40代の血圧平均値は?高血圧・低血圧についても解説!

2024.02.08

40代の血圧の正常値はどのくらいでしょうか?

血圧に異常がある場合には重大な病気になりかねません。
一般的に血圧の平均値は年齢を重ねるにつれて高くなる傾向にあり、
血圧は身体の健康を知るバロメーターにもなっています。

40代の血圧を正常に維持するために血圧の基本を解説し、生活習慣の改善を提案していきます!

血圧は年齢を重ねるにつれて高くなる

血圧は加齢によって血管が硬くなり血流が悪くなります。
また、加齢にともなって自律神経の働きも低下するため血圧の乱れが生じます。
更にこれまでの生活習慣も影響している可能性があります。

それでは詳しく解説していきます!

40代の血圧平均値

血圧は心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力で上腕動脈にかかる力のことです。
正常値は年齢に関わらず収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg未満です。

40代の血圧の平均値を男女別に解説します。

 男性の平均値

40代男性の血圧の平均値は厚生労働省の調査によると
【収縮期血圧 125.8mmHg・拡張期血圧 81.3 mmHg】
このように、40代で収縮期血圧、拡張期血圧共に正常血圧の値を上回っています。

血管を硬くする原因には加齢だけでなく食生活・喫煙・ストレス・運動不足・肥満などがあります。
そのために高血圧になる傾向があり、自覚症状がほぼ無いため放置しておくと動脈硬化を進行させ病気を起こすリスクが高まります。

 女性の平均値

40代女性の血圧の平均値は厚生労働省の調査によると
【収縮期血圧 114.3mmHg・拡張期血圧 71.2 mmHg】

このように、40代男性の血圧の平均値よりもやや低く正常血圧の範囲内になっています。

ですが、女性の場合は更年期になると女性ホルモンが減少し、血圧をコントロールしている自律神経が乱れることで血圧が上がりやすくなるため、更年期を境に慢性的に高血圧が続く危険性があるため注意が必要です。

40代で血圧が高い理由

血圧が高い理由には加齢によるものだけでなく生活習慣の中にいくつか原因があります。

  • 食生活
  • 喫煙
  • ストレス
  • 運動不足
  • 肥満など

血圧が上がりやすくなり、血液循環が悪化し、血管抵抗が高くなることもあります。

 本態性高血圧と二次性高血圧

「本態性高血圧」とは原因を特定できない高血圧のことで、
食生活・ストレス・過労・肥満・遺伝 など、いくつかの原因が重なって高血圧になるものです。
高血圧と言われる約 90%がこれにあたります。

また、「二次性高血圧」とは原因を特定できる高血圧で、健康な血圧の状態を保つため、
腎臓の働きに関連するものと特定のホルモンが過剰に作用し、
血圧が上昇する内分泌性高血圧には、急な発症や若年発症、治療の反応が悪い場合などが含まれます。

 ホルモンの変化

血圧が低下している時に分泌されるホルモンは血圧を上昇させる作用があります。
腎臓はレニンを分泌し、肝臓のアンギオテンシンⅡを活性化させます。
副腎髄質から分泌されるアドレナリン・ノルアドレナリンは血管を収縮させます。

インスリンは血中ナトリウムが向上し高血圧状態になり、
更年期にエストロゲンの分泌が減少すると血圧が上がりやすくなります。
このように健康な血圧の状態を保つためにホルモンが作用しています。

低血圧症の症状と原因

一般的に最高血圧が100mmHg未満が低血圧とされています。

低血圧の状態は身体の一番高い部分にある脳に十分な血液を供給するのが難しくなることが原因で、
ふらつきやめまいなどの症状が見られる場合があります。

 低血圧症の症状

低血圧の症状は立っている時に現れることがあり、失神する場合や息切れ・動悸・手足の冷えなどがあります。
低血圧の多くは遺伝によるものが一般的で「本態性低血圧」「一次性低血圧」といわれています。
特別な病気は無いのに慢性的に血圧が低い「症候性低血圧」「二次性低血圧」と言われるもの。

また、立ちくらみやめまいなどが起こる「起立性低血圧」や、
食後に一時的に起こる「食事性低血圧」「食後低血圧」などがあります。

 低血圧症の原因

低血圧の状態は身体の一番高い部分にある脳へ重力に逆らって血液を送るため、
脳に十分な血液を供給するのが難しくなることによって起こります。
低血圧の原因は一般的に遺伝によるものと言われます。

急に立ち上がった時や身体を動かした時に急激に血圧が下がったり、
立ち上がる時に起こるめまいや立ちくらみ・失神などがあります。

食後に血流が胃に集中するため血液が心臓に戻りにくくなると発生する症状や
息切れ・動悸・手足の冷えなどが見られます。

血圧を正常に保つポイント

健康的に正常な血圧を維持するために気をつけたい生活習慣とは何でしょう?
40代以上の方の高血圧を予防し、血圧による病気のリスクを考えて具体的に解説していきます。

血圧の気になる方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

 食生活を見直す

食生活で高血圧につながる注意点のひとつは、揚げ物や脂質の多い食品の摂り過ぎによる血液中の脂質の上昇です。
脂肪分が血管の壁に弾力性の低下をもたらすため高血圧につながります。

もう一つは、塩分の多い食事を取り続けることです。
血液中の塩分濃度を下げるために血液量を増やすことで血管の壁を押す力が強くなり血圧を上げてしまいます。

油っこい料理の食べ過ぎを控え、減塩を心がけて食生活の改善に取り組みましょう。

 適度な運動をする

運動不足も高血圧の原因になると言われています。
血圧を健康的に正常に維持するには適度な運動が重要です。
習慣として行う有酸素運動は血圧を下げる効果があります。

それでは、どれくらいの運動をすれば良いのでしょうか?
例えば、1日に30分以上の運動を一回、または1回10分以上の短い時間の運動を1日に合計40分以上行うのが良いとされています。
定期的に毎日行い習慣化するとより効果が得られます。

 睡眠と休養をとる

充分な睡眠と休養を摂ることはとても重要です。
睡眠不足などストレスがあると心にも身体にも不調をもたらし、高血圧の危険な原因となるだけでなく、低血圧の症状も悪化させます。

ストレス解消や安眠のために、ぬるめのお湯に浸かって血流を良くする入浴をお勧めします。
入浴は血圧を下げる効果がありますが、「ヒートショック」には注意が必要です。

急激な温度変化により血管を収縮させるため血圧が上がってしまいます。

 節酒や禁煙をする

飲酒や喫煙が血圧にどんな影響をもたらすのでしょうか?
飲酒は節度のある適度な摂取量があり、ビールでは中瓶一本(500ml)・日本酒では1合(180ml)程度です。飲み過ぎは血管の硬化を進めてしまいます。

喫煙はたばこの煙に含まれるニコチンが血液をどろどろにし固まりやすくします。
一酸化炭素は血液の酸素運搬を悪くし血管を収縮させ血管の壁を傷つけます。
これが高血圧につながっていきます。

まとめ

加齢によって平均値が上がる傾向にありますが、40代男性の血圧は正常値よりやや高めです。
40代女性の血圧は正常値範囲内ですが、更年期を境に高血圧になる場合もあります。

減塩を心がけた食生活や、毎日の適度な運動を習慣とし、充分な睡眠と休養でストレスを溜めない工夫をして、喫煙や飲酒を見直し健康的な血圧を維持できるよう改善していきましょう。

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