10代の血圧は重要な健康指標です。
しかし、低血圧や高血圧は注意が必要。
低血圧はめまいや倦怠感、高血圧は頭痛や息切れの兆候になったり、生活習慣や遺伝が影響しやすい
10代は、バランスのとれた食事や適度な運動が重要となってきます。
そこで今回は、10代の血圧の平均について深堀していきますので、是非参考にしてみてください。
目次
日本人の10代の平均血圧は、年齢や性別によってわずかに異なりますが、
一般的には以下の範囲になります。
平均値は、収縮期血圧は、男性で113mmHg、女性で107mmHg程度です。
拡張期血圧は男女とも60mmHg程度です。
日本の10代女性に多く見られる健康な一面には、低血圧の傾向があります。
若い女性の多くが、通常の血圧値よりも低い数値を示すことが一般的です。
そこで、低血圧とはどんな状態なのかや、原因、具体的な症状などについてもまとめました。
低血圧は、通常、一般的に高い血圧よりも少なく報告される状態ですが、一部の人々には
低血圧の症状が見られることがあります。
低血圧の場合、十分な酸素が脳に供給されないことがあるため、めまいやふらつきが起こることが
あります。これは立ち上がったり急な動作をしたりした際により顕著に現れることがあります。
低血圧の場合、十分な血液が全身に供給されないため、体力が低下しやすく、
疲れやすさを感じることがあります。
また、脳に十分な酸素や栄養が供給されないと、集中力が低下することがあります。
低血圧の原因はさまざまです。
1つの原因ではなく、複数の原因が重なって低血圧になるケースも多くみられます。
例えば、遺伝的な体質や運動不足、睡眠不足、ストレスなどの身体的な器質がないにもかかわらず、
血圧が低くなる本態性低血圧があります。
低血圧の中でももっとも大きな割合を占めており、これが10代女性では特に原因となっている
可能性が高いと考えられています。
他にも、ダイエット、脱水、栄養不足などと言ったようなものも本態性低血圧の原因となります。
立ちあがったときなどに、めまい・たちくらみが起こる起立性低血圧なども起こることがあります。
起立性低血圧は、原因に応じて突発性起立性低血圧と二次性起立性低血圧に分けられます。
自律神経失調症などの神経障害が指摘されているのが、特発性起立性低血圧です。
朝にめまい・立ちくらみを起こして倒れるなどが挙げられます。
心臓弁膜症・心筋症などの心疾患などが原因の二次性起立性低血圧などもあります。
持病の治療薬が原因で倒れるなどの場合にはこちらに該当します。
日本の10代で高血圧が発生する背後には複数の要因が潜んでいます。
未然に防ぎ、健康な未来への一歩を踏み出すためには、早い段階での意識と予防が不可欠です。
健康に対する挑戦に直面する若者たちの中で、高血圧のリスクが増大しています。
日本の食事には、しょうゆ、味噌、だしの素、塩漬けの食材など、塩分が豊富に含まれるものが
多いです。
特に、和食や加工食品、ファーストフードにおいて、意識せずに多くの塩分が摂取されることが
あります。
便利な加工食品は塩分が多く含まれることがあり、特に若者は手軽に利用することが多いです。
スナック菓子や即席食品などは、特に塩分の摂取源となることがあります。
飲み物にも注意が必要です。塩分が多く含まれる缶コーヒーやスポーツドリンク、清涼飲料水も
摂取すると、意外に塩分摂取が増えることがあります。
近年、日本でも西洋の食生活や生活様式の影響を受け、高カロリーで加工食品を摂る習慣が
増えています。
不健康な食事と運動不足が肥満を引き起こし、それが高血圧のリスクを増加させます。
肥満の人は血液中の脂質が多く、血液がドロドロ状態になっています。
体脂肪によって圧迫された細い血管を通るとなると血液を押し出す心臓にも大きな負担がかかり、
高血圧を引き起こします。
また、高血圧の遺伝因子を持っている人は肥満になると大半が高血圧になると言われており、
肥満を解消することで高血圧が改善するケースもあります。
運動不足は体重の増加につながりやすく、肥満は高血圧のリスクを増加させます。
度な運動は体内の余分な塩分(ナトリウム)を排泄する働きを強めますが、運動不足になると
身体に余分な塩分をためこみやすくなってしまいます。
運動不足は肥満の原因にもなり、間接的にも血圧上昇の原因となります。
運動は血管の内側の細胞を刺激し、血管抵抗を低減させる効果があります。
これにより、血液がスムーズに流れ、高血圧のリスクが低減します。
日本人の10代で高血圧が発生する原因の一つとして、睡眠不足が関与していると考えられています。
睡眠不足は交感神経(活動的な状態を促進する神経)と副交感神経(リラックスを促進する神経)
のバランスを崩す可能性があります。
十代の若者でも、ストレスや学業へのプレッシャーなどが原因で交感神経が優位になり、
これが血圧の上昇につながることがあります。
睡眠不足はホルモンの分泌にも影響を与えます。
成長ホルモンやインスリン感受性の変化が見られ、これが血圧調節に影響を与える可能性があります。
ストレスも原因の1つです。
10代だと高校や大学受験、試験期間など、学業に関するストレスが大きな要因となります。
勉強へのプレッシャーや不安が高まると、交感神経が刺激され、それが血圧の上昇につながること
があります。
近年、若者の生活習慣の変化も高血圧のリスクに影響を与えています。
インターネットやソーシャルメディアの普及により、情報の過剰摂取やネット上での比較が
精神的なストレスを引き起こすことも考えられるのです。
10代は生活習慣が形成される時期であり、食事や運動、ストレス管理などの習慣が将来の健康に影響を与えます。
健康な生活習慣を築くことは、高血圧や心血管疾患の予防につながります。
また10代は学業や社交活動のプレッシャーがかかる時期であり、適切なストレス管理が必要です。
慢性的なストレスは高血圧の原因となりますので、ストレスを軽減する方法を見つけることが
重要です。
本記事では10代の血圧の平均や、低血圧、高血圧になる原因についてもそれぞれご紹介しました。
低血圧は、10代でも見られることがありますが高血圧は比較的まれです。
10代の血圧は成長に伴って変動するため、一時的な変動に過度に心配する必要はありません。
ただ、健康な生活習慣の確立と規則正しい医療チェックは、10代の血圧管理において重要な役割を
果たすのもまた事実です。