男女別40代の血圧平均値は?正常値に保つためのポイントも解説!

2024.06.03

40代は男女関係なく、自身の健康に気を配る人が増えてくる年代です。
自身の健康の指標として血圧を心配し、自宅でも血圧測定をする人が増えていることでしょう。

そこで今回は40代の血圧の正常値から、血圧を正常値に保つポイントなどを紹介していきます。
この記事を参考に血圧を正常に保てるようにしていきましょう。

血圧とは

血圧は最高血圧と最低血圧の数値で正常値、高血圧、低血圧と診断を下します。
ここでは血圧の正常値と高血圧の基準値についてみていきましょう。

 血圧の正常値

血圧は心臓が収縮し血液を送り出すときに最も高くなり、この時の血圧のことを収縮期血圧
(最高血圧)といいます。
一方心臓が拡張し血液を送り出す準備をしているときに最も低くなり、この時の血圧を拡張期血圧
(最低血圧)と呼んでいます。

血圧の正常値は各年代共通。
病院で測定した血圧を診察室血圧といい、収縮期血圧120mmHg未満であり
拡張期血圧が
80mmHg未満のことを正常値と呼びます。
また家庭で測定した血圧のことを家庭血圧といい、収縮期血圧115mmHg未満であり
拡張期血圧75mmHg未満か正常値
です。

家庭血圧の方が低い理由として、血圧はリラックスしている状態の方が低い傾向にあるため
リラックスできる家庭血圧を低く設定しています。

 高血圧の基準

高血圧の基準も各年代共通です。
収縮期血圧140mmHg以上であるか拡張期血圧90mmHg以上である場合に高血圧と診断されます。

高血圧にはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3つのランクがあり、数値が高くなるほど積極的な
治療を必要とします。
高血圧には基本的に自覚症状がありません。

そのため気が付いた時には高血圧Ⅲ度であることもよくあることで、自覚症状がないため
治療に積極的になれないということも。
なるべく自宅で血圧を測定し記録をつけ、血圧を把握しておきましょう。

40代の血圧平均値は?

血圧は年齢が上がるにつれ、上昇する傾向にあります。
特に女性は更年期の時期に入るため、血圧の把握は重要です。
ここでは男女別の血圧についてみていきましょう。

 40代男性の血圧平均値

男性の血圧の平均値は血圧の薬を飲んでいる人も含むか含まないかで異なります。
まずは血圧の数値を下げる薬を飲んでいる人を含んだ数値。
こちらは収縮期血圧125.8mmHg、拡張期血圧81.3mmHgです。

次に紹介するのは血圧の数値を下げる薬を飲んでいる人を除外した数値。
その平均値は収縮期血圧125.4mmHg、拡張期血圧80.6mmHgです。

この両者の数値を正常値と比較すると、どちらの数値も正常値を上回っている
ことが分かります。
このことから日々の血圧を測定し、自身の血圧を把握しておいた方がよいといえるでしょう。

 40代女性の血圧平均値

女性も男性と同様に血圧の数値を下げる薬を飲んでいる人を含むか含まないかで
平均値が変わります。

まず血圧の数値を下げる薬を飲んでいる人を含む数値。
収縮期血圧114.3mmHg、拡張期血圧71.2mmHgです。

次に血圧の数値を下げる薬を飲んでいる人を除外した数値。
収縮期血圧113.7mmHg、拡張期血圧70.9mmHgです。

このことから平均値は基準値を下回っていることが分かります。

しかし、女性には更年期があり、更年期になるとエストロゲンの減少により、
自律神経が乱れ血圧が上昇しやすくなります。
更年期が原因で血圧上昇が慢性的になったとしても危険な状況であることに変わりはないため、
注意が必要です。

血圧が正常値から外れた場合の体への影響

血圧は高くても低くても、身体に影響を与えます。
特に高血圧は自覚症状がないことが厄介です。
ここでは血圧の数値が正常値から外れたときの影響についてみていきましょう。

 高血圧の場合

先にも簡単に触れたように、高血圧の場合自覚症状はほとんどありません。
しかし放置してはいけません。高血圧は動脈硬化を進行させ様々な病気の発症リスクを高めます。
動脈硬化は全身の動脈に起こるため、血栓の詰まりなどを引き起こします。
その結果心筋梗塞や脳梗塞などの病気を招き、自身の命が危うくなるのです。

年齢を重ねるごとに命に関わる病気のリスクが高まるため、40代のうちから
高血圧予防に努めなくてはいけません。

 低血圧の場合

低血圧は高血圧と異なり、重篤な病気の発症リスクが低く、病気とみなされないことがあります。
低血圧は高血圧と異なり、明確な数値がありません。
しかし一般的な数値として収縮期血圧100mmHg未満の場合を低血圧と診断します。

低血圧だからといって治療をする必要はありませんが、いくつかの症状が現れます。
・めまいやふらつき
・頭痛
・倦怠感
・肩こり など
これらの症状が出、日常生活に支障をきたす場合は医療機関を受診するようにしましょう。

血圧を正常に保つポイントを紹介

血圧を正常に保つためには、生活習慣の改善が必要です。
ここでは食生活の見直しなど40代の人に気を付けてほしいポイントを4つ解説します。

 食生活を見直す

まず一番に取り組んでほしいのが食生活の見直しです。
特に高血圧を改善するためには減塩に気を付けなくてはいけません。
食塩の取りすぎは日本における高血圧の最大の問題点。
ナトリウムの取りすぎは血圧の上昇を招くため、減塩は重要です。

高血圧を予防するためには1日の塩分摂取量を6g未満にすることを推奨しています。

しかし20歳以上の1日の食塩摂取量は男性10.8g、女性9.1g。
そのため減塩は難しいと思いますが、調味料を控えめに使うなど小さなことから
減塩を始めていきましょう。

 十分な睡眠と休養をとる

十分な睡眠と休養は正常な血圧を維持するのに大切です。
睡眠不足や休養の不足はストレスをためる原因となります。

ストレスは心身に様々な不調を引き起こし、高血圧の危険因子の一つであるとされています。
それだけではなく睡眠不足は低血圧の症状悪化にもつながるため、血圧にとって
睡眠は重要です。

毎日十分な睡眠をとり、血圧を正常に保てるようにしましょう。

 適度な運動をする

適度に運動することは血圧を正常に保つのに重要な役割があります。
運動の中でも有酸素運動は、習慣的に行うことで血圧を下げる効果が期待されます。
運動の目安は1回30分以上の運動もしくは短時間運動を1日合計40分以上。

推奨されているのは定期的な運動であり、特に毎日行うことが大切です。
高血圧の原因の一つが運動不足。
そのため運動に慣れていない人は1日の活動量を増やすことから徐々に始めていきましょう。

 節酒・禁煙

飲酒を控えることも血圧を正常に保つのに重要なことの一つ。
アルコールは飲んだ量ではなく摂取した純アルコール量が心身に影響を与えます。
節度を保った飲酒量は1日純アルコール量20gです。
アルコール量を減らせない人はノンアルコール飲料を取り入れ、節酒できるようにしていきましょう。

また禁煙することも血圧にとって重要です。
禁煙は血圧以外にも多くの健康改善効果があります。
禁煙が難しいときは禁煙外来などを活用し、ストレスがかからないよう徐々に禁煙していきましょう。

まとめ

40代は男女関係なく健康、特に血圧について気になる年代です。

血圧の平均値をみてみると、男性は基準値を超えているため血圧に注意する必要があります。
女性も更年期に差し掛かる時期であるため血圧が上昇しやすく注意が必要です。

血圧は生活習慣を改善することで正常値に保てるため、まずは自身の生活を見直し、
血圧の正常化に努めましょう。

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