ケアマネジャーの年収や手取り月収はいくら?給与をアップする方法も解説

2023.11.20

ケアマネージャーは施設の利用者様のケアプランを考えて、介護職員はそのケアプランに沿って介護サービスを提供します。介護職員よりもらえる給料が高く、夜勤をしていなくても高い収入があることから目指す介護職員が多いです。

この記事では、ケアマネージャーの年収やボーナス、ケアマネージャーが給料をアップさせる方法について解説します。

ケアマネジャーの年収は?給与事情を解説

「ケアマネージャーって月収・年収いくらもらっているのだろう。」「ボーナスはいくらなのかなぁ?」という疑問を持たれている方も多いかもしれません。

この章では、ケアマネージャーの月収・ボーナス・年収について解説します。

ケアマネジャーの月収・手取り

常勤で勤務する場合、ケアマネージャーの平均月収は月35万円です。手取りにすると27万円になります。差引額の7万円は、健康保険や雇用保険・厚生年金の代金になります。

パートで勤務する場合は12万円、時給は1280円になっており、パートでも初任者研修や介護福祉士よりも高くなっています。

ケアマネジャーのボーナス

ケアマネージャーのボーナスは従業員の規模によって違います。

  • 10人以上従業員がいる事業所の場合、平均で64万8500円です。
  • 5~9人の場合はボーナスの平均が58万円
  • 100~999人の場合67万8900円
  • 1000人以上の場合、56万4,500円です。

勤務年数が長い人が多いため、ボーナスも50万円以上出る場合が多いです。

ケアマネジャーの年収

ケアマネージャーの平均年収は409万4,300円です。年収も施設の規模により異なり、一番年収が高いのは従業員が10~99人の事業所です。収入は、施設規模だけでなく個人のスキルや資格によって変動することが多いです。

また、ケアマネージャーや介護福祉士を取得している場合資格手当があります。月収に資格手当として加算されるので給与明細を確認しましょう。

地域の違いによるケアマネジャーの年収の違い

ケアマネージャーの収入は、地域によって異なる場合があります。その土地の物価や賃貸の相場によって最低賃金が変わるからです。この章では、一番年収が高い傾向にある東京と一番年収の低い沖縄の平均給料について解説します。

東京都が一番高い傾向がある

ケアマネージャーの年収が一番高い傾向にあるのが東京都です。東京都は物価が高く、賃貸の家賃や駐車場などで地方よりも出費が激しい傾向にあります。どの職業で見ても、時給が高いのでうらやましがられますが、その分物価や家賃が高いことが現状です。

  • 平均年収:3,767,041~4,263,556円
  • 平均月収:263,539~297,281円

常勤の場合手取り25万円以上が平均です。

年収が安いのは沖縄県

ケアマネージャーの年収が一番安い県は沖縄県です。ケアマネージャーの平均給料が手取り22万円なのに対して、沖縄は20万円です。年収も全国平均が410万なのに対して、沖縄は376万円です。

資格や勤務年数などで全国平均を上回ることも可能ですので、長く同じ職場に勤めることが年収アップへの近道です。施設によって給料は異なるので面接や見学の時に必ず確認するようにしましょう。

ケアマネジャーは介護職の中で年収が高い職種

ケアマネージャーは、同じ介護職員の中でも給料が高い施設が多く、長年同じ施設で勤務する方もたくさんいます。理由として、介護主任・サービス責任者・生活相談員がキャリアアップとしてケアマネージャーを目指すからです。

資格を取るための試験も難しいものなので、何年も資格取得に苦しんでいる方もいます。介護職員からキャリアアップとして目指される職業になり、介護の知識やスキルも豊富な方なので、施設でも給料は高くなります。

ケアマネジャーが給与をアップさせる方法

介護業界では、給料が低いことが問題視されています。
ケアマネージャーでは手取りの平均は22万円ですが「家族を養うためにもっと収入が必要だ。」という方も多いでしょう。

この章では、ケアマネージャーが給料を上げるための方法を解説します。

経験を積む

ケアマネージャーが給料をアップさせるためには経験を積むことです。長年ケアマネージャーとして業務を行うことで給料が上がります。
長く勤めるだけで昇給のチャンスがあり、さらに質の高いサービスを提供することで給料は上がるでしょう。

また、事業所の介護主任や管理者を目指すことで役職手当として給料を上げることができます

居宅ケアマネジャーより施設ケアマネジャーを選ぶ

ケアマネージャーの勤務先として、居宅介護支援事業所と施設のケアマネージャーとして働く2通りの働き方があります。これらは在宅介護と施設での介護との違いです。同じケアマネージャーでも、施設のケアマネージャーの場合介護職員と兼務することがあります。

平均月収は、居宅ケアマネージャーが月給22万円~40万円、施設ケアマネージャーが月給23万円~31万円となっているので、居宅ケアマネージャーのほうが高くなっていますが、施設ケアマネージャーは賞与が高いので、年収を計算すると施設ケアマネージャーのほうが高いといえるでしょう。

介護福祉士の資格を取る

ケアマネージャーが給料アップを目指すのなら、介護の資格を取ることがおすすめです。夜勤などの手当てを受けられ、給料もアップします。

また、介護福祉士を取得した場合、施設によっては1万円の資格手当も月々の給料にプラスされます。夜勤をしたい場合は、施設のケアマネージャーとして勤務しましょう。施設によっては早番・遅番をやることで手当てをもらえる場合もあります。

開業する

施設で雇用されるケアマネージャーではなく、独立してケアマネージャーをすることも良いでしょう。
事業所に雇用されていると、施設の運営の状況によって給料が左右されるのですが、独立することで受けたい仕事を選ぶことができて、工夫次第で施設ケアマネージャーよりも収入を上げることができます。

また、人間関係に左右されることがなく、私生活と合わせて働きやすいこともケアマネージャーとして独立することの利点です。

まとめ

この記事の内容についてまとめます。ケアマネージャーの給料は月収手取りで25万円で年収は409万4300円です。地域によりケアマネージャーの年収は変わり、東京は賃貸や物価が高いので年収が高くなる傾向にあります。

経験を積み、施設ケアマネージャーとして勤務して介護業務を兼務したり、独立を検討することで給料が上がります。

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