日常生活や健康診断の際に測った自分の血圧が平均よりも高いのか。
この数値で健康に支障は出るのか、と不安になった経験がある方は多いのではないでしょうか。
そんな時、自分と同世代の平均値がわからないから知りたいと考えることがあると思います。
そこで、今回は年齢別の血圧平均値や正しい測定方法、高血圧による健康面への影響などを
ご紹介していきたいと思います。
どの数値が危険なのか、どんな健康被害があるのかが理解できれば、ご自宅で簡単に自分の健康状態を知ることができます。自分の健康状態を知る事は、今後の人生を健康に過ごしていくためにとても大切なことです。
さあ、血圧について詳しく一緒に見ていきましょう!
目次
まずは、血圧の仕組みについてご説明します。
血圧という単語を聞いて、血管の圧力? と、何となく言葉の意味は理解できると思います。
しかし、実際に血圧に差が出てくるのはどうしてかまで知っている方は少ないと思います。
血圧とは、文字どおり「血管内の圧力」ですが、その圧力は主に心臓の収縮で送り出された血液によって生じるものです。
また、血液が血管に流れ込む際の末梢血管の抵抗力や、血液の粘度などが挙げられます。
これらがなされた結果、人それぞれに差があり、血圧値にも違いが出てくるわけです。
そこで、どのくらいの血圧が正常値で、どこからが高血圧なのか。実際に血圧を測った時に、その値が正常値かどうか自身ですぐにわかるように理解しておきましょう。
一般的な正常値は、最低値が85mmHg以上、最高値が135mmHg未満です。
この範囲内であれば、あなたの血圧は正常だと言えます。
一方で、最低値と最高値がそれ以上かそれ未満であった場合は、低血圧や高血圧と呼ばれる
範囲になります。
高血圧の方の中には、健康診断では正常血圧だったけど、自宅で測ると高い数値がでる、という方もいらっしゃいます。
健康診断や自宅で測定した血圧値が高かったら、医師に相談しましょう。
高血圧はよくない、高血圧になると健康に被害がでる、ということはご存じかと思います。そこで、実際に高血圧になった時に、具体的にどのような病気にかかるリスクがあるのかをご紹介していきます。
高血圧は自覚症状がほとんどないため高血圧に気付かれない方や、直接的な症状がないため血圧が高めであっても、放置してしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、血圧を日常から測る機会がなく高血圧を放置してしまうと、動脈硬化が進み、以下のような病気にかかるリスクが上がるので、十分に注意しましょう。
このように高血圧は、あらゆる病気のリスクを高めてしまいます。
日ごろから、十分に気に掛けることが必要です。
初めに血圧の正常値を説明しましたが、これは年代によって変わってくるものでもあります。
ただし年代や性別にかかわらず、血圧の基準値は一定です。同世代の平均意を目指すのではなく、
血圧を常に基準値の中で一定に保つことが大切です。
以下、血圧別の年代平均値(mmHg)
男性 20代 115.9 30代 117.2 40代 125.4 50代 129.7 60代 134.1 70以上 133.9
女性 20代 105.7 30代 108.0 40代 113.7 50代 121.8 60代 130.6 70以上 133.1
厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査 」をもとに作成
さて、ここまで血圧の正常値が理解できたので、ご自宅に血圧計がある方は、実際に測ってみましょう!ご自宅にない方は、病院や健康診断で測った際にここでまた正常値を見返してみてくださいね。
そこで、血圧計の使い方がわかっていても、計測する際に正しい測り方があることをご存じでしょうか?今回は皆さんが正確な血圧を測るために、正しい方法をご紹介していきたいと思います。
運動後や、歩いて帰宅してすぐに計測をすると、血圧は一時的に上昇していることがあります。
そのため一度、1,2分ほど体を安静にし、落ち着いてから計測をするようにしましょう。
朝は起床してから一時間以内、朝食や薬を服用する前に測定しましょう。
夜は、就寝する直前に測りましょう。
また、飲酒や喫煙をした後の測定は控えるようにしましょう。
自分の通常の数値が出ない場合があります。
基本的には利き手と反対側の腕を測定しましょう。ただし、左右で血圧に差が出る場合があります。
その場合は、血圧の高いほうを自分の数値として参考にしましょう。
また、測定の際には腕を締め付けているものがないか確認しましょう。
測定が終わったら必ず値を記録するようにしましょう。
なるべく長期間にわたり、測定後に常に記録を取る習慣をつけましょう。
生活習慣の乱れは、血圧の異常に大きく現れます。
基本的に意識することは2つあります。
1つは食生活です。
減塩の食事を心がけることはとても大切です。厚生労働省によって定められている「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人男性で一日に7.5g未満、成人女性で6.5g未満を目標としています。
加工食品や外食、調味料を多く摂取してしまうことが主な原因として挙げられています。
それらを控えるとともに、多くの自然食品を取ることを意識しましょう。
2つ目は、適度な運動をすることです。
ストレッチやウォーキングなどのちょっとしたもので大丈夫ですので、継続して行うことが重要です。
血圧の正常値は年齢によって変わってきます。しかし年齢が上がったり、体調の変化によって、知らぬ間に高血圧になっていることがあります。
食生活に気を使ったり適度な運動をすることによって規則正しい生活習慣を送り、日々の血圧測定の中で高血圧が出ないように頑張っていきましょう!