在宅サービスの中で小規模多機能型居宅介護というサービスがあり、
1つの事業所と契約すれば3つサービスを受けることができます。
どのようなサービスを受けることができるのか正しいのはどれか。
今回は小規模多機能型居宅介護とはどのような施設なのか、サービス内容はどのようなことが
受けられるのか、サービス内容はどのようなことが受けられるのか、
メリット・デメリットなど詳しく解説していきます。
目次
利用者が中重度になっても、在宅での生活ができるように支援をする、
小規模な在宅サービスの施設です。
通所(デイサービス)を中心に訪問(訪問介護)、泊まり(ショートステイ)を組み合わせて
在宅生活を支援していきます。
1つの事業所と契約すれば3つのサービスを受けることができ、利用料金が定額制となっています。
同じ事業所の職員がすべてのサービスを提供するので利用者からすれば、馴染みの職員から3つの
サービスをうけることができるので安心して利用することができます。
小規模多機能型居宅介護の人員基準は日中の場合、通いの利用者3人に対して
介護職員が1人+訪問対応が1人です。
(シート15表)
介護従事者の説明にある「常勤換算方法」とは、事業所内で働く全職員の労働時間を計算し
「常勤職員が何人、勤務しているか」というのに換算する方法のことを言います。
小規模多機能型居宅介護の対象者は65歳以上の要介護認定を受けている人、
40歳から64歳で特定疾病による要介護認定を受けている人が対象となっています。
また、要支援1、2の方は「介護予防小規模多機能型居宅介護」が利用することができます。
もう一つの条件が、住民票が事業者と同じ市町村にあることが条件となっています。
小規模多機能型居宅介護できる限り住み慣れた地域に暮らすことをもくてきをした
「地域密着型サービス」の一つであるため、事業者と同じ市町村に住民票があることが
条件になっています。
厚生労働省「小規模多機能型居宅介護」を参考にすると登録定員数は29名以下、
通い(デイサービス)の定員は登録定員数の2分1~15名以内(一定の条件を満たせば最大18名)
泊まりの定員数は通いの3分の1~9名以内となっています。
通いの一定の条件というのは「居間及び食堂の面積が定められている広さを確保されている」
という条件をクリアしていれば、通いの定員数が18名することができます。
小規模多機能型居宅介護は1つの事業者と契約するだけで「通い(デイサービス)」、
「訪問(訪問介護)」、「泊まり(ショートステイ)」を組み合わせて
利用することのできるサービスになります。
中重度になっても在宅での生活を継続できるように支援していくサービスです。
看護小規模多機能型居宅介護という施設もあり、小規模多機能型居宅介護サービスに加えて、
訪問介護を受けることのできるサービスもあります。
合わせて、説明をさせていただきます。
通いは食事、排泄、入浴などの日常生活の介助や機能訓練等のサービスを受けることができます。
デイサービスと小規模多機能型居宅介護の通いの違いというのがあります。
小規模多機能型居宅介護は
・時間や利用回数に制限がない。
・月額定額制である。
というのが違いになります。これはデイサービスと比べると大きなメリットになります。
例えば食事だけ食べに行くといったことも使用が可能になります。
その為、個別のニーズに合わせてサービスが適用できるように食事やレクリエーションの料金は
基本利用料とは別になっています。
小規模多機能型居宅介護で訪問看護を利用する場合、2通りのサービスの利用があります。
小規模多機能型居宅介護を利用しながら訪問看護を利用する場合、
看護小規模多機能型居宅介護のサービスを利用する場合の2通りあります。
小規模多機能型居宅介護を利用しながら訪問看護を利用する場合は、
「自宅にいて小規模多機能型居宅介護のサービスを利用していない」ということ。
宿泊中の訪問看護の利用は
1.厚生労働大臣が定める疾病等
2.急性増悪等により頻回の訪問看護が必要と主治医が認め、特別訪問看護指示書が交付された場合
という条件があり。
「サービス利用前30日以内に利用者宅を訪問し訪問看護基本療養費を算定した訪問看護ステーションの看護師等が訪問した場合。(末期の悪性腫瘍以外の利用者においては
利用開始後30日までのあいだ算定可能)」という条件をクリアできれば宿泊サービスを
利用中でも訪問看護を受けることができます。
もう一つは看護小規模多機能型居宅介護のサービスとして訪問看護を受けることができます。
退院直後の在宅生活へのスムーズに移行できる。
がん末期等の看取り期、病状不安定期における在宅生活の継続。
家族に対するレスパイトケア、相談対応による負担軽減ということを目的として作られた
施設形態ですので、最後まで自宅で生活するためにとてもニーズのある施設形態となっています。
小規模多機能型居宅介護の泊まり定員数が9名以下となっていて、ショートステイとの大きな違いが
2つあります。
1.急な泊まりのサービスを利用することができる。
2.馴染みの職員が対応するので利用者が安心してサービスを受けられる。
というのが、ショートステイとの大きな違いになります。
施設の利用状況にもよるのですが泊まりに空きがあれば、急なサービスの利用もすることができます。
家族に急な用事ができて介護できなくなった時に、通いサービスからそのまま泊まりサービスを
利用することができるのです。
もう一つが一番のメリットとも言えます。
馴染みの職員が対応するということです。
小規模多機能型居宅介護で通い、訪問、泊まりと同じ職員が対応するので、
利用者からすれば安心してサービスを受けることができます。
デイサービス、ショートステイと全く違う事業所を利用した場合、人によってはその事業所に
なれるまで時間がかかったり介護拒否をするなんてこともあります。
なので、馴染みの職員が介助してもらえるというのはとても大きなメリットになります。
小規模多機能型居宅介護は利用料金は定額制になっています。
下記の料金表を参考にしてください。
(シート15の料金表)
※日常生活費(食費、宿泊費、おむつ代など)は別途負担する必要があります。
ですので、他のサービスを併用して利用するよりは料金を抑えて利用することがきます。
利用が少ないと割高になることもあるので注意が必要になります。
小規模多機能型居宅介護にもメリット・デメリットがあります。
3つのサービスを併用するのと小規模多機能型居宅介護を利用するのと違うのか、
何がメリットでデメリットなのかや併用することのできないサービスがあります。料金もメリットではあるのですが利用の仕方によってはデメリットになってしまいます。
その為、小規模多機能型居宅介護のメリット、デメリットをしっかり理解していただいて
利用してもらえればと思います。
小規模多機能型居宅介護のメリットは
1.利用回数の制限がなく、必要なときにサービスを受けることができる。
2.1つの事業所と契約するだけで3つのサービスを受けることができる。
3.個々のニーズに合わせて柔軟にサービスを利用することができる。
4.馴染みの職員からサービスを受けることができる。
利用回数の制限がないので必要なときに必要なだけサービスを受けることができます。
柔軟にサービスを利用することができるので、通いのサービスを利用中に急遽、
家族の都合で、泊まりのサービスを利用するなんてこともできます。
一番のメリットは馴染みの職員からサービスを受けることができることです。
訪問、通い、泊まりをすべて同じ事業所の職員達がしてくれるので利用者からすると安心して
サービスを受けることができます。
良くデイサービスと違う事業所のショートステイを利用して職員の対応の仕方が違って
混乱してしまうなんてこともあります。
馴染みの職員からサービスを受けることはとても大きなメリットになります。
小規模多機能型居宅介護にももちろんデメリットがあります。
人によっては向かないということもありますのでデメリットをしっかり理解してもらえればと
思います。
1.サービス利用回数が少ないと割高になってしまう可能性がある。
2.事業所の定員を超えていると利用できない。
3.各サービスを個別に利用できない。
4.併用サービスに制限がある。
きめ細やかなサービスを提供するため定員数が少なく設定されています。
その為その日の定員を超えていると利用することができませんし、急な泊まりを利用したくても
定員が空いていなければ利用することができせん。
利用料金が定額制であり、利用回数が少ないと割高になってしまう可能性があります。
一つの事業所と契約するため、このサービスは受けたくない別の事業所に変えたいと思っても
変えることができません。大きなデメリットに捉える方もおられるかもしれません。
小規模多機能型居宅介護を利用する場合、併用できるサービスには制限があります。
(シート15のシート貼り付け)
併用できないサービスは小規模多機能型居宅介護で同じようなサービスが受けられるということで
併用できることができせん。
小規模多機能型居宅介護は中重度になっても在宅での生活が継続できるように支援することを
目的に作られた施設で、なかにはグループホームや小規模介護老人福祉施設に併設している
施設もあるため在宅で生活できなくなっても施設に入所することもできるところもあります。
メリット・デメリットがありますので、向いている人、向かない人がありますので、
よく理解していただければと思います。
利用者からすると馴染みの職員から3つのサービスを受けられるというのは
凄く負担の少ない施設と言えます。