居宅介護支援とは?サービス内容から利用条件までわかりやすく解説!

2024.01.30

今回は、居宅介護支援について解説していきます。

最近、高齢者の方が増え、その中でも自宅での生活を希望する方が多くなっています。

しかし、生活の中で介護が必要になる場合が出てきます。

そんな時に頼りになるのが、居宅介護支援サービスです。

本記事では、居宅介護支援のサービス内容や利用条件など、詳しく解説していきます。

介護に関する知識がない方でも理解しやすくなっているので、ぜひ最後まで読んでいってください。

 居宅介護支援とは?

居宅介護支援は、介護保険サービスを利用するために必要なサービスです。

ケアマネジャーと呼ばれる介護支援専門員が、利用者のケアプランを作成し、必要としている介護保険サービスを適切に利用できるよう支援します。

要介護認定を受けた利用者には、担当のケアマネジャーが選定されます。

ケアマネジャーが行う主なサービスには、要介護者の状況に応じたケアプラン作成や介護保険の申請手続きや介護サービスの利用調整などがあります。

また、ケアマネジャーは、利用者や家族の相談窓口としても機能し、日常生活のサポートや家庭訪問なども行います。

利用条件としては、要介護認定を受けていることが必要です。

また、介護保険に加入していることや、自宅でサービスを受けることが可能な状況であることが求められます。

利用の流れは、まずは自宅で居宅介護支援の申し込みをし、ケアマネジャーが自宅を訪問してケアプランを作成します。その後、介護保険サービスの利用申請を行い、必要なサービスを受けることができます。

 居宅介護支援で受けられるサービス内容

居宅介護支援で受けられるサービス内容は、以下の3つです。

 1.ケアプランの作成

ケアマネジャーが利用者の必要とする介護保険サービスを適切に利用できるようにケアプランを作成することが主な役割です。

「ケアプラン(介護サービス計画書)」とは、介護が必要とされる人やその家族の状況、欲求などを考慮し、支援の方針や問題点、提供される介護サービスの目標や内容をまとめた計画書です。

ケアプランは、介護保険サービスを利用する際に不可欠な書類です。

 2.関係機関との連絡調整

地域包括支援センターなどとの連携による相談支援や、介護予防に関する情報提供も行われます。

介護認定の更新や身体状況の変化に伴う手続きなども、ケアマネージャーが担当しています。

 3.モニタリング

利用者が困っていることや不安なことがあれば、ケアマネージャーに相談することもできます。

その他、利用者の自宅を月1回以上訪問し、作成したケアプランに見直しの必要性があるかどうかなどを定期的に確認します。

身体状態が変化した場合には、必要に応じてプランを見直します。

 居宅介護支援の利用条件

居宅介護支援は、必要な方が対象である。居宅介護支援を利用するには、介護認定によって要介護1〜5と認定される必要があります。

要介護認定が必要であり、要介護状態区分は、要支援1,2と要介護1〜5の7段階で設定されています。

介護認定で、非該当または要支援と認定された人々は、居宅介護支援を受けることができません。

それに加え、居宅介護支援事業者に相談する必要があり、ケアマネージャーの訪問は月に1回以上必要です。

一方、要支援の場合、介護予防支援を利用することができます。

介護予防支援とは、高齢者が要介護状態になる前に、適切な支援を受けて生活機能の維持・向上を図ることを目的とした支援のことです。

この場合の窓口は、居宅介護支援事業者または地域包括支援センターになります。

また、居宅介護支援と同様のサービスが提供されますが、ケアマネージャーの訪問回数は3ヶ月に1回以上と少なくなります。

 居宅介護支援で介護保険が使える?

介護保険サービスの利用料金は、所得に応じて1〜3割が自己負担となります。

介護保険を利用すると、訪問看護や介護士、デイサービス、ショートステイなどのサービスを受ける際に、利用者は負担割合に応じて料金を支払う必要があります。

しかし、居宅介護支援は、介護保険から全額サポートされるため、自己負担はなくなります。

ケアマネジャーにケアプランの作成やサービスの調整を頼んでも、サービス利用料金は請求されません。

居宅介護支援が利用者が自立した生活を送るために重要であるという考えを持っており、それがこの背景にあると言えます。

これは、居宅介護支援の使用を増やし、自分自身で自立した生活を家で続けることを望んでいるからです。

 居宅介護支援の利用方法

サービスを利用するための具体的なステップを紹介しましょう。

 1.要介護認定を受ける

要介護認定を受けていない人は、まず申請をしましょう。

自分の住んでいる行政区の役所の受付カウンターや公式サイトから「申請書」をダウンロードしてください。

その後、必要事項を書き込んだ後、介護保険課や地域包括支援センター(高齢者向けの相談受付施設)に提出します。

申請後、市区町村が選んだ介護認定調査員が本人や家族の状況を調べるために自宅を訪問します。

そして、かかりつけ医の意見書を基に、必要なケアの度合いが確定します。

 2.被介護者が住んでいる地区の居宅介護支援事業所を探す

市区町村窓口や地域の包括的支援センター、またはかかりつけの病院の地域連携室に連絡して、自分の住んでいる地域を担当している居宅介護支援事業所を聞きましょう。

 3.ケアマネジャーを選定

居宅介護支援事業所に問い合わせて、説明を受けた後、ケアマネジャーを選びます。

その後、居宅介護支援サービスの利用を開始することになります。

介護を必要とする人にとって、ケアマネジャーはその後の生活に大きな影響を与えるパートナーのような存在です。

 まとめ

居宅介護支援は、介護保険サービスを受けるために必要なサービスです。

このサービスを提供するのは、介護支援専門員であるケアマネジャーです。

彼らは、利用者の必要とする介護保険サービスを正確に把握し、それを利用できるようにケアプランの作成や調整を行います。

ケアプランは、介護保険サービスを受けるための必要な書類でもあります。

そのため、ケアプランの作成ができることが、介護保険サービスを受ける上での重要なポイントとなります。

しかし、サービスを受けるための手続きや条件などが複雑でわかりにくいことも事実です。

居宅介護支援を利用するにあたり、詳しい情報を収集することが重要です。

ぜひ、居宅介護支援を利用する際の知識として役立ててください。

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