重度訪問介護とは、重度の障害を持つ方の自宅を訪問して日常生活の支援をするサービスです。介護保険制度ではなく、障害者自立支援法に基づいて行われます。
重度訪問介護に従事するには、特別な資格や研修が必要です。この記事では、重度訪問介護のサービス内容や対象者、従事者の仕事内容や資格について詳しく解説します。
目次
重度訪問介護とは、重度の障害を持つ方の自宅を訪問して、日常生活の支援をするサービスです。このサービスは、介護保険制度ではなく、障害者自立支援法に基づいて行われます。
以下で、重度訪問介護のサービス内容や対象者について詳しく説明します。
重度訪問介護のサービス内容は以下の通りです。
重度訪問介護の対象者となるのは、以下の条件を満たす方です。
重度訪問介護従事者の仕事内容は、利用者の自宅を訪問してサービス内容に沿って支援をすることです。
重度訪問介護従事者は、利用者のニーズや状況に応じて柔軟に対応することが求められます。
また、利用者や家族とのコミュニケーションや信頼関係の構築も重要な役割です。重度訪問介護従事者は、以下のような業務も行います。
重度訪問介護に従事するには、介護の資格や研修が必要です。介護の資格を持っている場合でも、重度訪問介護に特化した研修を受講することで、より高度な知識や技術を身につけられます。
以下で、重度訪問介護従事者の資格について詳しく解説します。
重度訪問介護従業者養成研修は、重度訪問介護に特化した研修であり、都道府県知事が指定する事業所で受講できます。
この研修は、基礎課程と追加課程からなり、合計20時間で修了できます。基礎課程では、重度の肢体不自由者の地域生活や基礎的な介護技術などを学びます。追加課程では、医療的ケアやコミュニケーション技術、緊急時対応などを学びます。
この研修を修了することで、障害程度区分6までの利用者に対応できるようになります。
重度訪問介護従業者養成研修を受講するには、以下の条件を満たす必要があります。
これらの条件は、重度訪問介護の特性や難しさを理解し、適切なサービスを提供できる人材を育成するために設定されています。知識や経験があるということは、介護の資格や障害福祉サービスの実務経験があるということではありません。
障害者の生活や権利について学んだことや、ボランティア活動などで関わったことがあれば、受講資格を満たすと考えられます。
重度訪問介護従業者養成研修の受講料は、研修先によって異なりますが、一般的には基礎課程と追加課程がそれぞれ約15,000円~20,000円です。
ただし、一部の都道府県では、受講料の全額または一部を補助する制度があります。
これらの制度は、重度訪問介護従事者の確保や育成を目的としており、利用条件や申請方法などは各都道府県のホームページで確認できます。
重度訪問介護従業者養成研修の受講場所は、都道府県知事が指定する事業所で行われます。各都道府県には、一般社団法人日本障害者リハビリテーション協会や社会福祉法人日本社会事業大学などが指定されています。また、一部の障害福祉サービス事業所や医療機関などでも研修が開催されることがあります。
各都道府県の障害福祉課や社会福祉協議会などで確認できます。受講場所によっては、研修費用や受講条件などが異なる場合がありますので、事前に問い合わせておくことをおすすめします。
重度訪問介護従業者養成研修のカリキュラムは、基礎課程と追加課程の2つに分かれています。
基礎課程では、重度の障害を持つ方の日常生活の支援に必要な基本的な知識や技術を学びます。追加課程では、基礎課程で学んだ内容を深めるとともに、医療的ケアや緊急時対応などの専門的な知識や技術を学びます。各課程のカリキュラムは以下の通りです。
介護の資格を持っている場合、重度訪問介護従業者養成研修を受講しなくても、重度訪問介護の仕事はできます。ただし、重度訪問介護は一般的な訪問介護とは異なる特徴や難しさがあります。例えば、以下のような点が挙げられます。
この記事では、重度訪問介護とは何か、必要な資格や仕事内容について徹底解説しました。重度訪問介護は、重度の障害を持つ方の自宅を訪問して、日常生活の支援を行うサービスです。
重度訪問介護従業者養成研修は、重度訪問介護に特化した研修であり、都道府県知事が指定する事業所で受講できます。この研修を修了することで、障害程度区分6までの利用者に対応できるようになります。また、介護の資格を持っている場合でも、この研修を受講することで重度訪問介護に特化した知識や技術を身につけられます。
重度訪問介護は、利用者の在宅生活を支える貴重なサービスです。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。