血圧の正常値はどのくらい?年代や性別ごとに詳しく解説!

2024.01.30

「自分の血圧の数値は正常なんだろうか?」

「血圧に異常があるとどういった影響があるのだろうか?」

このように、血圧が気になっている方に向けて、この記事では血圧の正常値、各年代の血圧、高血圧や低血圧について紹介していきます。

また、高血圧、低血圧が続いてしまった場合の注意点やリスクについても触れていきますので、参考にしていただけたら幸いです。

 血圧とは?

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の内壁を押す力のことです。

血圧は体の全ての血管にあり、動脈の圧力のことを言います。

その血圧は常に変動しており、一日中、一定というわけではありません。

朝の目覚めとともにゆっくり上昇し、日中は高く、夕方になると低下し始め、夜間・睡眠中は低くなります。

また、季節によって血圧にも変化があり、冬場は夏場より高くなる傾向にあります。

運動や食事、感情の変化の影響で変動することも特徴のひとつです。

 年代ごとの血圧の正常値を紹介

ここからは、年代ごと(10代~80代)の「血圧の正常値」を紹介していきます。

自分の血圧は正常なのだろうか?と不安に思っている方は、ぜひ参考にしてください。

若い方は血圧が低いから、私は大丈夫と思われるかもしれませんが、自分の将来のことを考えて、血圧について勉強する機会にしていただけたら幸いです。

 10代の血圧の正常値

「10代の血圧の正常値」は、男性が118.3/63.2mmHg、女性が112.9 /64.5mmHgと言われています。

年齢も若いため、全体の年齢の平均値に比べて低い値です。

それでも、中には低血圧で、不眠やめまいなどを起こす方もいます。

少しでも体調がおかしいときには、迷わず診察してもらいましょう。

血圧が原因かもしれません。

血圧は大切な健康の指針です。

若い頃から、食生活などには、十分に気を付けて生活してくださいね。

 20代の血圧の正常値

「20代の血圧の正常値」は、男性が115.3mmHg/67.7mmHg、女性は105.7mmHg/63.8mmHgです。

平均的な20代の血圧は、男女ともに正常値に近いと言えます。

それでも、油断をしていると血圧が高くなります。

血圧を上げないよう日々の生活習慣に気を付けていれば、若いときから血圧に悩まされる心配もありません。

20代のうちから食生活や飲酒、喫煙といった日々の生活習慣を意識してみてください。

 30代の血圧の正常値

「30代の血圧の正常値」は、男性が119.4/79.0mmHg、女性は110.5/71.3mmHgです。

20代の平均血圧よりはほんの少し高くなりましたが、そこまで大きな変化はありません。

血圧が上がるのは、加齢に伴い血管の弾力性が失われてしまうことが原因とされています。

ただし、実年齢とは関係なく食事(塩分)や喫煙、飲酒などの生活習慣の乱れが高血圧を引き起こします。

30代でまだ若いからといって油断しないようにしましょう。

 40代の血圧の正常値

「40代の血圧の正常値」は、男性が127.8/83.6mmHg、女性は118.1/75.8mmHgです。

20代の平均と比較すると、血圧が上昇していることが分かると思います。

一般的に血圧の平均値は年齢を重ねるにつれ高くなっていく傾向にあります。

40代になると、健康診断で高血圧と言われたという方も少しずつ増えてくる傾向にあります。

平均的な40代男性の血圧は、正常値よりも若干高い傾向にあります

一方、40代女性は、更年期の症状として高血圧になる場合があるといわれています。

 50代の血圧の正常値

「50代の血圧の正常値」は、男性が132.4/86.1mmHg、女性は123.6/78.3mmHgです。

40代の正常血圧と比較して、また少し上昇しています。

50代になると、男性は特に高値血圧の方が増加する傾向が見られます。

高値血圧は高血圧の1歩手前の段階です。

血圧が高い状態を放置していると心臓病や脳卒中などの命に関わる病気につながる可能性があります。

そのため、50代の方は、より血圧に注意を払うことが大切になります。

 60代の血圧の正常値

「60代の血圧の正常値」は、男性は137.8/85.6mmHg、女性が132.5/80.0mmHgです。

血圧は年齢と共に上昇する傾向にあります。

そのため、60代の男性では39.1%、女性では29.9%の方が高血圧の基準を超えるようになります。

60代になってくると、血管の老化が進んできて、しなやかさや弾力を失った状態になる動脈硬化が進行するため、高血圧の方も増えてきます。

高血圧になり、血圧を下げる薬を飲む方の割合も増えてくる年代です。

 70代の血圧の正常値

「70代の血圧の正常値」は、男性は139.5/81.2mmHg、女性が136.3/79.0mmHgです。

血圧は、年齢を重ねる度に少しずつ上がっていきます。

70代の平均値は、日本人の平均値を上回っており、若い人たちの値と比べると、70代の値が高い傾向にあることが分かります。

加齢に伴い血圧が上がる原因は、血管の弾力性が失われ血流が悪くなることで起こるものや、飲酒や喫煙、塩分の多い食事、肥満によるものがあります。

 80代の血圧の正常値

「80代の血圧の正常値」は、男女ともに150/90mmHg(忍容性があれば140/90mmHg)です。

70代の血圧に比べて、さらに血圧が高くなりました。

高血圧は老化現象のひとつのため、高齢になればなるほど、高血圧になる人は増える傾向にあります。

80代にもなれば、動脈は硬く、細くなり、だれでも血液の流れが悪くなります。

加齢に伴う血圧の上昇は血流が悪くなること以外では、飲酒や喫煙、肥満、塩分の多い食事など生活習慣によるものがあります。

 男性と女性で血圧に差はある?

男性と女性で血圧に差はあるのでしょうか?

実際のところ、女性は男性と比較して、最高血圧が平均5~10mmHgほど低くなりますが、最低血圧はそれほど差はありません。

約54歳ごろまでは男性の方が高血圧の値を高く出します。

30歳前後ぐらいまでの若い女性の血圧は、比較的低いため、高血圧の影響が男性よりも強く表れると言われています。

同じ程度の血圧で比較すると、女性のほうが男性に比べ心血管病を起こすことが多いと言われています。

 高血圧には注意!デメリットや注意点も解説!

高血圧の基準は、最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上とされています。

高血圧は自覚症状がないことが多いですが、中には頭痛やめまい、肩こりなどが起こる人もいます。

そして、高血圧は、動脈硬化を進行させます。

動脈硬化が進行することで、重篤な病気を招いてしまう危険性があるため、注意が必要です。

また、高血圧には他にも危険なリスクが伴います。

それは、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、狭心症、心筋梗塞などが起きる可能性もあるのです。

 血圧が低いとデメリットはある?

低血圧の基準は、最高血圧が100mmHg以下、最低血圧が60mmHg以下と言われています。

低血圧の場合、高血圧と違って心臓や血管の病気を招くことはありません。

しかし様々な症状を引き起こすため、生活に支障がある場合は検査や治療が必要です。

血圧が低いと、疲れやすかったり目まいが起きたりします。

また、頭痛、動悸、全身の倦怠感などの身体的な症状に加え、不安感、不眠、食欲不振といった精神的な症状が生じる場合もあります。

低血圧は、比較的に男性より女性に多いのが特徴です。

 まとめ

ここまで、血圧の正常値、各年代の血圧、高血圧や低血圧が続いた場合の注意点やリスクについて紹介させてもらいました。

日々の習慣により、血圧はその影響を受け、身体に異常をきたしてしまいます。

しかし、
・食生活の見直し
・適度な運動
・十分な睡眠
・たばこや飲酒を控える
これらのことで改善することができます、

血圧の値を意識ながら、健康的な生活を送りましょう。

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