hiromi先生のワンポイント薬膳「1月」~体質分類について~

2021.01.04
  • 薬膳コラム

第七回 湿困体質(しつこんたいしつ)

今回は、水分代謝、脂肪代謝が悪い『湿困(しつこん)』のお話です。
湿痰(しつたん)という表現をすることもありますが、どちらも同じ体質を示します。

不必要な水分が体に溜まり、その水が悪さをしてしまいます。
水は熱とは逆で、重たいため体の下へ溜まりやすく
やがて湿となり、停滞し体を冷やすので
ぽっちゃり型で冷え性の方に多い体質です。

特徴としては、比較的色白でむくみがあり、皮膚は柔らかい。
手足が冷たく、特に下半身が冷えむくむ
鼻水が出やすく、汗っかき、尿量は多い
上半身は乾燥を感じ、比較的水分を摂取しがちです。
余分な水分を含んでいるので、倦怠感を感じやすく
酷いと湿の悪さで頭痛やめまいがあることもあります

【摂り入れていただきたい食材】
小豆、とうもろこし、大麦、ハトムギ、落花生、えんどう豆、紫蘇、春菊、せり、冬瓜
スイカ、メロン、あおさ、あさり、鯉、クラゲ、昆布、海苔、鴨肉
烏龍茶、プーアール茶、紅茶

【日常生活で気をつけたい点】
飲み物に関しては、本当に喉が渇いている時に。
湿困体質の場合、無意識に水分を摂取している場合が多いので、喉の渇きを感じたら
喉の渇きを感じたら飲むような習慣に改善しましょう。
代謝を上げることも必要なので、いつもより早歩きをする、エレベータを使用せず
階段を使うなどの工夫をし、体内のエネルギーを燃焼させ、水分を排出すように心がけましょう。
甘いものの摂りすぎにも注意です。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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