介護とはなにかをわかりやすく簡単に解説!仕事の内容や魅力を紹介

2023.12.04

この記事では、介護という大きな概念について簡単に説明します。そして、看護との違いや介護職の仕事内容、介護の職場や魅力などをお伝えします。

介護の仕事に興味があるけれど、実際どういった仕事なのかよくわからないといった方に、少しでも介護という仕事を身近に感じていただけるようにわかりやすく説明します。

介護とはなにか

介護とは、高齢者や障害のある方に対して「生活上のお手伝いをする」ことです。具体的には、生命活動を維持するのに必要な日常生活上必要なことがらについて、できないところをお手伝いすることです。

介護の定義

介護とは厚生労働省のホームページには、基本的な考え方として、「自立支援」「利用者本位」といった、理念を掲げています。

まず自立支援ですが、これは「単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを超えて、高齢者の自立を支援すること」とされています。次に利用者本位ですが、これは「利用者の選択により多様な主体から保健医療サービス、福祉サービスを総合的に受けられる」とされています。

介護と看護の違い

では、介護と看護はどのように違うのでしょうか?ご存じの通り、介護は介護士が行い、看護は看護師が行います。

介護とは、生活上のお手伝いをすることが主体になります。そのため、医療行為にあたるお世話をするのが看護師になります。

介護施設では、医療的な対応が必要な高齢者の方も多くいらっしゃいます。具体的には、怪我をした部分があり簡単な手当が必要な場合などは、看護師が対応します。また、薬の管理なども看護師が行うことが基本です。

介護と介助の違い

では、介護と介助の違いは何でしょうか?

介護は、要介護者が自立できるまで長期間支援することを目的としています。一方で介助とは、食事や入浴、排泄などの日常生活をお手伝いすることを言います。

介護の中に介助が含まれているといえるでしょう。

介護の仕事とは?

介護の仕事とは「利用者本位」の考え方で、日常生活を送る上で介助の必要な方のお手伝いをすることです。

介護の仕事に向いている人は、基本的には「お世話をする方のペースに合わせられる方」と言えますが、仕事量が多い場合難しいことも多いのです。

介護職の仕事内容

介護職の仕事内容は、

  • 身体介助
  • 排泄の介助
  • 移動の介助
  • 食事の介助
  • 入浴介助

などがあります。また、掃除や洗濯など日常生活で行う基本的な家事ができる能力が必要になります。

レクリエーションなどの担当になることもあります。行事ごとなど、出し物を頼まれることもあります。送迎がある場合は車の運転技術も必要です。

職場によって、少しずつ業務内容も変わりますので、どのような事を求められる職場なのか、あらかじめ調べておくのもよいかもしれません。

介護職として働ける場所

介護職の職場は、多岐にわたります。基本的には介護施設になります。具体的には、特別養護老人ホームや、グループホームといった施設です。

病院でも、看護の補助として必要とされていたり、障害のある方の施設でも求人があります。地域によっては、訪問介護、訪問入浴などの、訪問サービスもあります。

介護の仕事の魅力とは?

介護の仕事の魅力とは、要介護者と直接触れ合い、感謝されたときに生きがいを感じる方が多いようです。
また、キャリアアップしてくことが可能なところも魅力です。研修制度も充実しているので、働きながら、知識を身につけて、業務内容の向上を図りたいというやる気のある方にも、魅力があるでしょう。

年齢や性別に関係なく活躍できる

介護の仕事に就いている方は年齢層も広く、性別関係なく働いています。多種多様な人材がいる職場であれば、様々なケースに対応できます。働いている方々それぞれが個性を発揮して職場を支えていくことで、豊かな人間関係を生み出します。

たとえ介護経験が豊かではなくても、丁寧な仕事ができたり、高齢者のよき話し相手として、職場での役割を果たすこともあるでしょう。

無資格からでも働ける

職場によって求められる人材はさまざまですが、雇用条件に資格がかならず必要とされていることはまれです。雇用条件を有利にする条件として研修を終了していること、資格を持っていることがあげられますが、無資格からでも問題ないとしている職場が多いようです。

職場に就職してから必要な研修を受けることも多くあります。必要な知識や経験を学んでから、就職したい方向けへの講習会も行われています。

職を失うリスクが低い

また、現在は人材を必要としている施設が多いため、求人が多い状況です。経験がなくても、務めた職場で経験を積み、あらたな資格を取ることで給料が増えることもあります。

また、介護支援専門員などの資格をとるのに必要な経験を積むこともできますので、キャリアアップも見込めます。必要な経験を積んでおくことでどの職場でも働いていけるのは、介護職の強みです。

介護の仕事において大切なこと

介護の仕事において大切なことは、できないところを介助する「自立の支援」という視点を持つことです。そのためには、高齢者や障害のある方の状態をよく把握し、お手伝いする場面や要介護者が自力で行うまで、見守りをするということになります。

職場によっては、時間に沿って業務を進めるために段取りよく働くことが求められることも多くあります。そのとき、自分が何をするべきなのか状況判断をして迅速に動くことも必要です。

まとめ

ここまで、介護について理念や看護との違い、具体的な仕事の内容や職場について説明をしました。

介護とは、要介護者の自立支援をお手伝いすることになりますが、どこまでお手伝いするのか、どこから手を出さないのか、ここを理解するまでには十分に経験を積む必要があります。

介護職に就くことで、誰かの役に立ちたいというあなたの気持ちを受け取ってくれる方がいて、直接感謝されるということがあれば、これに勝ることはないでしょう。

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