hiromi先生のワンポイント薬膳「4月」~鰆~

2023.03.30
  • 薬膳コラム

春は冬に溜まった毒素を排出するために肝臓の働きが活発になります。

肝臓が働きすぎて疲れてしまうと、精神のバランスに影響をきたし、睡眠障害、情緒不安、頭痛、めまい、のぼせなどの症状が起こりやすくなります。
食生活では、酸味のもの、補血効果があるもの、香味野菜のような香りの強いものを摂り入れると良いでしょう。

魚に春と書いて鰆(さわら)が美味しくなる季節です。
鰆は人体の活動に必要な『気』を補う効果が強く、魚の中でも秀でていると言われています。今回は、一年が始まり内臓が活発に動き出す春に相応しい食材を使ったレシピをご紹介いたします。

「鰆と菜の花のわさび胡麻酢和え」(4人分)

【材料】

鰆4切れ、菜の花200g

穀物酢大さじ80cc、出汁80cc、砂糖小さじ2、濃口醤油大さじ2、白胡麻大さじ1、塩・料理酒少々、ねりわさび小さじ2

【作り方】

 鰆は軽く塩・料理酒をふってグリルなどで焼き、1切れを4等分にする。

 菜の花は枝先を持ち花の蕾を下にし、よく水の中で洗い汚れを取る。

沸騰した塩を入れたお湯で1分ほど茹で、ザルにあげて冷水で冷ます。

水気を絞り、4cm程の長さに切り揃えておく。

 調味料類をボウルに混ぜておき、鰆と菜の花を加えて和え、程よく味が染みたら器に彩りよく盛り付ける。

菜の花とお酢には、血流を促し解毒作用があるので、体内の毒素を排出する働きがあります。肝臓に良い三つの食材を合わせた一品で体の中から綺麗になり、春を告げる菜の花で目でも季節を感じながら、お召し上がりください。

*春のワンポイント!*
自律神経のバランスを崩して、電車の中などで息苦しくなったら、手の親指と人差し指の間の水かきを強めに押してください、気持ちが落ち着きます。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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