介護福祉士登録証とは?いつ届くかや取得の流れ・注意点も解説!

2024.06.03

介護福祉士は国家試験に合格しただけでは「介護福祉士」と称して仕事をすることはできません。
介護福祉士の国家試験に合格した者が、介護福祉士として働くには「登録証」が必要です。
介護福祉士登録証は、試験センターへ資格登録申請書を提出する必要があります。
申請の手続きの流れや注意点などについて詳しく解説していきます。

介護福祉登録証とは

介護福祉登録証とは、介護福祉士としての資格を保有する証明になり「介護福祉士」と
称して働くことができます。

介護福祉士国家試験に合格した者、または養成施設を修了した者は、試験センターへ
資格登録申請書を提出し登録証の交付を必ず受けましょう。

 介護福祉士の合格後に必要な登録証

合格通知を受け取っただけでは、介護福祉士としては働けません。
介護福祉士の国家試験に合格した後に、介護福祉士の登録申請を忘れずにしましょう。

登録の申請期限はありませんが、登録をしないでいると介護福祉士として働けないので、
合格証書と資格登録に関連する書類が届いたら、資格登録の申請をします。
申請が受理され、試験センターに登録されると登録証が交付され、登録証は介護福祉士の資格を
保有する大切な証明となります。

 いつ届く?問い合わせ先は?

・介護福祉士の試験に合格し、資格登録すると、試験センターから介護福祉士登録証が送られます。
登録申請書と必要書類などの送付後、不備がなければ、受理され登録手続きがあり、登録証が
交付されるまで1ヶ月程かかります。
提出書類に不備があった場合には、受け付けされません。

・介護福祉士登録証に関する問い合わせ先は『公益財団法人社会福祉振興・試験センター』です。
必要な書類の内容や、紛失した際の対処法なども問い合わせできます。

 登録料は?

登録費用についてみてみましょう。
介護福祉士の新規登録に必要な費用は、合計で12,320円です。(2024/2月現在)
介護福祉士国家資格の申請にかかる費用の詳細は以下になります。

  • 登録免許税 9,000円 郵便局などで収入印紙を購入し登録申請書に貼付
  • 登録手数料 3,320円 ゆうちょ銀行などで払込み、振替払込受付証明書の原本を貼付用紙に貼付
    ※郵便局や銀行の窓口は、平日の営業時間内に行く必要があります。

介護福祉士登録証の取得の流れを紹介

●登録資格要件の確認→介護福祉士の登録資格があるか確認する
●提出書類の準備→登録の手引きを参考に登録申請に必要な書類を揃える
●必要書類の送付・受理・登録→簡易書留で必要書類を試験センターへ郵送後、登録される
●登録証の交付→申請から1ヶ月程で登録証が交付される

 登録資格要件の確認

介護福祉士の登録資格があるか、以下の登録資格要件を確認しましょう。

・介護福祉士国家試験に合格した者
・介護福祉士養成施設を卒業した者
・介護福祉士養成施設を卒業し、経過措置による登録を受ける者

※新法の施行(平成29年4月1日)から令和9年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した者
については、介護福祉士試験に合格しなくても、卒業年度の翌年度から5年間は介護福祉士となる
資格を有する者とする経過措置が設けられています。

 提出書類の準備

合格通知に登録申請書と登録の手引きを参考に、登録申請に必要な書類を揃えましょう。

・登録申請書
・収入印紙の原本(介護福祉士9,000円)
・振替払込受付証明書の原本(介護福祉士3,320円)
・介護福祉士養成施設などの卒業証明書(介護福祉士養成施設を卒業した者、
介護福祉士養成施設を卒業し、経過措置による登録を受ける者)
・戸籍抄本の原本、戸籍の個人事項証明書の原本、本籍地を記載した住民票の原本のいずれか1通

 必要書類の送付・受理・登録

郵便局で収入印紙の購入、登録手数料の払込み完了後、必要書類を簡易書留で
試験センターへ郵送します。

  1. 「登録免許税」を納めるために、収入印紙9,000円分を購入し、登録申請書の所定欄に
    収入印紙の原本を貼付
  2. 「登録手数料」3,320円は、試験センター所定の払込み用紙を使用して、
    ゆうちょ銀行の窓口で日附印のある「振替振込受付証明書」の原本を用紙に貼付
  3. 書類は試験センターで審査後、受理されると介護福祉士の登録簿に登録される

 登録証の交付

簡易書留で必要書類を試験センターへ郵送後に、不備などが無く受理され登録されると、
申請から1ヶ月程で登録証が交付されます。
登録証はレターパックで郵送されます。
保管期間内に受け取らないと試験センターへ返送されてしまうため、不在で受け取れなかった場合は、きちんと再配達を依頼しましょう。

1ヶ月以上経過しても届かない場合には、書類を提出したときの簡易書留郵便物受領書を用意して、
試験センターへ問い合わせましょう。

介護福祉士登録証を登録する時の注意点

・登録申請書・払込用紙を紛失した場合
→合格証書と同封される登録申請書を紛失した場合は、再送付の申請ができます。

・喀痰吸引等行為の登録について
→実地研修を終了した喀痰吸引等行為の登録が済んでいない場合は、申請と同時に書類を
提出できます。

 登録申請書や振込用紙を紛失した場合

合格証書と同封されている登録申請書を紛失した場合は、封書により試験センターに再送付の
申請ができます。
登録料の払込用紙を紛失した場合は、ゆうちょ銀行・その他金融機関に備え付けの振込用紙で
指定口座に払込み、提出書類の貼付用紙に受領証の原本を貼付します。
その際、受領証のコピーをとって、登録証を受け取るまで保管しておきましょう。

登録料の振込先口座は「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」で確認できます。

 喀痰吸引行為の登録申請について

平成28年4月1日から、介護福祉士の者は「実地研修を修了した喀痰吸引等行為」の登録申請を
行なうことになり、喀痰吸引等行為の基本研修と実地研修を修了していれば登録申請できます。

介護福祉士は、「実地研修を修了した喀痰吸引等行為」の登録申請をすると、登録証に記載され、
一部の施設で喀痰吸引や経管栄養の行為が可能になります。
既に認定特定行為業務従事者となっている者は、引き続き喀痰吸引等の行為ができます。

 介護福祉登録証の携帯用サイズはない

介護福祉士の登録証には携帯用のサイズはありません。

介護福祉士の登録証は、介護福祉士国家試験に合格後、手続きを行った後に、A4サイズの
介護福祉士登録証のみ送られて来ます。
介護の資格には携帯用の登録証はありませんが、修了証はあります。
携帯用の修了証が発行されている介護の資格には次のようなものがあります。

・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・全身性ガイドヘルパー
・同行援護従業者養成研修 など

氏名変更や住所変更があった時は?

介護福祉士登録証は資格を保有していることを証明する重要な書類です。
登録証を取得後、名前や本籍地の都道府県に変更があった場合には、登録証変更手続きが
必要になります。

変更手続きには以下の書類が必要です。

・登録事項変更届出書(試験センターのホームページ内にあります)
・振替払込受付証明書の原本(貼付用紙に貼付)
・戸籍抄本もしくは戸籍の個人事項証明書の原本
・登録証原本

これらを、試験センターの「登録部」宛に簡易書留にて郵送します。

再発行が必要な時は?

介護福祉士登録証を紛失したり汚損した場合には、再交付の手続き、再発行が可能です。
合格通知に同封されている「登録事項変更届出書」に必要事項を記入し、下記の提出書類とともに
試験センターへ簡易書留で送付しましょう。

・登録証再交付申請書
・戸籍抄本の原本、戸籍の個人事項証明書の原本、本籍を記載した住民票の原本のいずれか
・貼付用紙
・手数料「振替振込受付証明書」の原本 (登録証再交付手数料は1,200円がかかります)
・登録証の原本(汚損の場合に限り)

まとめ

介護福祉士は、国家試験に合格した者、または、養成施設を修了した者が、
公益財団法人社会福祉振興・試験センターに登録されて使用できる資格です。

試験センターに登録されると登録証が交付され、免許のように介護福祉士の資格を保有する
証明となります。

介護福祉士として働くには、登録証は必須なため、登録証の手続き方法を解説しました。
不明な点は「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」のホームページで確認しましょう。

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