「健康診断の結果で血圧が高めと出てしまった。」「年齢的にそろそろ健康に気遣わないといけない。」など健康管理は生活する上で意識したいところです。
人生100年時代になり長生きが当たり前になった現在、健康的な生活で長生きしたいですよね。
健康を管理するために自分の血圧の数値を理解するのが一番の近道です。
血圧は年代によって平均値が異なります。
この記事では血圧に関する知識を年代別の解説と血圧の記録する際の便利なアプリを紹介します。自分の血圧の数値を知ることで健康的な生活を送りましょう。
目次
血圧とは心臓で作られた血液が血管を巡る時の押し出す力のことです。
「水がホースから出る勢い」をイメージするとわかりやすいと思います。
血圧の測定値には「上の数値」と「下の数値」があります。
上の数値とは医学的に「収縮期血圧」と呼ばれ、心臓から血液を押し出す力を数値化したものです。
下の数値とは医学的に「拡張期血圧」と呼ばれ、血液を心臓に集める力を数値化したものです。
血圧の基本的な測り方は下記になります。
・測定前の1〜2分前は安静にうる
・上腕部分で測定すると正確な数値が出ます
・測定時間は朝晩の毎日2回以上決めた時間に行う
・朝は起床してから1時間以内に測定しましょう
血圧の数値はその日の体調や気温によって変動があります。毎日計測することで血圧がどの数値を維持しているかを把握します。
年代によって多少の誤差はありますが、平均血圧値は上が120mmHg(ミリメートル・エイチジー)未満、かつ下が80mm Hgとされています。
病院で計測すると「いつもより数値が高い!先生に指摘される」という経験があると思います。血圧は環境や体調によって数値が変動するので、病院では高めにでても問題はありません。
この章では10~80代の年代別に血圧の平均値と高血圧になる割合を紹介します。自分の年代と照らし合わせてみましょう。
10代の平均値は男性なら上が113mm Hg下が60mm Hg、女性は上が107mm Hg下が60mm Hg程度です。
体がまだ若く、部活動や体育で運動を行う年代なので、高血圧になる割合が低いです。
10代で高血圧の場合は高齢期に心疾患を発症するリスクが高くなるという研究結果があります。
医師に相談をし、早期の改善しましょう。
20代の平均値は男性なら上が115.3mm Hg下が67.7mm Hg、女性は上が105.7mm Hg下が63.8mm Hg程度です。
高血圧になる人の割合は男性は7.1%,女性は0%になります。
20代で高血圧になる人は少ないですが、0ではないので、注意しましょう。
35歳以下の年齢で高血圧になる人は「若年性高血圧」と言われ、上が140mm Hg以上、下が90mm Hg以上となります。
会社でのストレスや暴飲暴食で高血圧になる可能性があるので、適度な運動や栄養バランスがとれた食事を心がけましょう。
30代の平均値は男性なら上が117.3mm Hg下が73.3mm Hg、女性は上が107.9mm Hg下が66.3mm Hg程度です。
高血圧になる人の割合は男性は6.3%、女性は3.3%でした。
女性の場合は出産や子育てで自分の運動や食事管理ができない年代です。
運動不足は高血圧になる可能性を高くするので、運動を意識した生活を取り入れましょう。
40代の平均値は男性なら上が125.8mm Hg下が81.3mm Hg、女性は上が114.3mm Hg下が71.2mm Hg程度です。
高血圧になる人の割合は男性は30.9%、女性は9.0%でした。
男性の高血圧の割合が一気に上がる年代になります。
40代から血管の老化が原因とされています。
また、女性も更年期の影響で女性ホルモンのエストロゲンの減少から高血圧になる割合が増える傾向にあります。
50代の平均値は男性なら上が131.7mm Hg下が82.0mm Hg、女性は上が123.7mm Hg下が75.4mm Hg程度です。
高血圧になる人の割合は男性は38.8%、女性は19.7%でした。
50代から脳卒中や心臓病を発症する割合が増える年代です。
家庭環境や社会的な立場の変化からくるストレスを抱える人が増えるのが原因とされます。
ストレスは高血圧を引き起こす要因の一つになります。
適度な運動でストレス発散したり、趣味をもつことでメリハリのある生活リズムを身につけましょう。
60代の平均値は男性なら上が135.8mm Hg下が78.5mm Hg、女性は上が131.0mm Hg下が76.7mm Hg程度になります。
高血圧になる人の割合は男性は39.1%、女性は29.9%でした。
日本では65歳以上から高齢期に入ります。
気にしていなかった体の不調が徐々に現れるのもこの年齢からです。
また、高齢期には「塩味」と「甘味」の味覚が鈍くなり塩分の過剰摂取が原因で高血圧になる場合があります。
日頃より減塩を意識した生活を心がけましょう。
70代の平均値は男性なら上が135.8mm Hg下が73.1mm Hg、女性は上が136.1mm Hg下が73.0mm Hg程度です。
高血圧になる人の割合は男性は36.5%、女性は42.8%でした。
70代では女性の高血圧になる割合が一気に上がる傾向にあります。
老化によって血管や運動機能や内臓機能が衰えるので高血圧になる可能性は高くなります。
女性は血圧の上昇を抑えてくれるエストロゲンという女性ホルモンが減ることによって高血圧のリスクが高くなります。
80代の平均値は男性なら上が140.0mm Hg下が81mm Hg、女性は上が138mm Hg下が79mm Hg程度です。
高血圧になる人の割合は男女ともに70%以上になります。
高齢者のほとんどが高血圧になる割合になります。
特に日本人は高血圧になる人の割合が高い国とされています。
原因は食塩の過剰摂取と内臓脂肪型の肥満とされています。
和食には漬物や味噌汁といった食塩を大量に摂取する文化があります。
また内臓脂肪が増えるとインスリンというホルモンが減少します。
インスリンは塩分を体外へ排出する作用があるので、内臓脂肪が増えると体内の塩分貯蓄され、高血圧の原因になります。
低血圧とは上が100mm Hg以下、下が60mm Hg以下の血圧を言います。
低血圧になると以下の症状が現れます。
・立ちくらみ
・めまい
・倦怠感
低血圧の症状が重くなる場合は突然失神する時があるので、医師に相談してみましょう。
低血圧でみられる症状は個人差があり、低血圧になっても症状が現れない人がいます。
高血圧と異なり、重大な病気繋がるものではないので、経過観察が主な治療法です。
低血圧の症状で悩んでいる場合は循環器内科や脳神経内科などの内科が専門となります。
高血圧は上が140mm Hg以上、下が90mm Hg以上の場合と、あるいはその両方を満たす場合になります。
高血圧を簡単に説明すると「ホース(血管)は細いけど水の流れ(血流)は強くなる」という考えです。なので、高血圧は血管から起こる別の病気を引き起こすサインとなります。
高血圧が原因で起こる病気は主に脳卒中(脳梗塞やくも膜下出血など)や心臓病、腎臓病があります。
血圧が高めの人は循環器内科や内科などを受診するのをオススメします
血圧は毎日の記録が大事です。
血圧の測定は朝と夜の2回を毎日の記録はとても面倒くさいと感じるものです。
現在は記録する道具はノート以外にもアプリもあるので便利になりました。
アプリは利便性が高く、いつでも測定値の確認することができます。
また、医師に測定結果を見せる時も簡単です。
血圧の計算に便利なアプリを3つ紹介します。
オススメの基準は下記の点がになります。
・簡単記録
・誰でも使えるシンプルさ
・血圧以外のヘルスケアに使える利便性
・iPhoneとAndroidの両方に対応している
iPhoneアプリのメディカル部門でNo.1のアプリです。
血圧以外にも睡眠や体重や体温などのヘルスケアが1つで管理できるので便利です。
血圧の測り忘れを防止する機能もついているので、毎日の継続が簡単になります。
医者に血圧の数値を見せつ時も血圧の数値が簡単にグラフ化できるので便利です。
薬の服用履歴や睡眠に関する情報もあり血圧以外の悩みがあるじとにとってオススメのアプリになります。
オムロン製品とBluetoothで連携できる便利アプリです。
血圧の測定器がオムロン製であればわざわざアプリに打ち込みをせずに自動で記録の管理ができます。
また、体重計や体温計もオムロン製品であれば一括で記録の管理ができるので便利です。
アプリはグラフ表示のみのとてもシンプルな表示となっているので、高齢者でも使いやすくなっています。
また、記録したデータはPDFファイルに変換でき、メールや印刷ができるので紙で欲しい時に便利です。
血圧以外にも血糖値の記録が簡単に記録できるアプリです。
業界最多の機器メーカーとの連携ができるので、記録忘れがありません。
また、シンクヘルスを導入している医療機関とのデータの共有ができます。
個人的なケアも簡単に取れるので、何かあった際は便利です。
また、記録したデータをAIが分析をしてアドバイスをもらえる機能がついています。
アプリ内では健康に役立つ情報を随時発信しているので、多角的に健康になりたい人にはありがたいアプリになります。
血圧は大病を予防するサインです。
血圧を意識した生活を取り入れることは人生100年時代を健康的に長く暮らすヒントになります。
血圧の数値は年代によって平均値が変化します。
自分の年齢にあった数値を理解することは健康への第一歩になります。
高血圧にならない生活は毎日の測定と適度な運動と栄養バランスのとれた食事です。
日々の積み重ねが高血圧を予防し、快適な生活を送れる秘訣です。
ぜひ日々の生活に血圧測定を取り入れてみてはいかがでしょうか。