20代の血圧の平均値はどれくらい?正常に保つためのポイントも紹介!

2024.05.01

皆さんは自分の血圧がどれくらいか把握されていますか?
20代の方ですと持病がない限り健康診断でしか血圧を測らない方もいるでしょう。

しかし、血圧が高かったり低いことで体に悪影響をもたらす可能性もあります。
20代の頃から血圧を意識することが大切です。

こちらの記事では20代の男女の血圧の平均値や、血圧に関する基礎知識を詳しく解説します。

血圧の正常値や基礎知識

血圧の正常値は年代や性別に影響されませんが、測る場所によって異なります。
血圧が正常値から外れ、高血圧になるとさまざまな病気にかかるリスクが高いです。

以下では年代ごとの血圧の正常値や、高血圧と低血圧の基準を解説します。

 血圧の正常値はどれくらい?

診察時血圧は不安や緊張などで血圧が高くなる傾向があります。
実際、血圧の平均値はどれくらいでしょうか。

血圧の正常値は病院で測る診察時血圧と、自宅で測る家庭血圧で異なります。
診察時血圧は120未満かつ80未満、家庭血圧は115未満かつ75未満です。
実際、血圧の平均値はどれくらいでしょうか。
血圧の平均値は年代や性別によって異なります。

30代男性:117.2/73.8、30代女性:108.0/66.4
40代男性:125.4/80.6、40代女性:113.7/70.9
50代男性:129.7/81.0、50代女性:121.8/74.5
60代男性:134.1/78.3、60代女性:130.6/76.7
70代以上の男性:135.8/73.1、70代以上の女性:136.1/73.0

 高血圧と低血圧の基準

高血圧はⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分けられます。

Ⅰ度が一番低く、Ⅰ度高血圧は診察時血圧が収縮期血圧140~159mmHgかつ/または
拡張期血圧90~99mmHgです。

家庭血圧では、診察時血圧より5mmHg低い値が目安となるため、収縮期血圧135mmHg以上/
拡張期血圧85mmHg以上が高血圧の基準となります。

また、(孤立性)収縮期高血圧と呼ばれる高血圧があり、収縮期血圧だけが特に高く動脈硬化の
進んだ高齢の方に多い傾向です。

低血圧は日本だと明確な基準はありませんが、WHOでは収縮期血圧100㎎以下、
拡張期血圧60mmHg以下とされています。

男女別の20代の血圧の平均値はどれくらい?

30代以上の平均値よりは低いですが、20代でも若年性高血圧になる可能性もゼロではありません。
男性、女性でも血圧の平均値が異なるため、それぞれの特徴を解説します。

20代男性の平均値は115.9/68.1mmHg、20代女性は105.7/63.8mmHgです。

 20代男性の血圧平均値

20代男性の平均値は115.9/68.1mmHgです。
20代女性の平均値105.7/63.8mmHgと比較すると男性はやや高め。
女性と比べると男性は血管壁の弾力性の減少が起こりやすいです。

20代以上の成人男性は塩分や脂肪の摂取量が増加し、動脈硬化や循環血液量の増加が起こりやすく
なるのが要因とされています。
20代でも収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上になると若年性高血圧の診断が
つくので、血圧を測る習慣をつけましょう。

 20代女性の血圧平均値

20代女性の平均値は105.7/63.8mmHgです。
20代男性の平均値115.9/68.1mmHgと比較するとやや低め。

妊娠を考えている方は血圧を測定する習慣をつけ、自分の血圧を把握することが大切です。
妊娠を考えていない方も高血圧になると脳血管障害や心臓病などの病気につながりやすいため
注意しましょう。

20代女性が高血圧になった場合、妊娠しづらくなったり、早産、妊娠糖尿病など妊娠に関する
トラブルのリスクが高くなります。

血圧が正常値から外れているとどんな影響がある?

血圧が正常値から外れるとさまざまな病気や体調不良を起こすリスクが高くなります。
高血圧は脳血管障害や心臓病、腎臓病などにつながり、低血圧はめまいや立ちくらみなどの
体調不良につながるかもしれません。
以下では高家圧と低血圧のそれぞれの症状を詳しく解説します。

 高血圧の場合

高血圧の方は日本に2~3千万人いるといわれています。

高血圧の種類は2種類。
二次性高血圧:他の疾患や薬の副作用が原因の高血圧、
本態性高血圧:原因がはっきりせず、日本人の高血圧の90%前後を占める。

高血圧は自覚症状がない方も多いため、放置されてしまうこともあります。
しかし、高血圧をそのまま放置していると、脳血管障害や心臓病、腎臓病などの病気に
つながることもあります。
血圧を測る習慣をつけ、高血圧が続く場合は病院を受診しましょう。

 低血圧の場合

日本では低血圧の明確な基準はありませんが、WHOでは収縮期血圧100㎎以下、
拡張期血圧60mmHg以下とされています。

低血圧の分類は大きく分けて2種類。
本態性低血圧:特別な原因疾患を伴わずに血圧が慢性的に低い状態で、低血圧症の9割を占める。
症候性低血圧:心血管疾患や内分泌疾患など低血圧を引き起こす原因疾患があるもの。
低血圧の症状には頭痛、めまい、立ちくらみなどがあります。

低血圧を放置していると全身に血液が十分に行き渡らなくなり、特に脳への影響が大きいため
注意が必要です。
血圧を測る習慣をつけ、低血圧が続く場合は病院を受診しましょう。

血圧を正常に保つためのポイント

生活習慣を変えるだけでも血圧が下がり、健康維持にもつながります。
具体的には食生活の見直しや適度な運動、十分な休養と睡眠、節酒と禁煙を心がけましょう。
血圧を正常に保つためには生活習慣を見直すことが大切です。

 食生活の見直し

血圧を正常に保つポイントは食生活を見直すことです。

塩分の過剰摂取や過食はしていませんか。
日本人は塩分過剰といわれているため、減塩を心がけましょう。

減塩する代わりに出汁をしっかりとったり、香辛料を利用するのもお勧めです。
また、野菜や果物、海藻類にはカリウムが含まれ血圧を下げる効果があります。
カリウムは水溶性のミネラルのため、トマトやバナナなど生で食べられるものはそのまま
食べましょう。
生で食べにくいものはスープに入れるとミネラルをしっかり摂取できます。

 適度な運動

血圧を正常に保つポイントは適度な運動を心がけることです。
ウォーキングや自転車などの有酸素運動は血圧を下げる効果があります。

ただし、脳や心臓に病気がある場合は注意が必要なため、医師に確認してから運動を
おこなってください。

運動は無理しておこなうと続かないため、まずは散歩など軽めの運動から始めましょう。
運動は定期的に(可能ならば毎日)、運動量は30分以上、強度は中等度(ややきつい)の
有酸素運動をおこなうことが一般的な指針です。

 十分な休養と睡眠

血圧を正常に保つポイントは十分な休養と睡眠をとることです。
睡眠不足になると高血圧になるリスクが上がります。

睡眠時間が6時間未満、もしくは8時間以上を超える方は高血圧の発症リスクが高い傾向です。
生活習慣を見直し、十分な睡眠時間を確保しましょう。

また、心身にストレスが溜まっていると自律神経が乱れて高血圧になるリスクが上がります。
ストレスを解消するために、心身をリラックスさせゆっくり休養する時間をつくることを
心がけてください。

 禁煙・節酒

血圧を正常に保つポイントは禁煙とアルコールを控えることです。
継続的な喫煙は高血圧の発症につながることがあります。

さらに、喫煙は動脈硬化や心筋梗塞になる可能性も高くなり、百害あって一利なしです。
受動喫煙でも血圧が上昇するため、周囲の方のためにも禁煙をしましょう。

アルコールは少量であれば血管を広げて血圧を下げますが、過度に摂取すると血圧を
上げてしまいます。
お酒を飲む場合、男性ならビール中瓶1本、女性はその半分を目安に節酒を心がけましょう。

まとめ

こちらの記事では20代の男女の血圧の平均値や、血圧に関する基礎知識を詳しく解説しました。

20代の男女の血圧の平均値は男性:115.9/68.1mmHg、女性:105.7/63.8mmHgと30代以上の平均値と
比較すると低い傾向でした。

しかし、20代でも高血圧や低血圧を発症することがあるため、生活習慣を見直したり自分の血圧を
把握することが大切です。

健康に長生きするためにも20代から血圧を意識し、明るい未来が訪れることを願っています。

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