介護現場では対面で話し、サービスを提供することが多いです。
コミュニケーションを積極的にとることが必要ですが、苦手な方もいるでしょう。
より良いサービスを提供するためには職員間で共通の目標をもち、コミュニケーション能力を
向上させることが大切です。
こちらの記事では介護現場でのコミュニケーションの重要性や会話のコツ、
話題などを詳しく紹介します。
目次
介護現場ではコミュニケーションの重要性が高いです。
私たちはロボットではなく、人間。
人間には感情があり、互いにコミュニケーションをとることで信頼関係を構築します。
コミュニケーションの不足した環境はトラブルやアクシデントが起こる可能性が高いです。
以下では介護現場でのコミュニケーションの重要性を詳しく解説します。
介護現場でコミュニケーションが必要な理由はトラブルやアクシデントの防止のためです。
利用者さん、家族とコミュニケーションをとらないとトラブルに繋がることも。
利用者さんが怪我をした時に、怪我をしたことと理由を家族に伝えていなかったら、現場の人間に
不信を抱きクレームになるでしょう。
夜、一人で歩くのが禁止されている方とその家族に禁止されていたことを伝えなかった場合、
転倒し怪我をするアクシデントが起こる可能性もあります。
認知症の方は伝えても忘れてしまうことがあるので、必ず家族に情報共有しトラブルを回避すること
が必要です。
職員間も業務が忙しいとコミュニケーションが不足しがちです。
利用者さんのトラブルやアクシデントを回避するためにも、職員間のコミュニケーションも
適宜とりましょう。
介護現場でコミュニケーションが必要な理由は高齢者との信頼関係を構築するためです。
高齢者と信頼関係を築くことはよりよい介護サービスの提供につながります。
高齢者に関心をもって観察し、客観的に見ることでコミュニケーション能力を向上させ、
信頼関係を構築させましょう。
言葉以外にも相手を尊重し否定しないこともコミュニケーションの技術として必要です。
コミュニケーションが苦手な方はコミュニケーションの研修に参加したり、
外部のコミュニケーションの研修に参加した方のレポートを読みコミュニケーション能力を
高めていきましょう。
介護現場でコミュニケーションはとても重要です。
しかし、コミュニケーションが苦手な方はどのようにコミュニケーションをとったらいいか
悩むでしょう。
以下では、コミュニケーション能力を上げるためにコミュニケーションのコツを詳しく解説します。
介護現場でのコミュニケーションのコツは聞き上手になり相手のことを受容しましょう。
相手の話は受容的な姿勢で、相づちや言葉を繰り返しながら聞いてください。
利用者さんは不安や辛さを抱えている方が多いのでしっかり耳を傾ける姿勢を忘れずに。
相手の心を理解しようと思うことが大切です。
すべて同意する必要はありません。
相手の価値観を尊重、受容し良好な関係をつくりましょう。
介護現場でのコミュニケーションのコツは相手の言葉を繰り返しましょう。
相手の言葉の一部を繰り返しながら聞くことで受け手がしっかり話を聞いていることが伝わります。
言葉を繰り返すことで、相手は情報が共有されていると認識し、安心して話すことができます。
コミュニケーションで相手の言葉を繰り返す技法のポイントは繰り返し過ぎないこと。
繰り返しが頻繁だと相手の話の腰を折ってしまいます。
相槌をし、その合間に短く言葉を繰り返しましょう。
介護現場でのコミュニケーションのコツは身振り手振りを交えて話しましょう。
人間は視覚からの情報が8割です。
会話の中で無意識のうちに身振りや手振り、表情を見ているので、意識してコミュニケーションを
とってください。
介護現場では難聴の利用者さんもいます。
大きな声で身振り手振りを交えて話すことで伝わることも。
筆談でコミュニケーションをとることもおすすめです。
言語的コミュニケーションが困難な方は、身振り手振りはもちろんジェスチャーや声のトーン、
表情も意識しましょう。
YES、NOで答えられるように話しかけることも大切です。
介護現場でのコミュニケーションのコツは筋道を立てて話しましょう。
話す内容をわかりやすく整理し、筋道を立てて話すことで、相手は聞き取りやすくなります。
注意するべきは専門用語。
介護業界の専門用語がわかる人は一部です。
専門用語は使わず、誰にでもわかる言葉での会話を心がけてください。
ただし、一方的に話さず、話を適宜区切りながら、相手の話を引き出しましょう。
筋道を立てて話すことは論理的な考えができ、コミュニケーション能力の向上にもつながります。
介護現場でのコミュニケーションのコツは目線を合わせて話しましょう。
会話で相手の目を見て話すと興味や好意があることを伝えられます。
相手の話を聞く時も目線を合わせると、話を聞いてもらえていると感じるため好印象です。
目線を合わせるのが苦手な方は相手の眉間や鼻を見ていましょう。
コミュニケーションで目線の技法は視線を合わせすぎないことです。
ずっと見ていられると相手が緊張することも。
相手の顔を見つつ視線を右目、鼻、口など少しずつずらしてください。
視線をずらした時に頷くのも効果的です。
相手の様子を見ながら視線を合わせたり、そらしたりして適切な距離感をとりましょう。
介護現場で利用者さんとの関係構築のためにコミュニケーションは欠かせません。
コミュニケーションで役立つ話題は天気、時事ネタ、ニュース、相手の好きな話題などです。
以下の記事ではコミュニケーションで役立つ話題を詳しく解説します。
利用者さんとのコミュニケーションで役立つ話題は天気です。
その日の天気や気温、季節は会話のきっかけに便利。
「今日はとても寒いですね、最低気温9度らしいですよ。ホッカイロをお腹と背中に
2個貼ってきちゃいました。」、
「桜のつぼみがふくらんでましたよ。桜が咲いたら皆さんとお花見したいですね。」、
「今日は午後から雨が降るらしいですよ。洗濯物が乾かなくて困っちゃいます。」
など、天気の話に加えて自分の話も混ぜながら話すと会話が広がります。
利用者さんとのコミュニケーションで役立つ話題は時事ネタやニュースです。
テレビや新聞で政治や経済など時事ネタを把握しておくと会話のきっかけになります。
詳しくはわからなくても利用者さんが教えてくれることもあるので、利用者さんの好きな話題を
わかることも。
テレビで話題になっている芸能人や食べ物、場所のニュースも好まれる話題です。
ニュースの話題を振ることでその人の興味・関心を探し、利用者さんとのコミュニケーションを
円滑にするきっかけにしましょう。
特に相撲のニュースは好まれる傾向にあるため、結果だけでもチェックしておくとよいかも
しれません。
利用者さんとのコミュニケーションで役立つ話題は相手の好きな話題です。
介護現場でコミュニケーション能力を上げるにはまず自分から話しかけること。
自分から元気に挨拶し、天気や時事ネタ、ニュース、生まれ育った場所、過去の苦労話、家族、現役時代の仕事、好きな食べ物、毎日いろいろな話題で話しかけ、相手の好きな話題を見つけましょう。
相手が楽しそうに話していたら、しっかり耳を傾け、適宜言葉の繰り返しや相槌をしてください。
ただし、好きな話題とはいえ毎日話していると会話が尽きてしまうため、
好きな話題を2~3個把握することをおすすめします。
こちらの記事では介護現場でのコミュニケーションの重要性や会話のコツ、
話題などを詳しく紹介しました。
介護現場ではトラブルやアクシデントの防止、高齢者との信頼関係の構築のため、
コミュニケーションはとても重要です。
コミュニケーションが苦手な方もコツを覚え、実践していくことでコミュニケーション能力が
向上することを願っています。