hiromi先生のワンポイント薬膳「11月」~体質分類について~

2020.10.31
  • 薬膳コラム

第五回 瘀血(おけつ)

今回は、血行不順を意味する『瘀血』のお話です。瘀血の全身状態は、
血の巡りが悪いため、四肢末端に栄養が回らず、そのために新陳代謝が落ちます。
部分的には、血が一箇所に滞るため、シミやソバカスができやすく、
顔色は色黒またはくすみがあります。

・毛細血管が蜘蛛の巣のように浮き上がり、血管が膨らみ静脈瘤を作る
・針で刺されたような痛みがある
・頭痛、肩こり、手足にしびれ、月経痛

瘀血証になるには、外傷が原因で起こる一時的な要因以外に以下の4つが関係します。
1、気虚→血を推動できない
2、気滞→ストレスなどで気の失調
3、血熱→血と熱が結びつく
4、陽虚→冷え性
上記のいずれか又は複合的な証が瘀血へ導くと考えられています。

【取り入れていただきたい食材】
紅花(サフラン)、黒豆、青梗菜、パセリ、菜の花、玉ねぎ、ニラ、クランベリー
さんま、ししゃも、鯖、黒砂糖

上記の食材には、瘀血だけでなく、前項で挙げた「気虚」、「気滞」、「血熱」、「陽虚」に
当てはまる証に良い食材を含みます。

生活の中で気をつけたい点は
冷たい飲み物や生野菜は控え、薄着にも注意
よく体を動かし、発散作用のある辛味のものを適度に取り入れましょう。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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