40代女性の血圧の平均値は?正常に保つためのポイントも解説!

2024.05.01

「同年代と比べて自分の血圧は高くないかな?」「40代女性の血圧平均はどのくらい?」と疑問を
持っている方がいらっしゃると思います。

血圧値が正常値を外れると、あらゆる病気や疾患になるリスクを上げたり、日常生活に悪影響を
及ぼします。

この記事では、高血圧と低血圧のリスクや血圧を正常に保つためのポイントをご紹介しています。
血圧についての知識を正しく深め、健康的な生活を送りましょう。

血圧とは?

血圧とは、心臓から血液を全身に送る際に内壁にかかる圧力のことです。
これは、心臓が1回の拍動に送り出す血液量や、血管のしなやかさ、血管の粘膜などによって
決まります。

またこれら血圧値を決定するものとして「遺伝」「食生活」「ストレス」「喫煙」
「アルコール摂取量」など、主に生活習慣が大きく関わります。

 血圧の正常値

血圧の正常値は、診察室で測定する際と家庭で測定する際で異なります。

病院や医師の診察室などでは、患者が緊張や不安などのストレスを感じることで、血圧が上昇する
ことがあります。自宅での測定はリラックスできるため、病院での測定に比べて低い値が出る
ことがあります。

診察室での血圧正常値は、収縮期血圧(最高血圧)120mmHg以下、拡張期血圧(最低血圧)80mmHg以下であり、自宅では、収縮期血圧(最高血圧)115mmHg以下、拡張期血圧(最低血圧)75mmHg以下とされています。

この数値は基本的に年齢を問わず定められていますが、健康状態に個人差があるため、
この数値から外れているからと言って一概に高血圧とは言えません。

 高血圧・低血圧の基準値

高血圧の基準は、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上とされています。
低血圧は、収縮期血圧100mmHg以下、拡張期血圧60mmHg以下となります。

また先ほども紹介した通り、診察室と自宅では約5mmHgの差があります。
自宅で測定した際は、この数値から-5mmHgで考えてください。

40代の男女別血圧平均値

基本的に血圧は、女性よりも男性の方が高くなる傾向にあります。また血圧は加齢とともに
上昇するため、自身の年代の正常値を正しく理解しておきましょう。

それでは具体的に40代男女の血圧平均値を見ていきましょう。

 男性の血圧平均値

40代男性の血圧平均値は、収縮期血圧125.8mmHg、拡張期血圧81.3mmHgとなっています。

この平均値を見て分かる通り、40代男性の平均は正常値であると言えます。
しかし、血圧の平均値は男女ともに、年齢を重ねるにつれて上昇する傾向にあります。
主な要因としては、年齢が上がるにつれて血管の柔軟性が低下し、動脈硬化を引き起こしやすく
なります。

また、加齢によって血管の内側に脂肪やコレステロールが沈着し、血管を詰まらせることも原因の
一つです。

 女性の血圧平均値

40代女性の血圧平均値は、収縮期血圧114.3mmHg、拡張期血圧71.2mmHgとなっています。
女性の平均値は男性と比べて低くなっていることが分かります。

男性のほうが女性に比べて筋肉量が多く、それに伴い基礎代謝も高いため、血圧が上昇しやすく
なっています。

また男性ホルモンであるテストステロンは血管を収縮させる働きがあるため、血圧を上昇させます。

血圧が正常値から外れている場合のリスクは?

それでは実際に高血圧や低血圧になってしまった際にどのようなリスクがあるのか。
それぞれの影響についてご紹介します。

 高血圧の場合

高血圧の多くの方が、動脈硬化を引き起こしています。
動脈硬化とは、血管に脂質やコレステロールが蓄積され、血管が柔軟性を失い、血液の流れが
滞りやすくなります。

この動脈硬化によって、「心臓病」や「脳卒中」などの生死にかかわる疾患のリスクを増加
させてしまいます。
また高血圧は、腎臓や目の損傷、血管疾患などの他の健康上の問題を引き起こすことがあります。

 低血圧の場合

血液には、酸素や栄養が含まれておりそれらを全身に供給する働きがあります。
そのため低血圧になると、十分な栄養や酸素が供給されないため、様々な症状が現れます。

低血圧の症状として多くの方が、「めまい」や「立ちくらみ」を感じます。他にも、
「疲労感」や「集中力の低下」、「不安感」や「不食」などの症状がみられる場合もあります。

また低血圧の状態が続くと、「心臓発作」や「脳卒中」などの重大な病気のリスクも増加させます。
よって、定期的な健康診断や習慣的に自宅で血圧を測定することが大切です。

血圧を正常に保つためのポイント

血圧が正常値を外れることで、あらゆる症状が出たり、病気や疾患のリスクが上がることが
分かりました。

ではどのようにしたら血圧を正常に保つことができるのか。
生活習慣を主に、具体的な方法をご紹介します。

 食生活の見直し

健康的な食生活を維持することが大切です。

塩分の過剰摂取は高血圧の重要因子となります。普段の食生活で塩分摂取量を制限し、加工食品や
塩分量の多い食べ物を避けましょう。

また、野菜や果物、海藻類や大豆製品などには、「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」など
の成分が多く含まれています。
これらは血液から余分な塩分を取り除く働きがあるため、血圧を下げるのに効果的です。

 適度な運動

習慣的に適度な運動をすることは、血圧を正常に保つ上で重要です。
運動は、自律神経のバランスを整え、血管を広げる働きがあります。

ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を、1日に30分以上行いましょう。また有酸素運動は脂肪を燃焼させるため、体脂肪を減少させて肥満予防にもつながります。

 十分な休養と睡眠

睡眠不足やストレスを溜めすぎると、血圧を上昇させることがあるため、十分な休養と睡眠を
取ることが大切です。

人間の体は、脳の温度が低下する際に眠気を感じます。そのため質の良い睡眠を取るために、
就寝3時間前に運動や入浴をすることが良いとされています。
入浴の際は38度程度のぬるま湯に30分間、42度の熱いお湯に5分間浸かることがおすすめです。

また睡眠不足は、ストレスホルモンの増加につながり、血圧を上昇させます。
よって規則的な睡眠を心掛け、ストレス管理を行うことが大切です。

 禁煙・節酒

喫煙や過度なアルコール摂取もまた、高血圧を引き起こします。
喫煙は血管を収縮させ、心拍数を上げることによって血圧を上昇させます。
喫煙はその後30分間、血圧は10mmHg~20mmHg程度上昇させると言われています。

またお酒に含まれるアルコールは、血管を拡張するため、一時的には血圧を下げる働きがあります。
しかし、過度なアルコール摂取は返って高血圧を引き起こします。
アルコールはまた心臓や肝臓にも負担がかかるため、心臓病や肝硬変、肝臓がんになるリスクが
あります。

禁煙・節酒の生活を心掛けましょう。

まとめ

血圧の正常値は、収縮期血圧(最高血圧)120mmHg以下、拡張期血圧(最低血圧)80mmHg以下
となります。
血圧が正常値を外れると、心臓や脳に負担がかかり、重大な病気や疾患のリスクを上昇させて
しまいます。
食生活や運動、十分な睡眠時間の確保を心掛け、健康的な生活習慣を送ることが大切です。

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