30代女性の血圧平均値は?正常値に保つためのポイントも紹介!

2024.06.03

30代の働き盛りになると、自分の健康に気を遣うようになります。
健康管理で手軽にできるのは血圧測定のため、血圧を気にする人も出てくるでしょう。
血圧は体調などで変化するため、血圧管理は健康のために重要です。

そこで今回は30代女性の血圧から、血圧管理のためにするべきことなどを紹介します。
この記事を参考に血圧管理に努めましょう。

血圧とは

血圧は心臓が全身に血液を送り出すときに血管の内側にかかる圧力のことであり、
収縮や拡張によって上がったり下がったりを繰り返します。
ここでは血圧の正常値から高血圧の基準についてみていきます。

 血圧の正常値

血圧は収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の2つの数値で表します。
血圧の正常値は年代により異なるのではなく、各年代共通です。

また血圧を測る場所が自宅か医療機関かによって、正常値は異なります。
医療機関で測った時の正常値は収縮期血圧が120mmHg未満かつ拡張期血圧が
80mmHg未満とされています。
一方自宅で測るときは医療機関で測るときの数値よりも5mmHg低く設定。
そのため自宅では収縮期血圧が115mmHg未満かつ拡張期血圧が75mmHg未満です。

血圧はストレスなどで変化するため、医療機関と自宅の血圧に差がある場合、
自宅で測定したものが優先されます。

 高血圧の基準

高血圧とは慢性的に血圧が正常値よりも高い状態のことを指します。
それだけではなく、たまたま測った時の数値が高いため高血圧と診断されるのではなく、
繰り返し測定しても高い状態が続いている場合を高血圧と判定。
高血圧の診断基準も自宅と医療機関とで測った時で異なります。

医療機関で測定したときの高血圧の診断基準値は、収縮期血圧140mmHg以上もしくは
拡張期血圧が90mmHg以上か両方該当したときです。
自宅の場合は収縮期血圧が135mmHg以上もしくは拡張期血圧が85mmHg以上か両方該当した時です。

高血圧が元で体に影響を及ぼすことがあるため、高血圧ではと思ったときは
医療機関に相談することをおすすめします。

30代女性・男性の血圧の平均値は?

30代であったとしても血圧の正常値は変わりません。
しかし、男女で平均値は異なります。

  • 男性の血圧の平均値。医療機関で測定した場合の値は、
    収縮期血圧117.3mmHg、拡張期血圧が73.7mmHgです。
  • 女性の血圧の平均値。こちらの医療機関で測定した場合で、
    収縮期血圧107.9mmHg、拡張期血圧66.3mmHg。

    男女で見てみても血圧の正常値を超えていないことが分かります。
    しかし血圧は生活習慣などで簡単に変化します。
    油断していると高血圧になってしまう恐れがあるため、生活の見直しなどを行い
    血圧の安定に努めましょう。

血圧が正常値から外れた時の体への影響

血圧が正常値から離れると、高血圧もしくは低血圧の状態になります。
高血圧も低血圧もどちらも身体に影響を与えます。
ここでは高血圧、低血圧が身体にもたらす影響についてみていきましょう。

 高血圧の場合

高血圧の状態をそのまま放置していると命に関わる疾病の発症のリスクを高めます。

高血圧の状態が続くと、体内の血管が常に張り詰めた状態となり血管が厚く硬くなっていきます。
その結果血管は本来の弾力性を失い動脈硬化の状態となるのです。
動脈硬化により血管の破れやつまりが見受けられるようになります。
その状態を放置していると、脳卒中や心臓病発症のリスクを高めます。

脳卒中や心臓病のリスクを高めるため、高血圧になったら放置するのではなく
医療機関で受診をするのがおすすめです。

 低血圧の場合

低血圧は高血圧と比較して深刻な疾病になるリスクが少ないため、明確な線引きが
されていません。
しかし一般的な低血圧の数値は存在しており、収縮期血圧が100mmHg未満の状態が低血圧。

深刻な病気発症リスクは低いものの、低血圧の状態では臓器に贈られる血液の減少を招き、
その結果臓器が機能障害に陥る場合があります。

最初に血圧低下により影響を受けるのは脳です。
症状として立ち眩み、めまい、食欲不振、肩こりなどの症状が現れます。

低血圧は特に若い女性に起こりやすい症状であるため、生活に支障をきたすのであれば
医療機関に相談するのがおすすめです。

血圧を正常値に保つためのポイント

自分が高血圧かもしれないと思ったとき、何とか正常値に持っていきたいと思う事でしょう。
ここでは食生活など血圧を正常値に保つポイントを4つみていきましょう。

 食生活の見直し

まず血圧の正常値化を目指すのであれば、取り入れたいのが食生活の見直しです。
特に高血圧の改善や予防を目指すのであれば、減塩するのが望ましいです。
塩分を過剰に摂取するとナトリウムの働きで血圧が上昇。

1日の塩分摂取量の目標量は6g未満にすることとされています。
しかし実際の30代の塩分摂取量の平均値は男性10.4g、女性が8.5gです。

このことから塩分量は男女とも摂りすぎであるといえます。
麺類の汁は全部飲まないなど工夫し、減塩に努めましょう。

 十分な睡眠・休養

血圧を正常値に保つには十分な睡眠や休養が必要です。
何故なら過剰なストレスは血圧にとって悪影響を与えます。
ストレスを受けるとアドレナリンなどのホルモンが大量に分泌され、ホルモンの作用に
より血圧が上昇。

ストレスの主な原因は睡眠不足や過労です。
そのため睡眠と休養を充分にとり、ストレスをためない工夫が必要です。

また睡眠不足や生活の乱れが低血圧の悪化を招くことも。
ストレスをためないように休息はしっかりとりましょう。

 適度な運動

適度な運動により血流がよくなり、高血圧や低血圧の改善が見込めます。
高血圧の改善には有酸素運動を1日30分以上行うことが推奨されています。

家事や仕事などでまとまった時間が取れない時は1回につき10分以上の運動を
1日合計40分以上になるように行うのがおすすめ。

適度な運動は高血圧だけではなく低血圧の改善にも役立ちます。
適している運動は散歩などの下半身を鍛える運動です。
運動する習慣がない人は日常生活の活動量を増やすことから始めましょう。

 節酒・禁煙

血圧を正常値に保つために節酒はおすすめです。
禁酒までとはいかなくても、適切な飲酒量を守ることが血圧の安定には必要です。
1日にビール中瓶1本までなど適切な飲酒量を守りながら楽しむようにしましょう。
高血圧の予防改善のためには禁煙は必須です。

タバコにはニコチンなどの有害物質が含まれており、有害物質により血圧が上昇し
動脈硬化を招きます。
タバコは高血圧だけではなく、心臓病や脳卒中を引き起こします。
高血圧などを招かない為にも禁煙しましょう。

まとめ

血圧の正常値は年齢関係なく同じ値となっています。
30代の男女の平均値をみてみると正常値以下となっていますが、生活習慣などによっては
油断できません。
高血圧は生活習慣の乱れなどによって誰にでも起こる症状です。

食習慣などの生活習慣を見直し、高血圧を防いでいきましょう。

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