住宅型有料老人ホーム問題点とは?入居前のチェックポイントも紹介!

2024.06.03

住宅型有料老人ホームへの入居を検討するとき、入居者同士でトラブルはないのかなど
心配する人は多いでしょう。
また住宅型有料老人ホームのメリットだけではなく、問題点を把握したうえで入居を
検討したい事でしょう。

今回は住宅型有料老人ホームが抱える問題点から良い点について詳しく紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

そもそも住宅型有料老人ホームとは

住宅型有料老人ホームは自立してる、要支援もしくは要介護度の低い人が入居できる老人ホームです。

職員による日常生活の支援から、緊急時に対応するサービス、外部の介護サービスが
受けられるのが特徴です。

住宅型有料老人ホームでは介護が必要な場合、訪問介護などの外部の介護事業者と契約。
そのため自分の受けたいサービスが受けられるのが魅力の一つです。

また施設入居前から契約している介護事業者のサービスを入居後も受けられます。
住宅型有料老人ホームは介護職員や看護師など配置する職員が決まっていますが、
常駐しているとは限りません。
そのため手厚い介護を希望する人には向いていないといえるでしょう。

住宅型有料老人ホームの5つの問題点

住宅型有料老人ホームは要介護度が低い人が利用する施設のため、看護師などが常駐している
とは限りません。
ここでは看護師などが常駐しているとは限らないことなど5つの問題点について触れていきます。

 介護や看護の資格をもつ職員が常駐しているとは限らない

住宅型有料老人ホームは要介護度が低い人が主に利用するため、施設から介護サービスを
提供していません。
利用者が介護サービスを受けたい場合は、外部の介護事業者と契約することでサービスが
受けられるようになります。

住宅型有料老人ホームでは職員の人員基準が定められていません。
そのため介護職員が少ないといった問題点があります。
また職員はいたとしても介護や看護の資格を持っているとは限りません。

長く入居していることで要介護度が上がってしまった場合、必要な支援を受けることが難しく
サポートが受けられない可能性もあるため注意が必要です。

 住み続けるのが困難になる場合がある

住宅型有料老人ホームは介護サービスを外部から受けることになるため、自身の要介護度が
上がった場合住み続けるのか困難になることがあります。
住宅型有料老人ホームは施設に介護体制が整っていない場合が多いです。

このことから手厚い介護サービスを受けたいとき、対応できない可能性が出てくるのです。

また年齢が上がるにつれ認知症のリスクも上がります。
しかし住宅型有料老人ホームは介護資格を持つ職員が不在の時間帯などがあるため、
認知症へのサポートは難しいです。
住宅型有料老人ホームでは対応できない介護状態になったときは、施設の住み替えを検討する
必要があります。

 囲い込みが行われることがある

住宅型有料老人ホームは入居の際、介護サービスを受けたいと思うのであれば外部の
事業者の中から好きな事業者を選択できます。

しかし、ごく一部ではあるものの施設併設の介護施設のみの利用を強制される
囲い込みが行われることがあり。

本来であれば介護事業者やサービス、ケアマネージャーなどは入居者に選択の自由があります。
ところが施設側が強制的に利用できる事業者を指定することがあり、このことを囲い込みと
呼んでいます。

施設側が併設している事業所を紹介する場合もあるでしょう。
その際に施設側が利用者の希望を聞き、最終的に自由に選択できるかが判断基準となります。

 自由度が高くない可能性がある

住宅型有料老人ホームは様々なイベントを設けているため、1日のスケジュールが
大体決まっています。
食事やおやつの時間など、決まった時間に配膳されることがほとんどです。
レクリエーションの時間も設けられており、決まった時間になると利用者全員で
レクリエーションを行うことになります。

イベント事を楽しめる人なら良いのですが、一人で静かに読書などをしたい場合スケジュールが
決まっているとその時間を確保するのが面倒だと思う人もいるでしょう。

自由に行動したい人にとって、住宅型有料老人ホームは不便な施設となることもあるため
一日のスケジュールを事前に確認することをおすすめします。

 不要なサービスを受けさせられることがある

こちらもごく一部のことではありますが、介護報酬を受け取るために利用者に要介護度ごとに
決められた基準額ギリギリまで、介護サービスを無理やり受けさせる施設があります。

老人ホーム併設の介護事業所がある場合、併設している介護事業者が提供したサービスに対する
介護報酬が大きくなることがあります。
併設している介護事業者を限度額の上限まで利用させ、介護報酬を少しでも多く受け取ろうと
することも。

介護サービスを利用するときは本当に必要なサービスなのかをしっかりと見極め、
不必要なサービスを契約しないようにしましょう。

住宅型有料老人ホームの良い点は?

ここまで住宅型有料老人ホームの問題点を見てきましたが、入居して良い点もたくさんあります。
ここでは特に良い点を3つ紹介していきます。

 入居者同士で交流できる

まず一つ目の良い点は、入居者同士の交流がしやすい点です。
住宅型有料老人ホームでは毎日レクリエーションなどの時間が設けられています。
レクリエーションを通じて入居者同士でコミュニケーションが取りやすい環境となっています。

また食事の時間にも顔を合わせることになるため、自然と交流を持つことができるのもよい点です。
交流を持つことで日々の生活に彩りが出ます。
入居者同士交流を持つことで生活にメリハリがつき、退屈することなく過ごせるようになります。

 介護付き有料老人ホームより費用を抑えられる

良い点二つ目は、住宅型有料老人ホームは介護付き有料老人ホームよりも費用が抑えられる点。
住宅型有料老人ホームでかかる介護費用は、利用した介護サービス費用のみです。
訪問介護やデイサービスなどを利用した分だけ、介護サービス費用を請求されます。

自分にとって必要な介護支援を必要なだけ利用することになるため、介護付有料老人ホームよりも
安価に介護サービス費用を抑えることができます。

介護サービスをあまり利用しないのであれば、それだけ費用削減ができ負担も少なく利用できる点が
おすすめです。

 外部の介護サービスを利用できる

三つ目の良い点は、外部の介護サービスを利用できる点です。
住宅型有料老人ホームは介護サービスを受けるとき、外部の介護事業者のサービスを
利用することになります。
そのため介護サービスも介護事業者も外部のものを自由に選択できるため、自分にあった
サービスが受けられます。

特に入居前から利用している介護事業者がいるのであれば、入居後も同じサービス利用が可能。
その他にも外出したくないときは訪問介護、外出したいときはデイサービスとその時に合わせて
選択することができるのも魅力の一つです。

住宅型有料老人ホームに入居前のチェックポイント

自分にあった住宅型有料老人ホームを選択するためにも、入居前にチェックするべき項目は
知っておいた方がよいでしょう。
ここでは主なチェックポイントを3つ見ていきましょう。

 外部の介護事業者を自由に選べるか

気になる老人ホームが見つかったときにまず確認したいのが、外部の介護事業者を自由に
選択できるかという点。

住宅型有料老人ホームはデイサービスなどの介護事業所を併設している場合が多いです。
施設に併設している介護サービスを利用することで、いざという時にの安心感を得ることが
できます。しかし住宅型有料老人ホームは介護事業者や介護サービスを自由に選択できる点が
おすすめポイントです。

今まで利用してきた介護事業者を利用できるのか、自由に外部の介護事業者を選択できるのか、
契約を結ぶ前に確認しておきましょう。

 毎月の支払が可能な金額か

住宅型有料老人ホームは主に3つの費用がかかります。

・入居時に支払う費用
・月額で支払う費用
・利用した介護サービス費用

特に利用した介護サービス費用は自分で見落としがちな費用です。
外部の介護事業者を利用するのであれば、別途費用がかかるのかなどを確認しておくことを
おすすめします。
また入居して間もない頃は利用していなくても、後々必要なサービスが増えることがあり、
その分費用がかかることも。
将来のことを踏まえたうえで、費用の支払いが可能か計算しておきましょう。

 職員の入居者への接し方

職員の接し方を確認するためにも、事前見学などをすることが重要。
実際に見ることで施設で生活している人や職員の利用者への接し方を確認することができます。

事前見学だけではなく体験入居ができる場合は、体験入居がおすすめ。
体験入居であれば事前見学以上に職員と接することができます。
また体験することで見学では気が付かなったことが見えてくることもあります。
事前見学・体験入居することで職員の接し方を肌で感じることになるため、気になる施設がある
時は積極的に見学などを行いましょう。

まとめ

住宅型有料老人ホームは介護資格を持つ職員が常にいるとは限らない等の問題があります。
しかしそれ以上に必要な介護サービスを必要な分だけ利用できるなどの利点もたくさんあります。

住宅型有料老人ホームに入居したいときは事前見学などを行い、外部の介護事業者を選択できる
のかなどを確認し不明点を解消しておくことが重要です。

問題点もありますが、それ以上に快適に暮らしていくためにも問題点とメリットの両方を把握し
自分に適した施設を探していきましょう。

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