介護認定調査員になるには?向いている人の特徴や仕事内容を解説!

2024.05.01

介護認定調査員は要介護認定の判定のための1次認定に必要な情報を収集します。
介護認定調査員が日頃何をしているのかは、実際に介護認定を受ける時でないと分からない人は
多いでしょう。

そこで今回は介護認定調査員の仕事内容から、どういった人に向いているかなどについて紹介します。

介護認定調査員とは?

介護認定調査員は、介護保険の要介護認定の1次認定に必要な情報収集を行い、
聞き取り調査を行う調査員。

調査対象者の自宅を訪問し、対象者やその家族から必要な情報を聞き出し調査票などにまとめます。

この調査は要介護認定を受ける人の要介護度を決めるのに大きな影響を与えるため、
非常に重要な役目を負います。

2020年4月から資格要件緩和により現場経験のある介護福祉士なども介護認定調査員の仕事が
できるようになりました。

介護認定調査員の具体的な仕事内容

介護認定調査員は要介護認定を決定するための重要な役割を担っています。
ここでは介護認定調査員が普段行っている仕事内容を2つみていきましょう。

 調査の日時や場所の調整

まずはじめに行うのが介護認定調査に必要な聞き取りを行う日時や場所の調整です。

調査におすすめなのは対象者の日常生活をうかがく事のできる自宅で聞き取りを行うのが
よいでしょう。
日時設定を行うときは対象者の希望日や予定を確認。
また時間選びには対象者の体に負担のかからない時間帯を選ぶのも重要です。

介護者がいる場合はなるべく介護者同伴で聞き取りを行えるよう調整するのも忘れてはいけません。
最終的に日時が決まったとしても対象者の体調によっては、日程変更になる場合もあるため
連絡先の交換を行っておきましょう。

 要介護認定1次判定を行うための聞き取り調査

聞き取り調査では主に3つのことを調査していきます。

  1. 置かれている環境や現在受けているサービスなどを確認する概況調査。
  2. 基本調査でここでは身体機能や生活機能や社会生活への適応など全5項目と
    特別な医療を受けたかなどを調査します。
  3. 特記事項で、基本調査では確認できない情報や介護をする家族の状況など要介護認定に
    関連する情報を記入。

    また聞き取り調査は原則として一人の対象者に対し一人の介護認定調査員が行います。

介護認定調査員になるには?

介護認定調査員には2024年4月から人材確保のために要件の緩和がされました。
そこでここでは介護認定調査員になることができる資格についてみていきましょう。

 介護認定調査員に必要な資格

介護認定調査員は市区町村職員や事業受託先の法人職員やケアマネージャーなどが行っていました。

しかし2020年4月より、特定の21の資格を取得し、実務経験を経て指定の研修を受けることで
介護認定調査員になることができるようになりました。

特定の21の資格は次の通りです。

・医師・歯科医師・保健師・助産師・薬剤師・看護師・准看護師・歯科衛生士・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士・機能訓練士・視能訓練士・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士・義肢装具士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・はり師・きゅう師・栄養士

このように指定市町村事務受託法人などに所属しているケアマネージャー以外の
21の資格保持者も要件を満たすことで介護認定調査員になれます。

介護認定調査員に向いている人とは?

介護認定調査員になる要件を満たしていたとしても、人には向き不向きがあります。
ここでは介護認定調査員に向いている人の特徴を4つ紹介します。

 コミュニケーション力が高い人

介護認定調査員は対象者やその家族から現状の聞き取りを行うのが仕事であることから、
高いコミュニケーション能力が必要となります。

言葉からだけでなく、相手の価値観や本音を理解し、スムーズにコミュニケーションが行える人が
高いコミュニケーション能力を保持。

相手の話を充分に聞きながら話を進めていくことが大事であるため、自分:相手=4:6になるように話を進めていくことで円滑なコミュニケーションが取れるといいます。

コミュニケーションに自信がないときは、話の配分を自分:相手=4:6にしてみることから
始めるとよいでしょう。

 体力に自信がある人

介護認定調査員に向いている人の特徴としてた、体力に自信がある人というのがあげられます。

認定調査を行うには対象者の自宅や入院先、老人ホームなどを訪ねる必要があります。
また1日1件の調査であるとは限りません。複数の調査を行うことがほとんどです。

一日に複数件の調査を行わなくてはいけない場合が多いことから、体力がないと続けていくことが
できません。
認定調査員になりたい人はまず、体力をつけることから始めていきましょう。

 注意力・観察力が高い人

介護認定調査員は聞き取りしつつ調査票に記入していくことになります。

そのため対象者やその家族の話をスムーズに要約し、観察しながら現状をスピーディーに把握する
観察力と注意力が必要です。

申請内容に誤りはないかを注意深く観察し調査するスキルも同時に求められます。
対象者をしっかりと観察しつつ、現状を見極めまとめていくことが大切です。

 保健医療福祉に関する知識を持っている人

介護認定調査員になるためには、調査内容や保健医療福祉に関する知識が必要となります。
特に保健医療福祉に関する専門的な知識は特に重宝されます。

しかし必須となる知識は業務を行っていくうえで増やしていくことが可能です。
知識は資格取得や実務で培っていけるものであるため、保健医療福祉に関する簡単な知識をつけた
うえで、分からないところは実務で培っていきましょう。

まとめ

介護認定調査員は聞き取りを主に行うためコミュニケーションが重要な仕事です。
また対象者の現状を把握し理解する注意力と、1日に複数担当することから体力も大切です。
介護認定調査員は要介護認定を受けるのに重要な位置を占めています。

やりがいのある仕事なのでぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

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