デイサービスでは、体操や脳トレなどの高齢者の体や頭を動かすためのことが行われています。それをレクリエーション活動といいます。頭を使うレクリレエーション、体を動かすレクリエーションどちらにもメリットがあり、種類も多数あります。
この記事では、レクリエーションの目的やデイサービスで今すぐ使えるネタについて解説します。
目次
レクリエーションを行うことで、脳の活性化や身体機能の向上、コミュニケーションの促進などが期待されます。また、気分転換にもなり、利用者様の楽しみの一つになります。
カラオケや【昭和クイズ】などは、昔の記憶を呼び起こすことにもつながります。毎日違ったレクリエーションや体操を取り入れることで、デイサービスを利用する利用者様の楽しみにつながります。
ここからは、デイサービスで使えるレクリエーションのネタについて解説します。脳を使うレクリエーションと、ものを使いみんなで盛り上がることができるレクリエーションについて解説します。
デイサービスでのレクリエーションで「何をやっていいのかわからない。」「簡単でみんなが盛り上がることができるレクリエーションについて知りたい。」という方はぜひご覧ください。
ひらがなや漢字、計算で脳を使うドリルです。計算問題では、足し算、引き算、掛け算、割り算が入り混じった計算や、100マス計算などがあります。
穴埋め問題の漢字ドリルもあり、難易度が様々でインターネットですぐにダウンロードできます。塗り絵などもり、利用者様のやりたいものを選んでプリント問題や塗り絵ができます。
回文とは、上から読んでも下から読んでも同じものになる単語や文章です。
などのような問題です。
オリジナリティーのあるものなどを考えて楽しみましょう。また、利用者様と一緒に「上から読んでも下から読んでも変わらないもの」を考えるのも良いでしょう。
座ったままできる指の折り曲げのゲームです。例として、グーチョキパーをやりながら口は「パーチョキグー」というなど、口と手がつられないように考えながら遊べる脳トレがあります。
また、指と指を合わせてお互いくるくる回すゲームもあります。親指と親指→人差し指と人差し指→中指と中指など変えていきます。最初の親指は簡単なのですが、中指、薬指になると回りづらくなります。色んな指遊びを試してみましょう。
すぐできるレクリエーションとして連想ゲームがあります。難易度も様々で、「花の名前」「魚の名前」など簡単なものから、「赤いもの」「3文字のもの」などは様々な答えが聞けてスタッフも驚くような答えが聞こえてくることがあります。
「都道府県の名前」「国の名前」などもみんなで考えることができて楽しいでしょう。空き時間やレクの一つとしてやってみましょう。
脳に適度な刺激が与えられることから、間違い探しゲームがレクリエーションとして多く取り入れられます。季節や行事にちなんだ間違い探しは、高齢者が親しみを感じるでしょう。
また、利用者の好みや懐かしい昭和の暮らしの間違い探しなどは、利用者様の思い出話などが聞けることもあります。
「○○にはあって🔲🔲にはない」というのを当てるクイズです。ホワイトボードに「ある」と「ない」の言葉を順に書いていきます。
最初は難しいものからスタートして、徐々に簡単なものにしていきましょう。言葉から連想されるものを考えるので、ひらめき力や思考力が鍛えられます。
目隠しをした利用者が、ホワイトボードに目・鼻・口などを貼り付けます。目隠しをするので、転倒のリスクがあるので注意しましょう。
完成した顔はユニークなものが多く、完成した顔を見てみんなで大笑いできます。
ホワイトボードだけでなく、顔の台紙にパーツをつけていくことで、テーブルの上でできるレクリエーションにもなり、みんなで楽しめます。
おかめだけでなく、キャラクターなど様々な顔を用意することで、種類が多くいろんな顔を見られるでしょう。
脳トレの問題はたくさんありますが、歌謡曲の名前を当てるクイズもあります。利用者様の中でも多くの方に親しみがあり、楽しく答えてくれるでしょう。歌のイントロクイズや、歌詞の穴埋めクイズなど、出題方法もたくさんあります。
しりとりは、だれでも楽しめる脳トレの一つです。ちょっとした空き時間などでも活用できるゲームです。「動物の名前」「食べ物の名前」などの条件を追加する、「3文字の言葉のみ」にすることで、認知症の方でも言葉を思い出しやすくなります。
「体操をしながら」「お尻で文字を書く」しりとりは、同時に2つのことができて効果的です。
一つの漢字をバラバラにしてパーツを合わせ、どんな漢字になるのかを当てるクイズです。また、漢字2文字を合わせて2字熟語を作ることも脳トレになります。
例:十 十 月 日 日
ヒント:一日の始まりです
回答 朝日
利用者が自分で食材に触れておやつを作ります。作り方が簡単で比較的短時間で作れるおやつがおすすめです。自分で手を動かして手指を刺激することで脳が活性化され、認知症の進行を遅らせることにもつながります。
おやつレクをするときは、複雑な作業がなく工程の少ないメニューにして、栄養価が高く不足しがちなたんぱく質やビタミンを補えるメニューを選びましょう。
制限時間内にどれだけ紙コップを高く積み上げられるかを競うレクリエーションです。利用者全員で、紙コップを順番に乗せていき、倒した人が負けというルールでタワーを高くしていきます。
手先を使い、集中力が鍛えられるゲームです。机など平らな場所でやりましょう。
アレンジとして、「トランプと紙コップを交互に乗せて高くしていく」「お手玉を平らに乗せて高くしていく」ゲームがあります。
「レクをするのに何をしていいか分からない.」という方は、風船バレーもおすすめです。車いすの方でも参加しやすく、みんなで風船を落とさないように頑張るので盛り上がること間違いなしです。
ルールは、【みんなで一緒に何回落とさずに風船バレーを続けられるか。】【2チームに分かれてバレーボールのようにする。】という2パターンがあります。転倒に気を付けて安全に行いましょう。
うちわを使ってティッシュペーパーを落とさないようにします。何秒落とさずにできるか記録をしましょう。
もう一つのやり方は2人での対戦形式です。テーブルの上のティッシュを仰いで、相手の陣地まで運びます。終了時にティッシュが相手の陣地にあるチームの勝ちです。
丸めた新聞紙を足の指や裏を使って広げ、速さを競うゲームです。参加者で速さを競ったり、タイムを計ることでゲームがより楽しくなります。
新聞紙は、
などのレクリエーションにつなげることができるので、万能アイテムです。
デイサービスのレクリエーションは、通所する利用者様が飽きないように様々な種類のレクリエーションを設けることをおすすめします。
また、どんなレクリエーションをやるにも、自分が楽しむことで利用者様にも楽しさを伝えることが大事です。そのためには、日々の利用者様とのコミュニケーションを大事にして、様々な話や要望を聞けるようなスタッフになりましょう。
怪我に気を付けて楽しいレクリエーションの時間を提供しましょう。