要介護5とはどんな状態?利用できるサービスや平均余命など徹底解説

2023.10.02

要介護5とは、日常生活を営むことがほぼ不可能な状態で、寝たきりで意思疎通も困難なケースが多いとされます。

要介護5の人は、どのような介護サービスを利用できるのでしょうか?また、要介護5の人の平均余命はどのくらいなのでしょうか?

この記事では、要介護5とはどんな状態で、利用できるサービスや平均余命などを徹底解説します。要介護5の人やその家族にとって役立つ情報をお届けします。

要介護5はどんな状態?

要介護5は、介護度階級の最高段階です。要介護5の人は、日常生活のほとんどすべての動作に介助が必要になります。

具体的には、食事、排泄、入浴、移動、着替え、調理、掃除、洗濯、買い物、服薬、外出、金銭管理など、ほとんどの動作に介助が必要になります。また、認知症や精神疾患などの症状が重い場合もあります。

意思の伝達が困難

要介護5の状態になると、意思の伝達が困難になる場合があります。これは、認知症や身体障害、精神疾患などの原因によるものです。意思の伝達が困難になると、介護者とのコミュニケーションが難しくなり、介護が困難になる場合があります。

意思の伝達が困難な要介護5の方を介護する際は、以下のようなことに注意することが大切です。

  • 表情や仕草に注目する
  • 指示をわかりやすく伝える
  • ゆっくりと話す
  • 優しく接する
  • 介護者の気持ちを理解する

意思の伝達が困難な要介護5の方を介護するのは、大変なことです。しかし、介護者の気持ちが伝われば、要介護5の方にも安心して生活してもらえるでしょう。

在宅介護は難しい

要介護5の在宅介護は、大変なことです。以下に、要介護5の在宅介護を難しくするポイントをいくつかご紹介します。

  • 身体介助が必要な場合が多い
  • 認知症や精神疾患を併発している場合が多い
  • 介護者の負担が大きくなる
  • 介護費用が高額になる

要介護5の在宅介護を成功させるためには、以下のようなことが大切です。

  • 介護保険の給付金を上手に利用すること
  • 介護サービスを上手に利用すること
  • 介護者の負担を軽減すること
  • 介護費用を抑えること

要介護5が認定される要因

要介護5に認定される要因は、以下の通りです。

  • 寝たきり状態
  • 認知症
  • 身体障害
  • 精神疾患
  • 日常生活のほとんどすべてに介助が必要

要介護5に認定されるためには、これらの要因がいずれか1つ以上認定される必要があります。また、要介護5の認定を受けるためには、介護認定調査を受ける必要があります。

介護認定調査は、介護保険の被保険者が要介護状態かどうかを判断するために行われる調査です。介護認定調査の結果、要介護5に認定された場合は、介護保険から支給される給付金や介護サービスが利用できます。

要介護5の人が受けられる介護サービスは?

要介護5の人は、介護保険から支給される給付金や介護サービスが利用できます。介護保険の給付金や介護サービスは、要介護者の介護をサポートするためのものです。

要介護5の人が受けられる介護サービスについて以下で詳しく解説していきます。

訪問介護で受けられるサービス

要介護5の人が訪問介護で受けられるサービスは以下になります。

  • 訪問介護:介護を必要とする人が自宅で生活できるように、介護スタッフが家庭を訪問して、身体介護や生活援助を行うサービスです。
  • 訪問入浴:介護を必要とする人が自宅で入浴できるように、介護スタッフが家庭を訪問して、入浴を介助するサービスです。
  • 訪問看護:介護を必要とする人が自宅で看護を受けるサービスです。看護師が家庭を訪問して、医療処置や健康管理を行います。
  • 訪問リハビリ:介護を必要とする人が自宅でリハビリを受けるサービスです。理学療法士や作業療法士が家庭を訪問して、筋力や運動機能、生活能力の向上を目指します。
  • 夜間対応型訪問介護:介護を必要とする人が夜間に必要な介護を受けるサービスです。介護スタッフが夜間に家庭を訪問して、食事や排泄、移動などの介助を行います。
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護:介護を必要とする人が定期的に訪問介護や訪問看護を受けるサービスです。

施設に通って受けられるサービス

要介護5の人が施設に通って受けられるサービスは以下になります。

  • 通所介護:介護を必要とする人が自宅から通って、昼間活動できる場所を提供して、生活機能の維持や向上を図るサービスです。
  • 通所リハビリ:介護を必要とする人が自宅から通って、リハビリテーションを受けられるサービスです。
  • 地域密着型通所介護:介護を必要とする人が自宅から通って、利用者一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供できるサービスです。
  • 療養通所介護:介護を必要とする人が自宅から通って、看護師の指導の下、療養生活を送れるサービスです。
  • 認知症対応型通所介護:認知症の人が対象です。症状を理解し対応できるスタッフが、認知症の人が安心して過ごせる環境を提供して、生活機能の維持や向上を図るサービスです。

施設に泊まって受けられるサービス

  • 特別養護老人ホーム:介護保険の施設の中で最も利用者が多い施設で、要介護3以上を対象として介護や日常生活上の支援を行う施設です。
  • 介護老人保健施設:要介護1〜5を対象として介護やリハビリテーションを行う施設です。
  • 介護療養型医療施設:要介護3以上を対象として、医療と介護を一体的に提供する施設です。
  • 特定施設入居者生活介護:自由度が高い施設で、要介護1〜5を対象として介護と生活支援を行う施設です。
  • 介護医療院:介護保険の施設の中で最も新しい施設で、要介護3以上を対象として医療と介護を一体的に提供する施設です。

要介護5の平均余命

要介護5の平均余命については、厚生労働省の令和3年簡易生命表によると男性は1.23年、女性は1.55年となっています。これは、要介護5と認定された時点での平均余命であり、実際には個人差があります。

また、要介護5と認定される前に、要支援や要介護1〜4の状態であった期間も考慮する必要があります。

要介護5の人は、日常生活のほとんどの動作に介助が必要であり、自宅での生活が困難な場合が多いです。そのため、要介護5の人の平均余命は、一般的な高齢者の平均余命よりも短くなる傾向にあります。

しかし、要介護5の人の平均余命は、年々延びています。これは、医療技術の進歩や介護サービスの充実が進んでいるためと考えられています。

要介護の人には特別養護老人ホームがおすすめ

要介護の人には、特別養護老人ホームがおすすめです。特別養護老人ホームは、介護保険の施設の中で最も入居費用が安く、介護が必要な人に最適な環境が整っています。

特別養護老人ホームでは、食事や入浴、排泄、移動などの介護サービスが提供されています。また、レクリエーションやイベントなども開催されており、利用者が楽しく過ごせるように配慮されています。

特別養護老人ホームには、いくつかの種類があります。最も一般的なタイプは、居室が個室になっているタイプです。居室が個室になっているタイプはプライバシーが守られており、利用者が安心して過ごせます。また、居室が個室になっているタイプは、利用者の家族が訪問しやすいというメリットもあります。

まとめ

この記事では、要介護5とはどんな状態で、利用できるサービスや平均余命などを徹底解説しました。

要介護5の人は、日常生活を営むことがほぼ不可能な状態で、寝たきりで意思疎通も困難なケースが多いとされます。訪問介護や通所リハビリテーション、ショートステイなどのサービスを利用できますが、自宅での介護は難しい場合が多いです。そのため、特別養護老人ホームや介護医療院など、施設の入居を検討する必要があります。

要介護5の人の平均余命は、男性は1.23年、女性は1.55年となっていますが、個人差があります。

要介護5の人やその家族は、自分のニーズや希望に合ったサービス・施設を選ぶことが大切です。また、周囲の人や専門家に相談したり助けてもらったりすることも大切です。

要介護5の人にとって快適で安心な生活を送れるよう、この記事が参考になれば幸いです。

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