デイサービスのレクリエーション7選!体操・簡単なゲームも紹介!

2024.06.06

デイサービスでは、サービスの1つに「レクリエーション」があります。
デイサービスを選ぶ魅力の1つとも言えるでしょう。

レクリエーションは身体や脳のトレーニングのために行ったり、行事やイベントを開催したり、
健康を保つための活動をしています。
この記事では、そんなレクリエーションについて7つ紹介していきます!

デイサービスでのレクリエーションがどんなものかのイメージのためや、
実際にデイサービスで働く方はレクリエーションを考える参考にしていただければと思います!

デイサービスで行われるレクリエーションとは

デイサービスで行われるレクリエーションには、様々なものがあります。
体操や運動で身体を動かすものや、計算やクイズなどの脳トレ系のレクリエーションなどが
一般的です。
デイサービスで、レクリエーションがサービスの1つとして行われているのには、
どんな目的や狙いがあるのでしょうか?

 デイサービスでレクリエーションを行う目的

レクリエーションの目的は「利用中に楽しみを持ってもらう」という目的はもちろんですが、
以下のような健康のための目的もあります。

  1. 身体機能の維持・回復
      体操や運動系のレクリエーションでは、腕や足、身体を大きく動かすや、
      手先の細かい運動まで色々な運動を取り入れることができます。
      リハビリという気持ちで望むよりも、アクティビティとして楽しみながら運動ができるため、
      身体機能の維持や回復が望めます。
  2. 脳機能の活性化
      身体や手先を動かすということは、脳へも刺激が送られるということになります。
      運動をすることで脳への刺激を送り脳機能の活性化が狙えます。
      また、身体が動かすのが難しい方や苦手な方であれば、脳トレやクイズなどの
      レクリエーションを行うことで、考える時間をつくりこちらも脳への刺激に
      役立ち、頼みながら脳機能の活性化が望めます。

デイサービスで行われるレクリエーション7選!

ここまで、デイサービスのレクリエーションについての説明と
レクリエーションの目的について紹介しました。
ここからは、デイサービスではどんなレクリエーションが開催されているか、
具体的に7つのレクリエーションを紹介していきます!

 体を動かせる「ラジオ体操・リズム体操」

ラジオ体操やリズム体操は気軽に身体を動かすことができるレクリエーションの1つです。
ラジオ体操は昔から馴染みのある方が多く、練習などもほとんどなく全員が楽しめるのも魅力的です。

リズム体操など、音楽に合わせて行う体操は、音楽にのって楽しむことができ、
脳への刺激にもなるため、身体にも脳にも良いといえるでしょう。
インターネットで検索すると、高齢者向けの体操や座ってできる体操などたくさんの
動画が出てくるため、準備もあまり必要なくできるといメリットもあります。

 簡単に始められる「カードゲーム」

トランプやカルタを使ったカードゲームも、昔から慣れ親しんだ遊びの多くあるため、
お手軽にできるレクリエーションの1つです。

「神経衰弱」や「7並べ」「ババ抜き」など、覚えたり考えたりするゲームは
認知症予防にも効果的です。
カルタなどであれば、カードを自作することもできます。例えば地域の郷土料理を入れてみたり、
地域の観光スポット、名物スタッフなどの絵などを入れると、
思い出話をしながらカードゲームを楽しむなど、工夫もしやすいレクリエーションです。
スタッフがカードマジックを覚えて披露するなども楽しいかもしれませんね!

 脳トレにいい「なぞなぞ・クイズ」

なぞなぞやクイズのレクリエーションは、答えを考えるため脳のトレーニングに役立ち、
認知症予防に効果的です。
イラストを使った間違い探しや、なぞなぞ、漢字・計算クイズなどがあります。
インターネットで検索すると問題もたくさんでてくるのもメリットです。
クイズ系、脳トレ系のレクリエーションでは以下のようなものがあります。

  • 逆文字クイズ
     ホワイトボードや紙に、上下や左右が反対の文字を書き、利用者に当ててもらうゲームです。
     逆さ文字クイズや鏡文字クイズとも呼ばれます。文字数によって難しさが調節できます。
  • 頭文字探し
     五十音が書かれたカードから1枚選び、出てきた文字から始まる言葉を書き出します。
    より多く書き出せた人・チームが勝ちとなります。 お題を「果物」や「スポーツ」など縛りを設けることで難易度を調節したり、マンネリ緩和ができます。
  • しりとり
     定番のレクリエーションの1つです。みんなが知っているルールのものは、誰でも
    取り組めるのがメリットです。
     チームを作り、長く続いた方が勝ちや、時間をきめて多くでた方が勝ちなど
    ルールを足してみるのもおもしろいですね。

 折り紙や季節を感じられる「工作」

折り紙や工作のレクリエーションは、手先を使うためリハビリにもなりますし、
認知症予防にも効果的です。

折り紙で季節の飾りを作って、デイサービス内に飾るというのも楽しく、デイサービスに
来るたびに思い出して楽しみを感じることができるのも良いですね。
工作のレクリエーションには以下のようなものがあります。

  • 紙パックで足おきを作る
     紙パックを立方体にしたものをいくつか作り、並べてガムテープなどで固定すると
    小さな台ができます。フェルトや色紙で覆うと紙パックということもわかりません。
     ちょっとした時の足置きや、身体小さい方がしっかり座れるよう足元に置くなど、
    作った後も利用でき便利です。
  • 紙粘土で花瓶を作る
     紙粘土で花瓶を作り、乾かした後、色をつけたり飾りをつけたり、各々で個性の
    でる作品ができるので楽しんで取り組めます。
     数日間にわけて工作する必要があるため、デイサービスに通う目的にもなりますし、
    持ち帰って家で使ってもらったり、デイサービスで花瓶を作った後は、活花をするなど、
    次のレクリエーションにつなげることもできます。
  • お手玉づくり
     縫い物が得意な方や好きな方は多く、お手玉などの手芸系のレクリエーションも
    人気の1つです。
     針を使ったりするため、注意する点が多くなるため、全員ができるレクリエーションでは
    ありませんが、作った後のお手玉はみんなで利用できるため、おすすめです。

 皆で歌える「合唱」

デイサービスのレクリエーションにおいて、みんなで合唱するのも定番のレクリエーションの1つです。
デイサービスでの歌われている、人気の曲は以下のようなものがあります。

・また君に恋してる(坂本冬美)
・買い物ブギー(笠本シヅ子)
・きよしのズンドコ節(氷川きよし)
・さそり座の女(美川憲一)
・瀬戸の花嫁(小柳ルミ子)

合唱のレクリエーションは、楽しい気分や穏やかな気分になるのもメリットですが、
口を動かしたりするのは口腔内のリハビリにもなります。
息継ぎや深く息を吸うなど、肺機能の維持も期待できます。
歌詞を思い出して歌う、音程を意識するなどは認知症予防にも繋がります。

 盛り上がりやすいゲーム「風船ラリー」

風船を使ったレクリエーションは、盛り上がりやすいレクリエーションの1つです。

風船ラリーは、数人で1チームを作り、輪になって椅子に座り、風船をトスしてラリーを
するゲームです。

スタッフが1人輪の真ん中に入り、利用者がトスをしたら、次の利用者にスタッフが
トスをしてラリーしていきます。
早く5周したチームの勝ちや、できるだけ長く続けることができたチームが勝ちなど、
参加者に合わせてルールを決めることができます。

ラリーが苦手な方は、一度手に持って投げるのも良いことにしたり、風船ではなく
ビーチボールを使うなど、難易度の調整もしやすいです。
みんなで大きな声で数を数えたり「せーの」「よいしょ」などかけ声をかけて行うと、
盛り上がりやすいです。

 準備が簡単な「ジェスチャーゲーム」

ジェスチャーゲームは、準備がほとんど何もいらないため、簡単にできるレクリエーションです。
スタッフがジェスチャーをして、利用者に答えてもらってもいいですし、
一人ずつジェスチャーをして答えられたら交代などして楽しむことができます。

ジェスチャーゲームのお題も、簡単なものにしたり、難しいものを混ぜたりして
難易度を調節できるのも利用者に合わせやすくていい点といえるでしょう。

ジェスチャーゲームのコツは、大きな動作でジェスチャーを行うことで、
恥ずかしいからと小さな動きになるとわかりづらくなるため注意しましょう。

デイサービスでレクリエーションをする時の注意点は?

デイサービスでできるレクリエーションについて7種類、紹介しました。
ここからは、デイサービスでレクリエーションをする時の注意点について紹介していきます。
楽しいレクリエーションも事故やケガが起きると楽しくなくなってしまいますので、
注意点を守って楽しいレクリエーションを開催しましょう!

 安全に十分気を付ける

デイサービスでレクリエーションを行う場合の注意点として、
まず大切なのは「安全に十分気をつける」ということです。
デイサービスを利用する高齢者には、車いすの方であったり、片麻痺がある方、
耳の遠い方なども少なくありません。

  • 車いすの方の注意点は、「ブレーキをかけ忘れない」「身体に傾きがあればタオルや
    クッションを利用する」「ぶつかってケガをしないよう隣の方との距離に気をつける」など
    があげられます。
  • 片麻痺がある方の注意点は、麻痺があると身体が傾きやすいため「背もたれや肘置きのある
    椅子を使う」「麻痺のある側にスタッフがつきサポートする」などがあげられます。
  • 耳の遠い方の注意点は、司会役の説明が聞こえないと、疎外感や不安を感じやすくなるため、
    職員が近くに着き必要に応じて確認したり一緒にするなどサポートを行いましょう。

 参加者が楽しめる内容にする

デイサービスでレクリエーションを行う場合の注意点2つめは「参加者が楽しめる内容にする」です。
高齢者の身体機能や活躍してきた時代や、若い頃に流行った遊びや音楽を把握し、
参加者が楽しめる内容を考えましょう。

難しいゲームはできると達成感が大きいですが、その前にまずは楽しめる内容を
行うことが大切です。
誰でもできるゲームを開催したり、参加する利用者に合わせてルールを変えるなど、
できるだけ、どの参加者でも楽しめるよう工夫をしましょう。

 参加を強制しない

デイサービスでのレクリエーションで行う場合の注意点3つめは「参加を強制しない」です。
レクリエーションの参加を勧めることは大切ですが、強制をしてしまうと楽しいはずの
レクリエーションが楽しくないものになってしまい、デイサービス自体行くのが
億劫になることも。本人の意思や自尊心を尊重し、無理強いはしないようにしましょう。

気の乗らないレクリエーションはしない。というのも自己決定の1つです。
自分で選ぶことができるというのは生活の質に関わることですので、参加を強制したり
無理強いをしたりしないようにしましょう。

まとめ

この記事では、デイサービスでのレクリエーションについて基本的な説明とレクリエーションの目的。
おすすめのレクリエーション7選を紹介し、レクリエーション開催時の注意点についても
詳しく説明しました。

デイサービスでのレクリエーションは、楽しみのある場所を提供することはもちろん、
身体機能の維持や認知症予防にも効果的です。
この記事で紹介したレクリエーションが利用者の楽しみの1つになり、
スタッフの仕事の一助になれば幸いです!

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