調理補助とはどんな仕事?内容ややりがい・就職先などを詳しく紹介!

2024.10.01

就職、転職、バイト、パートなどを探す際、「調理や調理補助」の求人をよく見かけますよね。
しかし、調理の仕事をしたことがないと「どんな仕事をするのか?」「調理補助ってどんな仕事?」
とイメージが難しいですよね。

そこで、この記事では調理補助はどんな仕事なのかや調理補助に求められるスキルや魅力を
解説していきます!

調理補助とは

調理補助の仕事は、文字通り「調理をする人の補助を行う仕事」です。
作業がスムーズにできるよう、野菜や魚の下処理、調理器具などの準備を行います。
場合によっては、簡単な盛り付けなどをすることもあります。
まず調理補助の仕事について説明していきます!

 調理補助と調理スタッフの違い

食道や給食センター、飲食店などの様々な求人を見ると、「調理補助」と掲載されているものも
あれば、「調理スタッフ」と書かれたものもあります。
一見すると同じような仕事内容ですが、調理補助はあくまでも「調理をする人のサポートをする
仕事」であり、実際に調理はしません。

なぜ、混同されやすいのかというと、調理スタッフが調理補助の役割を兼任している事業所が
多くあり、仕事内容も似ていることから混同されやすいのです。

調理補助の具体的な仕事内容

調理補助の具体的な仕事内容には、以下のようなものがあります。
・調理場の消毒、掃除  ・調理場の消毒、掃除  ・調理器具や食器の準備  ・食器類の洗浄
・野菜や果物の皮むき  ・魚の下処理  ・食材のカット  ・調味料や食材の計量
・調理済み食品の加熱  ・盛り付け  ・配膳  など

栄養士、管理栄養士、調理師など調理をする人の指示のもと調理補助を行います。
働く場所によって、子ども、高齢者など体調や体質に合わせて食材の柔らかさやアレルギー用の
除去食などの用意が必要です。

調理補助の仕事の魅力・やりがいは?

ここまで、調理補助の仕事内容について、調理スタッフと調理補助の違いと、調理補助の仕事が
行う具体的な仕事内容について説明しました。

ここからは、調理補助という仕事の魅力とやりがいについて3っつ解説していきます!

 調理師を目指すことができる

調理補助の仕事は、「調理師」を目指すことができる仕事です。
調理師免許は栄養士や管理栄養士と違い、一定の実務経験を満たせば、「中学校卒業以上の学歴」
で受験資格が得られる免許です。
そのため、調理補助から調理師免許の取得を目指す人も多くあり、見習いとして調理現場で
働く人もいます。

注意しなければならない点として、調理師法で実務経験の対象となる事業所や条件があるので
注意が必要です。
調理師免許の取得を目指している場合は、自分が働いている事業所がこの条件に当て
はまっているか、確認をしましょう!

 無資格でも働くことができる

調理補助の仕事である、食材の下ごしらえ、食器の洗浄、調理場の消毒や掃除などの業務は
資格がなくても行えるため、無資格・未経験でも始めやすい職種です。

雇用の形態もパートやアルバイトの求人募集をしている場合が多く、スキルや社会人経験などを
問われることはほとんどありません。
ホテルの厨房や飲食店で働けば、プロの料理人の調理方法を間近で見て学ぶことができます。
学校や保育園などでは食育に触れることができたり、病院や介護施設では食事療法などの現場を
見ることができます。

働く場所によって得られる知識や経験が異なるのも調理補助の魅力のひとつと言えるでしょう!

 お客様に喜んでもらえる

調理を生業とする職場で、実際に食事を調理しているのは調理師などですが、食材のカットや
簡単な加熱などには調理補助も多く関わっています。
そのため、お客様に喜んでもらえやりがいを感じることができるのも調理補助の魅力でしょう。

保育園や学校であれば子どもたちの「おいしい!」という声や「今日の給食は?」など声を
かけられることもあり、癒やしにも繋がります。
飲食店や食堂などでは直接、お客様が食事をとっている姿も見られるので、おいしく
食べている姿を見ると仕事のモチベーションにも繋がることでしょう!

調理補助の仕事の大変な所は?

ここまでは、調理補助の仕事の魅力とやりがいについて紹介しました。
しかし、どんな職業にもやりがいや魅力と一緒に、大変なこともあるのが当然です。
ここからは、調理所の仕事の大変な所について紹介していきます!

 時間を常に意識して動く必要がある

飲食店、学校、ホテル、施設、病院を問わず、一度に大量の準備や片づけを行いながら、
時間通りに食事を提供できるように作業を進める必要があるのです。
保育園や学校、施設や病院など働く場所によってはアレルゲン対応食が必要であったり、
専用のメニューが必要である場合もあります。

そのため、指示通りに食材や調味料をきちんと計量し、カロリーや塩分量が適切である料理を
完成させなければなりません。
それらを集中して考えながら時間通りに提供できるようにしなければなりません。

 効率よく動くことが重要

先に説明した通り、調理を生業とする仕事を行う場合、時間を常に意識して働く必要があるため、
「効率良く働くこと」も重要です。

指示通りに食材や調味料をきちんと計量し、カロリーや塩分量が適切である料理を完成
させなければならないのです。
野菜の切り方や使用する食材のグラムがずれると、味のバランスも崩れてしまうので、
手際よく集中して指示通りに作業ができる必要があります。
ホテルや飲食店であれば、効率良く働くことは売上やお客様の満足度にも繋がります。
これらを意識して効率良く働くことは重要かつ大変な特徴と言えるでしょう。

調理補助の就職先は?

ここまで、調理補助の仕事内容について説明し、そのやりがいや魅力、大変なところまで
説明をしました。

では、調理補助の就職先には一体どんな場所があるのでしょうか?
ここからは、調理補助の就職先について解説をしていきます!

 ホテル・レストラン

調理補助の就職先ひとつめは「ホテル・レストラン」です。
ホテルやレストランでの調理場の特徴は以下のとおりです。

  • 他の調理業に比べて「高級な食材」を利用することが多い。
  • 分業制で、基本的には決まった担当の調理を行う。
  • 料理長が調理工程全体を監督する。


一番大きな特徴としては「料理長の存在」でしょう。
料理長はホテル調理工程全体を監督する責任者です。味や盛りつけのチェックや工程への
指示をもちろん、メニューの考案やスタッフのマネジメントも料理長の仕事です。

 学校・保育園

調理補助の就職先ふたつめは「学校・保育園」です。
学校や保育園の調理場の特徴には以下のようなものがあります。

  • 地産地消や旬の食材にこだわって調理されている。
  • 栄養バランスを考えた食事を調理している。
  • 食育や社会性、コミュニケーションスキルの育成に役立つ。
  • アレルギーや年齢に合わせた調理が求められる。


一番大きな特徴としては「アレルギーや年齢に合わせた調理が必要」というところでしょう。
学校や保育園などに通う子どもたちは自分でアレルギーなどの判断ができない場合が多く、
調理する時点でアレルギーを除いた除去食などを用意しなければなりません。
また、小さいお子様であれば、硬い食事の提供を避けたりやわらかく調理したり、
細かく刻んだりする必要があります。

 病院

調理補助の就職先3つめは「病院」です。
病院での調理場の特徴には以下のようなものがあります。

  • 患者さんの健康状態や治療方針に合わせて食事を提供する。
  • 栄養バランスの考えた食事を提供する。
  • 飲み込みが難しい方には、刻んだ食事やミキサーにかけた食事を提供する。


一番大きな特徴としては「病気や健康状態に合わせた食事を提供する」というところでしょう。
病院には様々な病気を抱えた方がおり、その方に合わせた食事を提供する必要があります。
とくに内蔵系の疾患がある方であれば、塩分の制限や水分の制限があり間違うと最悪の場合
命に関わる場合もあるため、提供ミスなどがないよう、しっかりと確認し提供する必要があります。
また、その分、患者や社会への貢献度は高い職場ともいえるでしょう。

 介護施設

調理補助の就職先4つめは「介護施設」です。
介護施設での調理場の特徴には以下のようなものがあります。

  • 利用者一人ひとりの健康状態や食事制限に合わせた調理が必要なため、細かい配慮と
    高い専門性が求められる。
  • 栄養士や管理栄養士のアドバイスに従い、刻み食やミキサー食など適切な食事を提供する。
  • 衛生管理が厳しく求められる。
  • メニューの発案や、食材の発注や管理も含まれる。
  • 施設であっても楽しく食事ができるよう、盛り付けや行事食などの調理を行う。


介護施設で食事を提供するには、営業届出または営業許可の申請が必要です。
また、食品衛生責任者を配置することが義務づけられています。

まとめ

この記事では、調理補助の仕事についてご紹介しました。
調理補助は直接的な調理はしませんが、食事の計量や調理器具の掃除や消毒、
簡単な盛り付けなど間接的な調理に役立つ仕事です。

また、調理補助として働きながら調理師免許の取得を目指すこともできる仕事で、
学校や保育園では食育などに触れることができ、ホテルやレストランであれば、プロの料理人の
仕事を間近に見て覚えることができる仕事です。
働く場所も、ホテルやレストラン、保育園や学校、病院や介護施設などたくさんの場所で
活躍できる仕事です。

人の食を支える仕事というのはやりがいもあり、魅力的な仕事のひとつです、調理系の仕事を
考えている方にとってこの記事が一助になれば幸いです!

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