日常生活の中で自分の心拍数が異常に高く、心配になったことがある方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、女性の心拍数の平均値を年齢別にご紹介していきたいと思います。
心拍数は自分の体調を管理する上で、自身でいつでも手軽にはかることができる重要な
体の指標となります。同年代の平均値と、状況による変化を理解した上で、体からの重要な信号を
受け取りましょう。
心拍数とは、一般的に「1分間に心臓が鼓動した回数」のことを言います。
心臓が全身の血管に血液を送り出すと、動脈に脈拍としてその動きが現れます。
健康的な成人の平均が、60~100回であることはご存知の方も多いと思います。
しかしその心拍数の平均値には、年齢や個人によって違いがあります。
また女性は男性よりも少し高めの傾向があります。
それでは女性の心拍数の平均値を年齢別にご紹介していきます。
30代女性の平均値は77回です。
70~80回であれば、正常と言えるでしょう。
20代や30代は、比較的に代謝が活発で、運動量も多いために心拍数はやや高めの傾向にあります。
またこの時期は生活習慣が乱れがちです。その場合、生活リズムが崩れてるため、
適度な運動と十分な睡眠を心がけた生活が必要となります。
また生活習慣だけでなく、不安や緊張、ストレスなどから心拍数が高くなることもります。
40代女性の平均値は、76回です。
50代女性の平均値は、74回となっています。
40,50代になってくると、学生や20,30代と比べて運動する量が減り、同時に代謝や筋肉量
も落ちてきます。
それにより心拍数もやや下がる傾向にあります。
また40,50代になると、高血圧や糖尿病になる確率が上がります。
それにより心拍数も上がることがあります。
睡眠時間が足りていないことや、疲労がたまっていることも心拍数が高くなる原因の一つです。
60代女性の平均値は、72回です。
やはり年齢を重ねるにつれて平均値が少しずつ下がっていることがわかります。
60代以降になると、心臓や血管を含む、体全体の機能が低下する場合が多く見られる一方で、
50代から引き続き高血圧や糖尿病のリスクが高いことも特徴です。
定期的に病院に足を運び、医師の診察を受けることで自身の心拍数の変化に気づき、
疾患の早期発見に繋げることが大切です。
主な疾患には、・心房細動 ・心筋梗塞 ・狭心症 ・貧血 ・甲状腺機能亢進症
などが見られます。
70代女性の平均値は、77回です。
70代になると今までの傾向とは反対に、心拍数の平均が大きく上がっていることがわかります。
主な原因には、先ほど挙げた疾患により心拍数や血圧が高くなっていることが挙げられています。
続けて医師に、定期的に健康状態を診断してもらうことが大切です。
80代以上女性の平均値は、50~70回となっています。
成人の平均である60~100回と比べると、大きな差があることがわかります。
主な原因としては、日常生活での活動が極端に減少し、そこで必要となる酸素も減るため、
心臓が全身に酸素を送る回数が減るためです。
ここまで年齢別の平均値を述べてきました。
心拍数はまた、酸素を全身に送らなければならない量が運動時と安静時、睡眠時によって大きく変わってきます。よって心拍数にも違いが出ます。
それぞれの状況での変化をご説明します。
安静時の心拍数に平均は先ほどお話ししたように60~100回ですが、歩行時には体が必要な酸素の量は増加し、その酸素を送るために血液の循環よりよくする必要があります。
そこで心拍数を安静時よりも多くします。
この心拍数の上昇具合は、運動強度や運動量によって変わってきますが、
その平均値は110~130回となっています。
また、120~130回が脂肪燃焼、140~150回が体力づくりに効果的な数値となっています。
まず睡眠とは日中の活動に対して休息をとっている状態です。
その睡眠の中にはレム睡眠とノンレム睡眠の二種類が存在します。
レム睡眠とは頭の中の記憶を整理する睡眠の時間です。そこで脳は活発に動いており、
心拍数は上がる傾向の中で不規則でもあります。
反対にノンレム睡眠中には脳は休息状態にあり、呼吸が深く、心拍数は下がる傾向にあります。
どちらの状態にあっても睡眠中は安静時や歩行時よりも心拍数は下がっています。
指標となる心拍数は60回と言われています。
人が倒れた際によく首元や腕で脈をとっている光景を見たことがあると思います。
脈拍とは心臓の状態を機械を使わず簡単に確認できる大切な指標です。
個人や年齢によって正常な心拍数には違いがあります。
年齢が上がるにつれて拍数は下がっていきますが、高齢者になると上がる傾向にあります。
そこで日常生活の中で心拍数を測り、自身の平均値を理解した上で、健康チェックをして
いただければと思います。