する機会が少ないため、運動不足から、全身の運動機能が低下しやすい傾向があります。日ごろから体操する習慣をつけることで、運動不足の解消ができます。運動をすることで食欲も増し、睡眠の質もよくなるといった効果も期待できるでしょう。
体を動かすことで、気分が爽快になった経験はどなたにもあると思います。工夫して体操を行うことで、体を動かすことがひとつの楽しみになれば理想的です。
また、集団で体操をする場合、「体を動かしながら、楽しい時間を過ごす」という側面もあり、世間話などをしながら、参加者それぞれとコミュニケーションをとれる時間になります。参加者も個別に声をかけてもらえること、皆に注目されることで喜びを感じる方もいるでしょう。
椅子を使った人気の楽しい体操メニュー7選を紹介します。
それぞれ、インターネットでイラストが見れる場合がありますので、探してみるとよいでしょう。
椅子に座ったままできる首の体操です。
肩の体操をする前に、まず深呼吸をゆっくりと3回行います。
椅子に座ったままできる、太ももの体操です。この体操をすることで、段差を超えたり浴槽の出入りといった日常生活動作を安定させることができます。
口腔体操は、食事をするとき唾液が出やすくなる効果があり、舌を動かしたり飲み込むための準備体操です。
比較的人気があるのが、グーパー体操です。よく行われる基本的なグーパー体操を紹介します。
椅子に座ったままでできる、ボールを使った体操を紹介します。一番簡単なのは、輪になって座り、隣の人にボールを渡すゲームです。ただ渡してもらうだけでもうまくできない人もいるので、ある程度緊張感を持ってゲームを行うことができます。
次第にボール回しに慣れてきたところをみはからって、次のゲームを行います。これは、脳トレを取り入れたゲームになり、しりとりをしながら隣の人にボールを渡します。もし難しいようなら、数をひとつずつ増やしてカウントしながら、隣の人にボールを渡すというゲームもおすすめです。
椅子に座って、足踏みをする体操の紹介です。
高齢者が体操をする場合、体調が良好かどうか事前の確認が必要になります。高齢者によっては判断ができず、参加をしたがる傾向があるため無理をすることがあるからです。もし、看護師などがいれば確認すると安心です。
体操をする際に、バランスを崩して椅子ごと転倒する可能性があります。椅子は手すりがついていて、安定性のあるものを選びましょう。
ここまで、椅子に座ったままできる体操を紹介してきました。高齢者や障害のある方にとっては、椅子に座ったまま安心して体を動かせるということが重要になります。また、体操を指導する方にとっても、安全で多人数の方に同時に体操を実施できます。
時には冗談をいいながら楽しい体操の時間を過ごすことは、高齢者の方にとって生きがいを生み出すことにもつながります。