介護初任者研修は、介護を始めるために基本的な知識があることを証明できる資格です。介護施設で勤務する中で必ず必要な資格ですので、就職する前に取る方もいますが、働きながら資格を取る方が多いです。
この記事では、介護初任者研修について難易度や試験内容、合格するには何をするべきかについて解説します。
目次
介護士のスターとしての資格です。短期間で取得できることが特徴で、元々ヘルパー2級という名称の資格でした。
働きながら空き時間で取得できることで、介護職を始めようとしている人が最初に取得する資格です。
年齢層は20代から60代までと幅広く、介護職に就こうとしている方が取得します。
食事や入浴・排泄の介助の基本的な介護方法、他にも移動や洋服の着脱など、様々な場面で活用できる介護技術を身に付けられます。
講義と演習で130時間学ぶ必要があります。自宅でのテキスト学習と、通学での学習、車椅子での移動介助や食事介助などを学びます。資格を取るのに2か月~4ヶ月かかることが予想されます。
介護初任者研修では、講義の内容を理解しているかを確かめる筆記試験と、介護技術が身についたかを確認する実技試験があります。どちらも合格しないと介護初任者研修を修了したことにならないので、日々の勉強を欠かさず行うことが重要です。
この章では、介護初任者研修の試験内容について解説します。
筆記試験は、試験時間1時間で講義で学んだことが出題されます。
スクールで行う模擬試験をきちんと取り組み、本番の試験には出題傾向をつかんで臨みましょう。スクールによって出題形式は様々ですが、選択形式で出題されることが多いです。日々の勉強を予習復習していれば高い得点を取れ、合格する可能性が高いでしょう。
また、ヘルパー2級から名称が変わったときに、認知症と障害の理解についての科目が追加されました。医学的な用語が多くなっているので、基本的な用語については理解しましょう。
初任者研修の実技試験では、
の介護技術を確かめます。介助者の立ち位置や、利用者に了承を得て介助を行っているかなどが評価されます。
また、実技試験では、受講生同士が、介助者役・利用者役に分かれて試験を行いますので、介助をする側、介助を受ける側どちらも経験することになります。介助を受ける側で感じる不快感は、もしかしたら自分もついやってしまっているようなことかもしれませんので、自分の介護技術を見直す機会になります。
排泄介助では、プライバシーの配慮を心がけましょう。食事介助では、飲み込みの確認や、自分で食べたくても食べられない利用者の思いを理解するよう意識してみましょう。移動介助では、実際に車いすを押してもらうと、段差や道の凸凹がどれだけ怖いのかを感じることができます。
介護初任者研修の試験の難易度は、講義や実習をきちんと受けていれば合格できる難易度です。
筆記試験の問題は選択式・記述式で出題され、出題数は32問以上(出題32科目で各1問以上)となっています。
資格の難易度はそれほど高くなく、仕事と両立して取得できます。
合格得点は、100点満点中70点なので比較的合格しやすく、一発で合格する人も多くいます。
介護初任者研修は、スクールごとに問題を作成していて、再試験が受けられます。合格するまでスクールで受けられ、受講生全員に終了証を交付してもらえます。
基本的には、再試験も無料で受けられるのですが、中には再試験に追加料金が必要なスクールもあります。もう一度授業の内容を振り返ったり、ノートを読み返したりと、重要なポイントを頭に入れなおすことが大切です。
「介護初任者研修に一発で合格したい。」と思われる方がほとんどでしょう。
資格を持つことで、介護の知識と技術があることが証明され、職場内での信頼感に繋がり、介護業界に就職するときに無資格の人よりも有利になるからです。
この章では、一発で初任者研修に合格するために必要なことを解説します。
介護初任者研修の試験内容は、主に講義で習った内容が出題されます。講義の内容を日頃から予習復習して、過去問題を解きながらも出題傾向をつかむことが大事です。
また、講義で分からない部分を講師に確認してすぐに解決しましょう。講師が講義中に試験に出題されるところを教えてくれることもありますので、聞き逃さないようにしましょう。
講義で提出するプリントなどから出題されることもあるので、試験前に確認することも重要です。
介護初任者研修に一発で合格するには、勉強のスケジュールを立てることです。
講義の前後には学習したことの予習復習をきちんとして、隙間時間でも勉強をできるようにしましょう。仕事をしながらでも介護初任者研修の資格は取得できるのが、仕事の時間と勉強の時間のスケジュール管理は重要です。
長時間学習してカリキュラムを修了したので、是非一発で合格するように頑張ってみましょう。
過去問や模擬試験を解くことで、試験の問題の出題傾向をつかめます。また、似たような問題が何度か出ていることもあり、今回の試験の予想もできます。
また、分からないところ、間違ってしまったところは何度も解き直して、その科目の理解を深めましょう。問題を解き続けることで、自信に繋がり本試験もリラックスして臨めます。
この記事の内容をまとめます。
介護初任者研修とは、元々ヘルパー2級という名称の資格です。名称変更と同時に、「認知症の理解」「障害の理解」の2つの科目が必修科目に追加されました。
試験は、介護の資格の中では一番難易度の低い資格で、介護の知識・スキルを証明するために介護現場でも活用できる資格です。
講義を理解していれば合格できる試験なので、予習復習を必ず行い、分からないところがあれば担当の講師に確認しましょう。再試験を受けられますが、一発で合格できるように頑張りましょう。