女性の心拍数は平均どのくらい?年齢別に解説!女性特有の症状も

2024.01.30

体が芯から冷える時期になってきました。そんな冷え切った体をしっかり温めてほぐしてくれるお風呂。

お風呂に入ると体はもちろん綺麗になり、心もすっきり綺麗になりますね。そして気持ちの良い睡眠がとれるかと思います。

冷えきった体に癒しを与えてくれるお風呂ですが、湯温42℃に10分間浸かると心拍数が40程度上がるといわれています。

そうなると心臓への負担がかかる可能性もあります。ご自身の心拍数に湯温があっているか確認していきましょう。

若いころは、どんなに熱い湯船でも何の問題もなく長時間半身浴や全身浴ができていたという方も、年齢を重ねる毎に注意点が増えてくるのが悲しいところです。

今回のこの記事は、危険の要因の1つである心拍数を主に書いていきますので、ご自身の年齢や心拍数に合わせた入浴温度でこの冬を乗り切りましょう!!

 年齢別!女性の心拍数平均値

生まれてから最期を迎えるまで、心拍数は変化してくのはご存じですか?

特に多くの女性は更年期もあり、その時期に心拍数は驚くほど変化をします。

令和世代や現在育児に家事に忙しい女性は心拍数を測る習慣はないかと思います。現在すでに心拍数を測って生活している方も、今後年齢を重ねるとどのように変化するのか、この冬を安全になり切りたいという方は順番に見ていきましょう。

 中学生、高校生の平均値

10代の女性の心拍数…平均値は71となっております。

ちなみに10代男性の心拍数は70なので、女性の方がほんの少し多いですね。

10代といえば基礎代謝が高く、酸素の消費量も多いので心拍数が少し高い傾向にあります。

基礎代謝がいいということは、30代や40代50代に比べ体の冷え具合もまだまだ少ないかと思います。

また冷えていたとしても、少し温まればすぐに暖かい血液が体中を潜り、冷え切った体を回復させてくれることでしょう。

 20、30代の平均値

20代女性の心拍数…69回。(男性は63回)

30代の心拍数も20代の頃とあまり変化はなく、20代30代は10代の頃よりも少し下がっていますが、まだまだ代謝が活発で運動量もそこそこあるので心拍数は少し高いですね。

ただ、この時期は就職したばかりでなかなか生活リズムを掴めない方や、仕事に慣れてきたものの、人間関係や仕事内容にストレスを感じ不規則な生活を送ってしまう可能性があります。

その為、しっかりと自分の時間を確保し、入浴中に瞑想をしたり好きな事を考えたり、音楽を聴いたりして少しでも心の負担を少なくし、十分な睡眠を取っていただきたいと思います。

 40、50代の平均値

40代の女性の心拍数…69回(男性67回)
50代の女性の心拍数…68回(男性68回)

この年齢でも、あまり変わっていませんね。ただこの年齢になると少しずつ高くなる傾向があり、もしも大幅に心拍数が増えた場合は、心不全や脳卒中などの病気になる可能性もあるそうです。

その為、程度な運動をし心臓を鍛えてあげましょう。

特に女性は、我が子が巣立ち、帰りの心配もなくゆっくりと入浴を行える年齢になってきましたが、入浴は心拍を急激に上げることにもなりますから、熱すぎないお湯に浸かるように心がけていただければと思います。

 60、70代の平均値

60代女性の心拍数…68回(男性67回)
70代女性の心拍数…63回(男性63回)

60代半ばから、心臓の働きが少しずつ弱まっていき、心拍数が少なくなる傾向にあります。

心拍数は加齢により変化もしますが、洞不全症候群や房室ブロックなどの病気でも変化したり、不整脈が起きやすくなるため、日ごろからご自身の心拍数を知っておくことはとても大切なことだと思います。

もう少し年齢を重ねると、入浴の体温上昇時でも、脈拍が増加せず心臓や体に負担を与え死亡事故も起きる可能性もあるので、『寒いから体を温めよう』とする際も入浴前や入浴時の心拍を気にしておくこともとても大切ですね。

 女性特有の心拍数異常

年齢別での心拍数の平均値について書いてきましたが、あくまでも平均値であり個人差があります。

特に女性は、妊娠や更年期などで心拍数が平均値に当てはまらなく心拍異常になることもあります。

女性なら大半の方が迎える更年期。次はその更年期の心拍数について触れていきましょう。

 心拍数の異常は3パターン

・頻脈…心拍数が1分間に100回以上
・徐脈…心拍数が1分間に50回以下
・期外収縮…脈拍が飛んだり、不規則

女性は更年期を約45~55歳の間に数年間迎えることになるため、頻脈になる方が大半をしめています。

この時期に頻脈や不整脈が起こっても、更年期障害か心臓に異常があるのかは判断が難しいですよね。

なので少しでも異常を感じたら、医療機関を受診してみるのもいいでしょう。

 更年期障害による心拍数の異常

更年期障害は約45~55歳の間に5年間程度訪れる、女性特有の障害となります。

更年期を迎えると、不整脈に加え自律神経症状や精神的症状なども現れます。気持ちも落ち込んでおり、体にも異変が現れ心拍まで気にする余裕がなくなるかもしれませんが、ご自身が現在どのような状態なのか把握し、適切な生活習慣を送りましょう。

自律神経症状や精神的症状などがなく不整脈のみを感じる方は、早めに医療機関に受診することをお勧めします。

 不整脈による心拍数の異常

不整脈による心拍数とは、脈が速くなる頻脈・脈が遅くなる徐脈・脈が不規則になるの事をいいます。

このような異常な心拍が起こるときは、何らかの病気である場合もありますが、生理的なものもあります。

安静にしているのに動悸があったり、突然めまいがしたり、体がだるかったり…そんな時は2分程度脈を測ってみましょう。

2分間測定しやはり不規則な際は、無理せず油断せず、医療機関に受診しましょう。

 女性と男性では心拍数に違いがある?

女性の心拍数の平均値は70~90回。
男性の心拍数の平均値は60~80回。

女性の方が若干高い傾向にありますが、そこまで違いはありませんね。

なのによく女性の方が心拍数が高いと言われているのか…それは更年期を迎えた女性の心拍数は乱れやすく心拍数が高くなる方が多いためです。

この心拍数が乱れやす年代の女性は、入浴中や入浴後も心拍数が乱れる場合もあるので、注意し快適な日常生活を送れるといいですね。

 運動時や体調によって変化する

運動の前後で心拍数を比較すると、運動前より運動後の方が心拍数が高くなります。

それは、運動時に使い筋肉にたくさんの酸素を送るため、たくさんの血液を送り出そうとして、心臓が頑張って動いてくれているためです。少しきつく感じる運動でしたら、1分間の心拍数は約60回程度増えるとされています。

また体調不良の時も同様に、どんどん血液を送り出すため心臓が働いてくれているので高くなります。

発熱が起こり体温が1度上昇すると、1分間の心拍は約10回増えるとされています。

何かの病気ではなくて、日常生活でも運動をしたり体調不良になると、その度に心臓が頑張ってくれていることがわかりますね。

 まとめ

年齢により少しずつ変化する心拍数。常々気に掛ける必要はないですが、異変を感じた時や更年期を迎えた際は、一度ご自分の心拍数と向き立ってみるのもいいかと思います。

上記で述べました、徐脈・頻脈・期外収縮には注意し異変があれば医療機関を受診してみてください。自分の体が現在どのような状況か知っておくのは大切な事ですね。

今年の冬の寒波…一日の締めくくりの入浴はかかせません。入浴の際にもしっかりと心拍数に注意し、適切な湯温と入浴時間で寒さで凝り固まった体をほぐしてあげましょう。

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