看護助手には資格がいらない?取得した時のメリットや仕事内容も解説!

2024.07.01

看護師の職務のサポート役として活躍するのが、看護助手です。
看護助手は資格がなくても働けるため、看護師を目指しながら働いてみたい人にとって
やりがいのある仕事でもあります。

しかし、本当に資格がなくても働けるのか、勤務形態や給与などの待遇も気になるところです。

そこで今回は看護助手の仕事や、本当に無資格でよいのかなどについて解説していきます。
この記事を参考に看護助手について知り、看護助手を目指す参考にしてみてください。

そもそも看護助手とは

そもそも看護助手とはどのような立ち位置なのでしょうか。
看護師の助手であることは名称を見て理解できますが、どこまでサポートできるのか
よくわからない人も多いでしょう。
そこでこの項目では看護助手の仕事内容などについて詳しく見ていきます。

 看護助手の仕事内容

看護助手は看護補助者やナースエイドとも呼ばれ、主に患者の世話から看護師のサポートまで
幅広く活躍しています。
主な仕事先は病院やクリニック、介護施設など。

看護助手の特徴として、看護師や准看護師のように資格を取得しなくても働けることがあげられます。
そのため、注射や採血などの医療行為はできません。
そのため看護師の指示に従いながら、手が足りないところの補助が主な職務となります。

具体的な仕事内容は次の3つです。

  • 患者の身の回りのケア
  • 看護師のサポート
  • 病院内の環境整備
    このように看護助手の仕事内容は看護師などの手の足りない部分の補助です。

 看護助手の平均給与

看護助手の平均給与は男女により、少し差があります。
・男性22万1400円
・女性21万7200円
そのため男女ともボーナスがない場合の平均年収は約260万円くらいとなります。
しかしこれはあくまでも目安のため、ボーナス有の場合だとさらに収入は増えます。

また、看護助手の給与は変動があるのも特徴です。
なぜ変動するのかというと、勤務先や仕事内容によって異なってくるからです。
少しでも収入を上げたいのであれば、求人などで給与について調べ就職するのが良いでしょう。

 看護助手の勤務形態

看護助手の勤務形態は、看護師と同様にシフト制や2交代、3交代制がほとんどです。
主な勤務形態は次の通り。

  • シフト制:早出・日勤・遅出・準夜勤・夜勤・深夜勤・半休など
  • 2交代制:日勤と夜勤の交代勤務

3交代制:日勤・準夜勤・深夜勤の交代勤務
また看護助手は平日だけではなく土日祝日も出勤があります。
そのためまとまった休日を取得するのは難しいといえるでしょう。
そのため日勤や平日勤務を希望するのであればクリニックなどを選ぶのが良いでしょう。
自分の望む勤務形態はどこなのか、求人票などでしっかり把握しておくのがおすすめです。

看護助手に資格は必要か?

看護助手は国家試験や医療現場の経験がなくてもすぐに働くことができます。
そのため資格や経験がない人が医療現場で働くうえでおすすめの資格といえるでしょう。
医療現場で無資格・未経験で働きたい人におすすめでもあります。

その他にも今後看護師の資格を取得したい人が、実際に現場を体験することができるのも特徴です。
また無資格でよいことから転職で看護助手になる人や、年齢関係なく活躍できるのも魅力の一つ。

特に無資格でも医療現場で働きたい人にとって適した働き方ができるなど
働き手にとってもメリットが多いです。

看護助手になる際に役立つ資格と資格の取り方

看護助手は先にも述べたように、無資格でも働けるのが特徴です。
しかし看護助手実務能力認定試験などを受けることによって、即戦力になると期待されます。
ここでは看護助手として働きたい人が取っておくべき資格を2つ紹介します。

 看護助手実務能力認定試験

看護助手実務能力認定試験は全国医療福祉教育協会認定の試験です。
この資格は比較的取得しやすいともいわれています。
受験資格などは下記の通り。

  • 受験資格なし
  • 試験実施:年3回
  • 試験内容:学科はマークシート方式で全35問、看護助手業務や役割、
    患者への理解などが出題される
  • 正答率6割以上で合格

    資格取得が比較的容易であるため、看護助手を目指すなら取得しておくことをおすすめします。

 メディカルケアワーカー検定試験

メディカルケアワーカー検定試験は、医療福祉情報実務能力協会認定の看護助手初の民間資格です。
メディカルケアワーカーには2級と1級があります。
この資格を取得することで看護補助など看護助手としてのスキルの証明になります。

まず2級について紹介します。
2級には受験資格があり、看護助手としての実務経験が1年以上必要もしくは、
実務経験がない時は医療福祉情報実務能力協会指定の教育機関で、メディカルケアワーカー講座を
修了すれば受験資格が与えられます。
試験実施は年4回。試験科目は学科20問と800文字程度の記述問題です。
他にも看護助手の役割なども問われます。

1級の受験資格は2級合格者です。
試験実施は年3回程度で、試験内容は2級よりもレベルアップし、基礎心理学などが出題されます。
1級は2級に合格しないと受験できないため、まずは2級を目指しましょう。

看護助手の「資格なし」よりも「資格有り」で得られるメリット

看護助手は無資格でも働くことができますが、資格を取得しておくに越したことはありません。
資格を取得することで専門的な知識などが身に着くため、働きやすくなるでしょう。

ここでは主な資格取得することで得られるメリットについて3つ紹介します。

 専門的な知識や技術が身につく

資格を取得するとこで専門的な知識などが身に付き、即戦力としても期待されます。
また資格を取得することで自身の知識や技術を身に付けることも可能です。
特に医療現場では専門用語や医療機器の名称が飛び交っているのが日常です。

なんの資格も持っていないとその用語などに対応するのが難しくなります。
しかし資格を取得することで予備知識が身に付き、業務を理解しやすくなります。
少しでも早く仕事に慣れていきたいのであれば、資格を取得して働いた方かよいでしょう。

 応募できる求人が増え就職に有利になる可能性がある

資格は自身のスキルの証明として役に立ちます。
そのため自身の知識や技術を認められ、採用に有利に働くことがあります。
看護助手は資格がなくても働ける職種として有名です。

資格を取得することで自身の知識や技術の証明になり、即戦力として期待されます。
その他として、資格を取得しておくことで、看護助手になりたいという熱意が伝わり、
モチベーションも評価されます。
看護助手として働きたいのであれば少し遠回りしますが資格を取得しておいた方が、
有利になるとともに自分自身の自信にもつながるため、資格は所得しておいた方がよいでしょう。

 資格手当がもらえる可能性がある

看護助手として専門的な視覚を取得することで、資格手当を貰える可能性が出てきます。
実例として介護職員初任者研修や介護福祉士に手当がつく職場は少なくないといわれています。
給与面での待遇を気にするときは、求人票や面接などで確認しておくことがおすすめです。

資格手当といっても高額ではないため、資格取得のメリットを感じない人も中に入るでしょう。
しかし資格を取得することで即戦力とみられるなどメリットは多いのです。
また資格手当が充実している場所であれば、自身のスキルが認められるとともに
給与として反映されます。
そのため資格の取得は大きな意味があるのです。

まとめ

看護助手は資格がなくても働ける職種である一方で、資格を取得することで待遇面で
有利に働くことがあります。

資格を取得するのは受験資格の関係で難しいでしょうが、自身のスキルの証明として
転職の際に役に立ちます。
看護助手は無資格でも医療などに関わることができる重要なポジションです。

これから看護助手を目指すのであれば1年以上、看護助手として働くなどして資格取得し、
自身の待遇を少しでも良くしていきましょう。

看護助手は人のためになる職種であるため、やりがいのある仕事ですので積極的に
資格を取得し、自身のスキルを証明しながら働いていきましょう。

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