看護助手とは?仕事内容や給料・やりがいも詳しく解説!

2024.06.06

看護助手は、看護補助者やナースエイドとも呼ばれ、患者の世話をしたり、
看護師をサポートする仕事です。
医療(看護)チームの一員として色々な業務を担当し、必要な存在となっています。

医師や看護師のように、働くための国家資格は必要ないため、幅広い年代の人が活躍しています。
看護助手の仕事内容や給料・やりがいについて詳しく解説します。

看護助手とは何か

看護助手は、クリニック、病院、介護施設などで、看護師をサポートするのが業務です。
看護師の仕事の手伝い、看護が必要な患者さんのケアなどをします。
看護助手の仕事内容、勤務先や勤務形態などをみていきましょう。

 看護助手の仕事内容

看護助手の仕事内容は

  • 介助業務:療養生活上の世話 (食事、清潔、排泄、入浴、移動など)
  • 病室内の環境整備やベッドメーキング:清掃やベッドシーツの交換、環境の整備など
  • 病院内の備品・機器のチェック: 病棟内において、看護用品及び消耗品の整理整頓など
  • 事務の補助業務:看護職員が行う書類・伝票の整理及び作成の代行、診療録の準備などの業務
  • カルテなどを院内で伝達・運搬:検査結果を医師に伝えたり、書類を患者に手渡すなど

 看護助手の主な勤務先

看護助手は、主に病院やクリニック、介護施設などに勤務します。
看護助手は、医療機関の一般病棟や療養型病棟、外来、手術室、内視鏡室、
中央材料室などに配属され活躍しています。

さらに、超高齢化社会になり、各種介護施設や訪問看護ステーションなどにも
活躍の場が広がっています。
介護の現場では、介護施設でも看護師をサポートするため、老人保健施設やデイサービス、
訪問看護ステーション、訪問入浴など幅広い職場があります。

 看護助手の主な勤務形態

看護助手の勤務形態は、配属された病院や診療科、施設などによって違いがあります。
看護助手は看護師と同様に、2交代制や3交代制、シフト制で勤務する場合が多いでしょう。
看護助手にも土・日の通常出勤や夜勤があります。

  • 2交代制:日勤・夜勤の交代勤務、夜勤が16時間ある場合が多い
  • 3交代制:日勤・準夜勤・深夜勤の交代勤務
  • シフト制:早出・日勤・遅出・準夜勤・夜勤・深夜勤・半休などになります。

 看護助手の給料

看護助手の仕事の平均年収は約308万9,600円です。
月給に換算すると約21万9,400円で、初任給は21万円程度になるようです。
アルバイト・パートでは平均時給がそれぞれ約1,122円となっています。

看護助手の給与は、働く職場や勤務時間、夜勤の有無・回数などによって違いがあります。
時間外手当など、各種手当が追加されることもあります。
※厚生労働省が発表の「令和4年賃金構造基本統計調査」による

看護助手に向いているのはどんな人?

看護助手に向いている人とは?

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 体力に自信がある人
  • 人への奉仕精神がある人
  • てきぱき動ける人
    上記の人が看護助手の業務に適しているようです。
    それでは、詳しくみていきましょう。

 コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人は、看護助手として働くことに向いています。
看護助手は、患者に介助やケアを行う際のコミュニケーションだけでなく、医師や看護師への
報告・連絡・相談が必須となるため、コミュニケーションは重要です。

また、患者の不安感を和らげたり、不安や疑問を話しやすくすることもあります。
介護職の経験がある人は、利用者や多職種とのコミュニケーションが習慣になっているため、
看護助手の仕事に特に向いています。

 体力に自信がある人

体力に自信のある人も看護助手に向いています。
看護助手の業務内容は体力が必要になります。

看護助手は、入浴の介助やおむつ交換、体位変換など、自由に体が動かせない方を
介助する移動や移乗の仕事があります。

その他にも、シーツ交換や環境整備、食事の配膳や院内の清掃など、常に動き回る場合もあります。
1日中、力仕事が多く、よく動くため体力や筋力が要求されます。
体力に自信がある人は看護助手に適しているでしょう。

 人への奉仕精神がある人

看護助手の仕事は、看護師などの医療従事者のサポート業務が多くなるため、
責任感のある人が向いています。
多種多様なサポート業務はどれも重要な仕事です。

また、看護助手は人のために働く仕事ですから、人に対する優しさと奉仕の精神がある人は
看護助手に向いているでしょう。

どんな時も優しさをもって接することができる人が適しています。
人当たりがよくて人の役に立ちたいという奉仕の精神をもっていることも重要です。

 てきぱき動ける人

医療現場では緊急事態も起こりますから、緊迫した状況の事態に、すぐに看護師に報告し
対応するなど、臨機応変に動けることが必要です。

患者の命を守るために指示されたことだけでなく、状況を判断し、臨機応変に、
てきぱき行動できる人が看護助手に向いているでしょう。
医療現場では機転を利かせ、フットワークの軽さや手際のいい行動も求められます。
普段から先回りして対処している人は、看護助手としても活躍できるでしょう。

看護助手のやりがいは?

看護助手は、看護師のサポート業務で充実感を得られ、医療に貢献している実感があるでしょう。

  • 医療の現場で役立てる
  • 人の役に立てる
  • 専門知識を身に付けられる

    看護助手の仕事のやりがいや魅力をみてみましょう。

 医療の現場で役立てる

医療現場に携わる看護助手は、医療従事者として役に立っています。
看護助手は、主に病院やクリニックといった医療現場で看護師をサポートすることが仕事です。
看護助手は資格が無くても働くことが可能ですが、仕事内容に医療行為はありません。

看護師が不足していることから、看護助手がサポート業務をすることで、
看護師は専門的な仕事に集中できます。
看護助手が働く医療現場にとって、看護師をサポートする業務は重要です。

 人の役に立てる

看護助手は、病気などで身体機能が不自由になった患者の世話が中心となり、
療養生活上の食事、清潔、排泄、入浴、移動などのほか、
病室内の環境整備、ベッドメーキングや看護用品、消耗品の整理整頓などの業務を行います。
一般的には汚いと見られるような仕事もあります。

力仕事など大変なことも多く、ナースコール対応など忍耐が必要なことも多い仕事ですから、
人の役に立ちたいと考えている人でなければ積極的にはできません。

 専門知識を身に付けられる

看護助手は、看護のサポート役として働くために、医療用語への理解や専門知識が必要になります。
医療的な資格がなくても働くことができる仕事ですが、経験や知識を身に付けることで、
さらにスキルアップも可能となり、医療的な知識があることでスムーズに仕事ができる場合も
あります。

医療用語や専門知識が身につくことも、看護助手として働くやりがいや魅力になります。
看護助手として覚えた専門知識は、日常生活でも役立つでしょう。

まとめ

看護助手は看護師不足の現場をサポートし医療に貢献できる、
社会的な意義の強いやりがいのある仕事です。
仕事を通じて得た医療用語や知識は、支えになり、キャリアアップを目指せます。

実際の業務が医療や看護の現場で役に立ったり、ケアをした患者から感謝の気持ちを
伝えられたりした時に、看護助手としての仕事に、やりがいを感じるでしょう。

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