介護脱毛は必要?メリット・デメリットや注意点を解説!

2024.02.20

みなさんは介護脱毛という言葉をご存知ですか? 

今回は、「介護脱毛ってなんなの?」という疑問から、介護脱毛のメリットとは?デメリットは
あるの?という疑問を解決するために、介護脱毛について解説してみます!

脱毛技術が進む近年、少しずつ見かける機会が増えてきた介護脱毛について知り、
自分が介護をする時のためにも、将来自分が介護を必要となった時のためにも是非参考にして
みてください!

介護脱毛とは?

介護脱毛とは、「介護が必要になった時のためにアンダーヘアーを脱毛すること」を介護脱毛と
言います!
老後のことを考えはじめる、40代〜60代の方で介護脱毛を検討する方が増えています!

2016年から2017年頃に介護脱毛という言葉が生まれた時は、主に女性が介護脱毛をすることが
多かったようですが、近年では男性が介護脱毛することが増えてきているようです!

 介護脱毛の範囲と排泄介助がしやすい部位

介護脱毛で、脱毛をする範囲で多いのは、Vライン、Iライン、Oラインの
いわゆるデリケートゾーンと呼ばれる範囲で、ビキニライン、陰部の両側、肛門周りに生えている毛
を脱毛します。

デリケートゾーンのすべての毛を脱毛することが理想ですが、少しでも毛量を減らすことで
介護のメリットは生まれます。
毛をすべて処理してしまうことに抵抗を感じる方は、ビキニラインだけ毛を残すなどの選択も
できます!

また、介護のための脱毛だから、排泄介助がしやすい部位だけ脱毛としたい方には、
「陰部の両側」と「肛門の周辺」の毛だけ全部なくすという選択もよいかと思います。

なぜなら、陰部の両側や肛門周辺に毛があると、排泄物が毛に絡まり、拭き残しがでたりするため
です。

介護脱毛のメリット

次に介護脱毛のメリットについてご紹介します! 

「介護」というワードに漠然と不安を感じている方や、介護脱毛について興味がある方、介護脱毛を考えているがイマイチよくわからないので、メリットを知って背中を押してほしいと考えている方は、
是非介護脱毛のメリットを読んで、参考にしていただければと思います!

 肌トラブルの予防ができる

介護脱毛でデリケートゾーンの毛をなくしたり、減らすことで肌トラブルを予防することができます!

なぜなら、介護が必要になり、おむつを着用するということは、新しいおむつに交換をするまでは
排泄物がおむつ内に残るという状態が続くためです。
おむつ内に排泄物が残ると、肌に排泄物がつき、ただれたり痒みがでる肌トラブルが起きやすく
なります。

ただでさえ、肌トラブルのリスクがある状態に、毛が多いとその毛に排泄物が絡まり、
おむつを交換しても拭き残しを見逃したり、肌にトラブルがあっても発見が遅れて
見つけたころには酷くなっていて、治療に遅れが出る可能性もあります。

介護脱毛で毛をなくす、減らしておくことは肌トラブルの予防や早期発見できるというメリット
があるのです!

 おむつ交換がしやすい

おむつ交換は、排泄物をキレイに拭き取ったり、ぬるま湯で陰部を洗浄したりして清潔にしたあとに
新しいおむつに交換します。
排便があった際は、その工程には時間もかかり介護者の負担も増えます。
また、排泄物が毛に絡まると中々キレイに拭き取れなかったり、流しづらかったりということも
ありえるので、介護者は利用者の清潔保持と肌トラブルや感染症にかからないようにするため、細心の注意をはらい介助をしています。

そのため、介護脱毛でデリケートゾーンの毛がなかったり、量が少ないと、負担が減り両者にとってメリットが生じるのです!

 排泄介助がしやすい

おむつ交換以外にも、排泄介助には種類があります。
おむつではなく、トイレで排泄介助をする方であっても、その方法は各々違ってきます。

すべて自分でできる方は介助が必要ありませんが、「何かを掴んで立ち上がることはできるが、
ズボンなどの上げ下げは介助が必要な方」、「排尿なら自分で処理できるが、排便だと自分で
処理ができない方」など、その人に合わせて排泄介助を考え実施しなければなりません。

施設に入居されている場合であれば、集団で生活することになるために、
同じ時間に何人も介助しないといけない場面も多いです。
すべての方に介助を提供するために、スタッフは毎日効率よくできるだけ負担の少ない方法を
日々模索しています。

利用者様から介護しやすいように、配慮や協力があるだけで、介護者の効率やストレスなどは
大きく変わってきますし、介護される側にとっても、短時間で効率の良い介護は
体の負担も心の負担も最小限で済み、テキパキと介護を提供されると気持ちがいいものです。

介護脱毛などで、お互いに気持ちよく介護を提供できる。
提供してもらえる関係を作っておくことは大きなメリットの一つと言えるのではないでしょうか。

介護脱毛のデメリット

女性、男性を問わずに需要が増えてきている介護脱毛ですが、自分自身のためにも、
将来、自分の介護をしてくれる人のためにも、メリットだけで判断するのではなく、
メリットとデメリットをしっかりと比較して判断したいですよね。

ここからは、介護脱毛のデメリットについてまとめましたので、是非参考にしてみてください!

 施術時に痛みを感じることがある

介護脱毛のデメリットの一つは脱毛時の痛みがあるという点です。

脱毛にはおもに「光脱毛」と「レーザー脱毛」という2種類があるのですが、光脱毛では数年後に
再度、毛が生えてくる可能性があります。
ですので介護脱毛では再度毛が生えてきにくいレーザー脱毛が推奨されています。

脱毛に痛みはつきものというイメージがありますが、介護脱毛を行うアンダーヘアー(VIOライン)の
毛は太い場合が多く、太い毛を脱毛する場合は痛みが増える傾向にあります。

冷却ジェルを使って痛みを麻痺させて施術することが多いですが、それでも痛いと感じる方が多いようです。※個人差があります。
介護脱毛を検討する際には、施術する病院やクリニックに「痛い」と言える雰囲気があるか、
痛いと感じた時に冷却ジェルやレーザーの調整をしてもらえるのか、
事前に相談と確認をして決めたほうがよさそうです。

 恥ずかしい

介護脱毛は下半身の毛を脱毛するので、もちろんですが施術中には自分のデリケートゾーンを見せなくてはなりません。恥ずかしいと思う方が多いと思います。

「毛深いと思われていないかな」「スタイルについてどう思われているのだろう」「臭くないかな」
と心配する方のほうが圧倒的に多いと思います。

しかし、施術中は全裸で恥ずかしい部分が丸出し、というわけではありません。

病院やクリニックが用意したガウンやタオル、紙ショーツなどを利用することが多く、
レーザーを照射する部分だけを露出し、その場所をずらしながら施術するところが多く、常に丸見えなどはないように配慮してくれることが多いようです。

また、施術を担当するスタッフは医師や看護師が多くプロとして施術し集中しているため、
余計なことを考える暇もないという方も多いようです。

 脱毛前の状態に戻せない

光脱毛の場合は、しばらくすると再度毛が生えてくることがあると記述しましたが、介護脱毛は主にレーザー脱毛で行われます。
レーザー脱毛のメカニズムは、黒色に反応するレーザーの特性を利用し、毛が生えてくる細胞、
「毛根細胞」に熱を与えて破壊する脱毛方法となります。

「永久脱毛」になりますので、完全に破壊された毛根細胞からは毛が生えてくることはありません。
実際に施術に入る前に、全て脱毛するのか、ある程度毛を残すのか、しっかりとカウンセリングを
して決めましょう。

 時間や費用がかかる

脱毛は1回の施術で終わることは少なく、それだけ時間と費用もかかります。
その人の体毛の濃さや、施術をうける病院やクリニックによって差はありますが、
一般的には、5回〜6回程度といわれています。

しかも、連続で施術をうけることはできないため、初回施術後に1,5〜2ヶ月の間隔で通い、
全ての施術が完了するのに合計で1年ほどの時間がかかります。

費用に関しても、必要な施術の回数や、施術を受ける病院やクリニックによって異なりますが
相場としては、「5回で9万円程度」、「8回で13万円前後」が相場なようです。

脱毛は自由診療のため、医療機関で施術を受けたとしても、健康保険や介護保険の適用外となり、
自己負担となり、費用が高いと感じる方も多いようです。

介護脱毛するなら白髪になる前に!

介護脱毛の注意点として、見逃してならないのは白髪に介護脱毛はできないという点です。
これは、年齢によるものや細胞の状態が関係しているわけではなく、レーザー脱毛という技術のよる注意点なのです。

レーザー脱毛は、黒色に反応するという特性を利用して、細胞を破壊する脱毛です。
これは、毛の黒色であるメラニン色素に反応するという技術で、メラニン色素の少ない
白髪には、この技術は反応しなかったり、効果が薄くなってしまう可能性があるのです!

介護脱毛と聞いて、「介護が必要になってからでいいや」「自分の年齢にはまだ早い」と考えている方は要注意です。

現に、日本では65際から高齢者という定義がある中、
「介護脱毛を検討している」「介護脱毛を実際にした」という方は40代が多いようです。

まとめ

今回は「介護脱毛」について紹介しました。
介護脱毛とは?という基本から、需要が増えているのか、メリットとデメリットは?という点まで
ご紹介しました。

介護してくれる人の負担を減らすためにも、介護が必要になっても自分らしく生きるためにも、
介護脱毛を含めて下調べと準備をしていくことは、少子高齢化が進む日本に
おいて、今後、必須になってくることかもしれません。

介護脱毛をするかどうかは個人の意思や考え方によって判断されるものです。
介護脱毛をするにしても、しないにしても、自分の将来のことは自分で意思決定をして、
最後まで自分らしく人生を謳歌しましょう!

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