血圧や脈拍の正常値はどれくらい?年齢別の数値や見方も紹介!

2024.05.13

自分の体調を知りたいときや、少し体調が崩れているかもと思った時に、
熱や血圧を測定する方も多いでしょう。
また、加齢に伴い血圧が上がってきたり、脈がはやくなってきた、などを感じたり健康診断などで
医者から話があり気になってきた方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、数値の高いや低いだけは理解しているが、実際に血圧や脈拍で身体のどんなことが
わかるのか?ということは知らない。という方も多いのではないかと思います。

今回は、血圧や脈拍について知りたい、最近数値が気になってきた、という方に向けて、
血圧や脈拍で何がわかるのか、そしてその正常値や平均値はどれくらいで、
どう観察すればよいのかについてご紹介していきます!

脈拍と血圧で何が分かるのか

脈拍や血圧は、病院でも家庭用の血圧測定器でも測定できます。

血圧の値の横に、一緒に脈拍が表示されるものが多く、血圧と脈拍はセットで測定されることが
多いです。
では、具体的に脈拍と血圧で何がわかるのでしょうか?血圧と脈拍それぞれについてまずは
ご紹介します!

 血圧とは

血圧とは、「心臓が膨らみ、心臓に血液が溜まっている時」と
「心臓が収縮し血液を身体に送り出した時」に血管の内壁が受ける圧力のことを言います。

よく上の血圧と呼ばれる値を、「収縮期血圧」といいます。
反対に下の血圧と呼ばれる値を「拡張期血圧」と言います。

血圧の正常値は、「上の血圧が135未満」「下の血圧が85未満」と定められています。

加齢に伴い動脈の壁は硬くなる傾向にあり、それに伴い血圧も上昇する傾向にあります。
高齢者では上の血圧が160以上あると注意するべき値となります。
つまり、血圧の値を追うことで「心臓へどれくらい負担がかかっているか、血管が
どれくらい老化しているか」がわかるということになります!

 脈拍とは

続いて脈拍とは、手首や首筋にある血管に指をおくと「ドクンドクン」と感じる鼓動が脈拍です。

手首の内側にある血管で測定するのが一般的で、「1分間に50〜100回が正常範囲」です。
人の体は心臓から全身に血液をポンプして送り出しています。

そのため、脈拍を測り、その数値を読み解くことで「心臓のポンプ機能に異変はないか、
全身へ血液が供給されているか」を判断する材料となる。ということです!

このように、血圧と脈拍の数値を理解することで「心臓や血管の状態はどうか」や
「心臓や血管の機能に異変がないか」ということがわかるのです!

平均血圧と脈拍の数値の見方を紹介

ここまでで、血圧と脈拍の正常値と、血圧と脈拍の数値からどんなことがわかるのか、
についてご紹介しました。

ここからは、自分の血圧と脈拍は正常の範囲なのか、自分の年代の平均値や
正常値はどのくらいかを見ていきます。

幅広い年代の方に役立つよう、20代〜70代以上の「血圧の平均値」と「脈拍の正常値」
をまとめましたので、これらを参考に、自分の血圧は平均値に比べてどのくらいか、
自分の脈拍は正常範囲内かどうかを確認してみてください!

20代から70代以上まで年齢別の血圧の平均値

20代から70代以上の年齢別、血圧平均値は以下の通りです。

【20〜29歳】男性:「115.9 / 68.1」 女性:「105.7 / 63.8」 ※最高血圧 / 最低血圧
【30〜39歳】男性:「117.2 / 73.8」 女性:「108.0 / 66.4」
【40〜49歳】男性:「125.4 / 80.6」 女性:「113.7 / 70.9」
【50〜59歳】男性:「129.7 / 81.0」 女性:「121.8 / 74.5」
【60〜69歳】男性:「134.1 / 78.3」 女性:「130.6 / 76.7」
【70歳以上】男性:「133.9 / 74.5」 女性:「133.1 / 73.9」

20代から70代以上まで年齢別の脈拍の正常値

20代から70代以上まで、年齢別の脈拍の正常値は以下の通りです。
【20〜29歳】男性:63回前後 女性:69回前後
【30〜39歳】男性:66回前後 女性:69回前後
【40〜49歳】男性:67回前後 女性:69回前後
【50〜59歳】男性:68回前後 女性:68回前後
【60〜69歳】男性:67回前後 女性:68回前後
【70〜79歳】男性:63回前後 女性:66回前後
【80歳以上】男性:61回前後 女性:65回前後

※ この場合の心拍数の正常値とは、安静時心拍数の中央値を指します。
※不整脈など心臓系の疾患や異変の診断がある方は、脈拍と心拍数が一緒ではないこともあるため、
医師に相談し判断するようにしましょう。

血圧と脈拍の関係性は?

血圧と脈拍の基礎知識、そして正常値や平均値について紹介してきました。
ここからは、そんな血圧と脈拍はどんな関係性があるのでしょうか。

一般的に「血圧が低いと脈拍数は多い」とされています。
なぜかというと、血圧が低いということは、送り出す力が弱いということになるため、
充分な血液を送り出すために何度も拍動しなければならず、脈拍数が多くなるためです。

割と多い誤解が「血圧が高いと脈拍も多い」と認識している方です。
しかし、先述した血圧と脈拍の関係性を理解すると、血圧が高く脈拍も多いということは、
身体の機能としてバランスがおかしいということが理解できるはずです!

脈拍は運動環境により変化する

脈拍は運動の環境によっても変化するバイタルサインの1つと言われています。
ここからは、日常的に運動する方と、運動する習慣がない方で、脈拍数がどう変わるのか、
そしてそれはどうして起こるのかについて紹介していきます!

 日常的に激しい運動をしている人は脈拍数が少ない

日常的に激しい運動をする習慣がある方は、「心臓が強くなり、脈拍が下がります」
これを「スポーツ心臓」と呼び、学生やアスリートに多いと言われています。

日常的に運動をしている方は「心臓の筋肉が分厚くなり、心臓が血液を送り出す機能が
良くなります」。
そのため、少ない心拍数でも問題なく生活ができるようになり、
一般的に50回以上ある心拍数が、40回程度でも平気になってくるのです。

この「スポーツ心臓」は「1〜2年運動をやめると元に戻る」と言われています。
つまり、昔スポーツをしていて脈拍が低かった人も、いつまでも脈拍が低いわけではない
ということになります。
運動する習慣がなくなってからも、脈拍が低い方は医療機関で原因を調べてみると良いでしょう。

全く運動をしていない人は脈数が多い傾向

先述した「スポーツ心臓」とは反対に、全く運動をする習慣がない方は
「脈拍数が多い傾向」にあります。

これは、運動を全くしないがために、「心臓の筋肉が弱くなる」ために、拍動する数を
増やさないと血液を充分に身体に送ることができないためです。

また、これに加齢による筋肉の衰えも加わるとさらに脈拍は多くなります。
そのため、高齢者世代では、安静時心拍数が70回以上、という方も多くなっています。

心拍数が多いということは、寿命を短くしてしまうリスクが上昇するということを意味しますので、
日常的に軽い運動を取り入れるように、生活習慣を見直していくことが大切ということです!

まとめ

この記事では、脈拍と血圧の基礎知識から、血圧や脈拍の正常値・平均値、
血圧と脈拍の関係と運動環境による脈拍の変化についてご紹介しました!
血圧と脈拍は、人が健康に生活する上でとても大切な目安となる数値です!

血圧と脈拍の値が悪いと、様々な病気を引き起こす要因となってしまい、
健康寿命はおろか短命になってしまうリスクも上昇してしまいます。

いつまでも健康で「自分らしく生きる」ためにも、血圧と脈拍の値に興味を持ち、
正常な血圧と脈拍で過ごせるよう生活習慣の見直しを行いましょう!

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