介護サービスを利用するのに必要な要介護認定ですが、その中でも要介護2とはどのような
状態なのでしょうか。
要介護2の状態でできないことや、前後の要介護度との違い、利用できるサービスはどんなものが
あるのでしょうか。
この記事では、そんな要介護2の状態と受けられるサービス、認定の基準にも詳しく紹介していきます!
目次
要介護認定には、介護を必要としない自立の状態と、要支援1〜2、要介護1〜5の区分があります。
介護や何らかの手伝いが必要な状態の中で、要支援1が最も軽く、要介護5が最も介護が
必要な状態を示しています。
その中でも、まずは要介護2は具体的にどんな状態なのか、「要介護2の状態」と
「要介護2の認定基準」にわけてご紹介していきます!
要介護2の状態とは、日常生活に必要な機能が低下し、動作が難しくなることで、
部分的に介助が必要な状態と言えます。
具体的には、「支えがないと立ち上がることができない」「杖や手すりがないと歩行することが
できない」「食事や排泄をする際に見守りや手助けが必要」な状態です。
また、手先の細かい動作も難しくなることが多く「爪切り」「着替え」「更衣」などの介助や
手助けが必要な状態でもあります。
認知機能の低下も見られる場合が多く、お金の支払はできるがお釣りの計算などはできない。
支払いの動作はできるが買い物先の場所がわからないなど、認知面においても、
誰かの付き添いや代行が必要な場合が多い状態です。
要介護2の認定基準を説明するには、介護認定を判定する際に用いられる、介護認定等基準時間を
知っていないといけません。
介護認定等基準時間とは、その人の介護に必要な時間を測定したもので、簡単にいうと
「介護の手間」を時間で数値化したものです。
要介護2と判定される、要介護認定等基準時間は「50分以上70分未満」と定められています。
また、時間が50分〜70分未満の基準に当てはまらなくても、「これに相当すると認められた状態」
と判断されれば、要介護2の判定がおりることもあります。
要介護2の状態を知るために、要介護1と要介護3と比較して見てみましょう。
さて、ここまで要介護2の状態と認定基準について、要介護1と要介護3とどう違うのか
ご紹介しました。
ここからは、要介護2では、どんな介護サービスを受けることができるかをご紹介します。
介護サービスには色々なサービスがありますので、サービスの形態別に見ていきましょう!
通所サービスとは「自宅から、通って利用するサービス」です。
要介護2で利用できる「主な通所サービス」は、以下の通りです。
宿泊サービスとは、文字通り施設などに泊まって利用するサービスです。
要介護2で利用できる「主な宿泊サービス」は以下の通りです。
自宅で受けるサービスは、ヘルパーや看護師などが自宅を訪問してくれる
「訪問サービス・在宅サービス」といいます。
要介護2の方が利用できる主な訪問・在宅サービスは以下の通りです。
ここまでに紹介した、通所・訪問・宿泊のサービスを組み合わせた介護を提供するサービスで
「複合型サービス」とも呼ばれます。
要介護2の方が利用できる主な複合型のサービスは以下の通りです。
要介護2の方は支えがないと立ち上がりや歩行ができない場合が多く、杖や車いすなどの福祉用具の
利用も多くなる状態です。
福祉用具にはレンタルできるものから、購入するもの、住宅改修で設置してくれるなど様々な
サービスがあります。
要介護2の方が利用できる「福祉用具系サービス」は以下の通りです。
特別養護老人ホームなどの長期入居は要介護3〜となっていますが、要介護2でも利用できる
施設サービスがあります。
要介護2で利用できる、主な施設サービスは以下の通りです。
要介護2の状態でも、一人暮らしはできます。※環境や認知力によって差があります。
要介護2の状態であっても、訪問介護や通所サービスの力を借りて一人暮らしをしている方は
少なくありません。
しかし、少子高齢化が進む日本で、何かあったときにもすぐに駆けつけられる場所に家族が
住んでいない場合や、持病があり一人暮らしは可能でも、
不安を抱えたまま生活している方なども増えてきている現状にあります。
こういった観点から、施設サービスを利用する方も少なくありません。
その方の希望や、どう暮らしたいかなどに合わせて、訪問や通所サービスを利用し一人暮らしを
選択するか、施設サービスの利用を選択するか、しっかりと考えてサービスを選ぶことが大切と
言えるでしょう。
この記事では、要介護2の状態と、受けられるサービスや認定基準について詳しくご紹介しました!
要介護2は、今まで自分でできたことが、できなくなり本人や家族も不安や負担が大きくなり
始める場合が多く、これからどうすればよいか迷い始める方も少なくない要介護度かと思います。
この記事で紹介した、訪問・通所・宿泊・複合型・福祉用具・施設サービスについて、
特徴やルールをしっかりと把握し、その方のニーズにあったサービスを選び、
介護が必要になったとしても、いつまでも「自分らしい生活」を楽しみましょう!