糖尿病の血糖値を下げる時の水の飲み方は?摂取量やタイミングも紹介!

2024.05.07

今や日本の国民病とも呼ばれる糖尿病。
誰もが一度は聞いたことのある病気の一つではないでしょうか?
みなさんは糖尿病についてどのくらいご存知ですか?
「太ったらなるんでしょ?」「まだ若いから大丈夫」と安易に考えていませんか?

今や糖尿病は、世界の成人10人に1人がかかっている病気で、日本ではなんと6人に1人がかかって
いる病気と言われています。

糖尿病は様々な病気や障害を引き起こす病気です。
この記事では、そんな糖尿病はどんな病気なのか、糖尿病を改善または予防するために、
どんなポイントを気をつけるべきかについて詳しく紹介していきます。

はやめはやめに糖尿病への知識を身に着け予防に務めることで、
いつまでも健康で元気な生活を送れるよう目指していきましょう!

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンが充分に働かなくなり、血液中を流れるブドウ糖という血糖が増えてしまう
病気です。

インスリンとは膵臓が分泌するホルモンで、血液中の血糖を一定の範囲におさめる働きをしています。
血糖の濃度を血糖値と呼び、血糖値が何年も高いまま放置されると、血管が傷つき、最悪の場合は
心臓病や失明、腎不全、足の切断など重い病気に至ってしまいます。
これを糖尿病の慢性合併症と言います。

また、高すぎる血糖値はそれだけで、昏睡などを引き起こしてしまうことがあります。
これを糖尿病の急性合併症といいます。

糖尿病の症状 多尿・多飲・口喝とは?

前述した通り、糖尿病やその合併症はとても怖いものです。
そんな、糖尿病の症状には「多尿・多飲・口渇(口が乾く)」が見られます。

ただし、糖尿病の初期には何の症状も現れないことも多く、糖尿病になっていることに
気づいていない場合も少なくありません。

日頃から予防を心がけ、気になる症状を感じたら早めに医療機関を受診し、早期発見・早期治療
をしましょう。
そして、治療を始めたら自分の判断で治療を中断することのないようにしましょう。
それでは、糖尿病の原因には一体どんなものがあるのかを見ていきましょう!

 原因

糖尿病の原因は、糖尿病の種類によって違います。
糖尿病の主要な病型は「1型」と「2型」の2つに分けられます。

1型糖尿病の原因は「膵臓のβ細胞が壊れることで、インスリンがまったく分泌できなくなる」こと
が原因です。自分でインスリンを分泌できないため、インスリンを体外から取り入れなければ
ならず、インスリンを注射が欠かせなくなります。

2型糖尿病の原因は「遺伝的に糖尿病になりやすい人が、運動不足や肥満、ストレス」を原因として
発症します。
 2型糖尿病は自覚症状がないことが多く、いつ発症がしたかわからないことが多くあります。
苦痛がないため方っておき合併症が進んでしまう場合があり注意が必要です。

糖尿病の方が必要な水分摂取量は?

糖尿病には血糖値が密接に関わってきます。
水分量が少ないとそれだけ血液が濃くなり血糖値も高くなります。
そのため、血糖値が高めの方が糖尿病に至らないためにも、すでに糖尿病である方も、
水分の摂取はとても大切です。

ここからは、糖尿病の方は水分をどれくらい飲むべきなのか、また水分をとるタイミングや
ポイントについて紹介していきます!

 摂取量・水分補給のタイミング

水分の摂取量の目安は、「1日、1.5リットル以上」飲むことをオススメします。
高血糖はつまり、血液中の糖の濃度が高いことを指しますので、充分な水分を飲み血液の量を
多くすることで、その濃度が薄まるということです。

また、高血糖の時は血液がドロドロな状態でもあるため、血液の流れが悪く、血管がつまったりなど
合併症を引き起こしやすくなる危険もあります。

そのため、血糖値を下げるためにも、合併症を予防するためにも「水分をしっかりと飲むこと」が
大切ということになります!

また、水分補給のタイミングを決めておくことも重要です。
1日で1.5リットル飲み切るのは意外と量が多く難しいと感じる方も少なくないかと思います。
飲むタイミングや時間、1回で飲む量を決めておくなど工夫することが大切です。

 水分補給のポイント

水分補給のポイントですが、前述にもあったように「1日1.5リットル以上飲めるよう、
タイミングや量を決めておく」ということがポイントになります。

例えば、コップ1杯の水分(150ml〜200ml)を「起きた時、食事前、食後、寝る前」に飲む。
などと決めておき、足りない分は合間で飲むようにすると、1.5リットル以上という、
多めの水分を無理なく飲むことができます。

また、ルーティンを決めずに1日を過ごしてしまい焦って大量の水分を飲まないといけない!
ということが起こると水分摂取が苦痛になってしまい、続かなくなり糖尿病が悪化、
合併症のリスクが上がるという事態に繋がりかねません。

しっかりと、飲むタイミングや量を決めておき、少ない負担とストレスでしっかりと水分を
摂取していきましょう!

糖尿病の血糖値が下がる水の飲み方

糖尿病の方が、血糖値を下げるために気にしないといけないのが、水の飲み方です。
水やお茶だけを大量に飲むのはしんどいからと、ジュースなどを飲んでは本末転倒です。

ここからは、糖尿病の血糖値が下がる水の飲み方について、いくつかのポイントにわけて
ご紹介していきます!

 十分な水分を摂取する

先にも述べた、水分量について大切なことなので、再度まとめてご紹介します。

  • 1日の目安と水分の摂取量は「1.5リットル以上」です。
    水分を飲む量が少ないと血液が濃くなり、血糖値があがり、合併症を引き起こすリスクも高まります!
  • 1.5リットル以上を確実に飲むために、ルーティンを決めておく。
     一例:コップ1杯の水分(150ml〜200ml)を「起床時、食事前、食後、寝る前」に飲み、
    足りない分だけ合間で飲む。
  • ルーティンを決めないと、大量の水分を焦って飲むなんてことにもなり、継続が難しくなり、
    血糖値の上昇や合併症のリスクが上がる場合も!

 無糖でカロリーのないものを摂取する

糖尿病の血糖値が下がる水の飲み方2つめは「無糖でカロリーのないものを選んで飲む」です。

水を大量に飲むのはしんどいからと、糖分の入った飲み物を選んで飲んでしまうと血糖値の
上昇に繋がり危険です。
普段から選ぶ水分は「水・お茶・白湯・ブラックコーヒー」などを選んで飲みましょう。

また、糖尿病でない方であっても糖分とカロリーの高いものを飲む習慣がある方は、
無糖でカロリーのないものを選んで飲むように、生活習慣を見直し、糖尿病予防に
努めていきましょう。

 常温の水を摂取する

常温の水を飲むことは、胃腸の働きが良くなるため、胃腸の消化吸収機能が上がり、
血糖値の上昇が穏やかになります。

冷たい水を飲むことは、急激に身体を冷やしてしまう原因となり、胃腸の働きが悪くなります。
また、冷たい水を飲むことは胃腸の働きを阻害するだけでなく、身体の代謝も下げてしまいます。

代謝が下がると太りやすくなったり、体温が下がり免疫が下がるなど、様々な悪影響に繋がる
場合もあります。

糖尿病以外の身体への負担を考えても、常温の水や温かい水を飲むことは身体に良い影響が
多いと言えます。

 食前にレモンを絞った水を飲む

糖尿病の血糖値が下がる水の飲み方、ポイント4つめは「食前にレモンを絞った水を飲む」です。
なぜ、レモンを絞った水が糖尿病の血糖値を下げるポイントになるかというと
「レモンに含まれるクエン酸には、食事中と食後の血糖値を抑える効果がある」ためです。

飲むタイミングは、食事の10分〜15分前で、コップ1杯の水にレモン半分ほどの果汁を絞りいれると
良いと言われています。

また、食前にレモンを絞った水を飲むと、空腹感を少し抑える効果も期待できるメリットもあり、
クエン酸以外にもビタミンやポリフェノールなど、身体に良い栄養が含まれているため、
健康や美容にも良いと言えるでしょう。

十分な水分を摂取することのメリット

水分をよく摂ることのメリットは、血糖値を下げる効果が期待できる他にもたくさんのメリットが
あります。

  • 血液がサラサラになる・・・血液がサラサラになると、老廃物を出しやすくなり、むくみの改善
    などにも効果があります。
  • 便秘解消につながる・・・水分をよく飲むことで、便が柔らかくなり便秘が起きづらくなります。
  • アンチエイジング・・・身体の水分量が増えると身体の内側から潤いますので、肌荒れ・小じわ
    ・くすみ・クマなどの改善に期待できます。
  • 代謝が上がる・・・血液の流れが良くなり、体中に栄養や酸素を素早く行き渡らせることができ、
    代謝があがりダイエットの効果もあがることが期待されます。
  • 便秘解消につながる・・・水分をよく飲むことで、便が柔らかくなり便秘が起きづらくなります。

まとめ

この記事では、糖尿病について紹介しました。
糖尿病が起きる原因や血糖値を下げるための水分摂取量やタイミング、ポイントまで詳しく
ご紹介しました。

今や糖尿病は国民病と呼ばれ、日本人の6人に1人が発症している病気です。また、初期には目立った症状がでず、気づいたときには糖尿病や合併症になっている場合も。

糖尿病の方も、糖尿病の予防を頑張りたい方も、今回の記事を呼んで生活習慣を見直し
「健康で自分らしい生活」を楽しみましょう!

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