介護施設への送り迎えなどを行う仕事に介護ドライバーというものがあります。
仕事内容や必要な資格はあるのでしょうか?
介護ドライバーと似た言葉で介護タクシーというものもありますが、介護ドライバーと
介護タクシーは別物なのでしょうか?
介護ドライバーの求人を元に、年収や何歳まで介護ドライバーとして働けるかなど、
徹底的にご紹介していきます!
目次
介護ドライバーとは、デイサービスやデイケアなどの通所施設やショートステイなどの入所施設で、
利用者を自宅や施設から送り迎えをする運転手をいいます。
介護でよく利用される介護タクシーとは別物になります!
ここからは、そんな介護ドライバーの仕事内容についてご紹介していきます!
介護ドライバーの主な仕事は、やっぱりなんといっても「利用者の自宅と施設間の送り迎えをする」
ことです。
そして、運転手の仕事以外にも、介護ドライバーは「送迎に使う車の清掃や点検」を行い、
安全に送り迎えができるようにすることも重要な仕事の1つです。
また、後述する資格について、介護ドライバーが保有していれば、移乗などの介助を行うことも
あります!
車両の整備や送迎にかかる時間は、朝と夕方それぞれ2〜3時間ほどで、それ以外の時間は
施設の事務仕事や清掃など別の業務を行うこともあるようです!
介護ドライバーの仕事内容について「運転手の仕事だけじゃないの」と知り、大変なのでは
ないかと想像する方もおられるかもしれません。
ここでは、平均的な1日の勤務スケジュールについて紹介します!
※施設によっては、送迎時間が早朝や夕方遅くまでかかる場合もあり、シフト制の施設もあります。
08:00 出勤・業務開始 車両点検と乗車する利用者とルートの確認など。
08:45 午前の送り迎えを開始
10:00 施設に到着 車両の点検や運転の記録。
※施設によっては、清掃など別の業務を行う場合もある。
12:00 休憩
13:00 午後の業務を開始 清掃や事務作業、午後の送迎の準備(利用者とルートの確認など)
15:30 午後の送迎を開始。
16:45 施設に到着 車両の整備や運転の記録を作成したりなど
17:00 退勤
介護ドライバーの勤務形態は、施設によって様々です。
大規模な施設であれば、ドライバーの人数も多くシフト制のところもあります。
日曜日が完全に休日の施設や、シフト制のため月9日〜10日休みのところなど様々ですので、
求人や面接時にしっかりと確認をしておきましょう。
土曜日は営業している施設がほとんどのため、連休を摂りたい場合は契約時にしっかりと
相談することや、シフトを組む前に事前に休日について相談し、調整する必要があります。
介護ドライバーを募集している施設に応募し、採用となれば介護ドライバーとして仕事ができます。
介護ドライバーは普通車や軽自動車はもちろん、車いすの方でも乗ることができるよう、
ワンボックスカーなどの大きめな車を運転することも少なくありません。
しかし、中型自動車免許や普通自動車第二種運転免許などは不要なところが多く、
普通自動車第一種運転免許のみで、働くことができる施設がほとんどです。
しかし、送り迎えの際に移乗などの介助を行う場合は、「介護職員初任者研修以上の資格」が必要
となるため注意が必要です!
施設によっては、「介護福祉士などの有資格者が介護ドライバーを兼務している」ところも
あるようです。
ここまで、介護ドライバーとは何か、仕事の内容や平均的な1日のスケジュール、必要な資格など
について紹介してきました!
ここからは、そんな介護ドライバーの給料や年収はどれくらいなのかについて、
雇用形態別に紹介していきます!
介護ドライバーは、正社員以外にもパートやアルバイトでの募集も多い仕事です。
そんな、介護ドライバーのパートやアルバイトの場合の時給はどのくらいなのでしょうか?
全国の下限平均、上限平均、そして総平均は以下の通りです。
※ 介護者初任者研修や介護福祉士など、保有資格によっては手当がつく場合もあります。
※ 施設によっては、残業が生じる場合があり、これらの金額は変動する場合があります。
※ 2023年時点の全国平均のデータとなります。
介護ドライバーは、派遣社員としても求人の多い業種となっています。
介護ドライバーの派遣社員の平均的な時給は「1,300円」となっています。
時給の幅は「1,068円〜1,600円以上」という時給で求人を募集している会社もあり、
地域や会社の規模、保有資格などによって幅広いお給料で求人がある職種と言えます。
※ 介護者初任者研修や介護福祉士など、資格による手当によって変動する場合があります。
※ 残業により給料の変動や、派遣会社によって残業について規則が違う場合があります。
※ 2024年4月時点のデータです。
介護ドライバーの正社員の「月給の下限平均、上限平均、総平均」は以下の通りです。
介護ドライバーの正社員の「年収の下限平均、上限平均、総平均」は以下の通りです。
※年収は月給の総平均×14ヶ月分で計算しています。ボーナスは月給の2ヶ月分で計算。
※残業や資格取得により変動する可能性があります。
※2023年時点のデータです。
介護ドライバーの主な求人、就職先は「デイサービスの介護ドライバー」です。
その他にも、「派遣会社」や「有料老人ホーム」「グループホーム」「訪問介護サービス系の事業所」「特別養護老人ホーム」などの求人が多くあります。
また、最近では「ダブルワークOK」の会社や「年間休日の多い」求人も増えてきているようです。
さらに、介護ドライバーは介護者初任者研修や介護福祉士など、介護系の資格を取得することで、
給料アップが狙える職種でもあります。
先述したとおりに雇用形態も多岐にわたり、給料にも幅のある職種のため、スキルアップが
給料アップにつながりやすい職種であるとも言えるでしょう。
介護ドライバーは何歳まで働けるのでしょうか、また介護におけるドライバーの需要や
介護業界の今後の動向はどういう予測が立てられているのでしょう。
安定した収入でお仕事をしたり、お給料アップが狙える業界なのか、働き手にとってはとても
重要な要素ですよね。
ここからは、介護ドライバーの需要や業界動向についてご紹介します!
介護ドライバーの募集年齢は幅広く、「60歳以上でも働くことができる」場合が多いようです。
中には80代の介護ドライバーがいる施設もあるようです。
しかし、運転は事故のリスクや搭乗者の安全にも関わる大切な職種のため、年齢と同じくらい
「安全に送り迎えができる方」であるかという点も重要と言えるでしょう。
そんな、「介護ドライバーの需要は高い」と言えます。
2022年時点で、介護ドライバーの主な働き場所であるデイサービスは全国に4万ヶ所以上あり、
利用者は約153万人にも及びます。
さらに、高齢化が進む日本では、介護職の人材不足が深刻であるため、介護ドライバーの需要は
高いと言えるでしょう。
先述したとおり、運転免許があれば就職できる介護ドライバーは、介護者初任者研修や
介護福祉士などの介護系の資格を取得することで、給料のアップも狙える職種でもあります。
この記事では、介護ドライバーとは何か、仕事内容とスケジュールなどの基礎知識の他、
介護ドライバーの平均的な給料や年収について、雇用形態別で詳しく解説しました!
高齢化がどんどんと進む日本では、介護人材の不足が深刻かしており、居宅での介護も
推進されている状況にあります。
この記事で紹介した「介護ドライバーは今後も需要が高く、資格取得によって給料アップも
狙える職業」です。
年齢も60歳以上でも働くことのできる職種のため、タクシー業界や運転手として働いていた方が、
退職後、介護ドライバーとして働くことも多いようです。
介護の仕事はやりがいも高く、多くの人に感謝される仕事ですので、気になる方は是非、
介護ドライバーとしてやりがいを持って仕事をしてみてはいかがでしょうか!