介護事務管理士とは?仕事内容や勉強方法も詳しく紹介!

2024.07.12

介護に関する仕事につきたくて、介護事務の資格の勉強をしているとき「介護事務管理士」
という資格に出会うことがあります。

「介護事務管理士」は介護事務に関する民間資格であり、介護事務のスキルを取得している
証明になります。
今回は介護事務管理士の仕事内容から勉強方法までを紹介しますので、
ぜひ資格取得にチャレンジしてみてください。

介護事務管理士とは?

介護事務管理士は技能認定振興協会(JSMA)認定の、介護事務に関する民間資格となっています。
ここでは主な仕事内容や資格を活かせる職場などについてみていきましょう。

 仕事内容

介護事務管理士の仕事内容は、介護報酬や利用料の請求業務、事務処理や窓口業務の2つ
分けられます。

  • 介護報酬や利用料の請求業務
    こちらは介護報酬を国民健康保険団体連合(国保連)に請求する事務を行うことを指します。
    また利用者に自己負担分の利用料を請求するための事務も、介護事務管理士が行います。
  • 事務処理や窓口業務
    介護事業所で一般事務などの処理や窓口業務を担当します。
    事務職員として電話応対や来客対応、職員の勤怠管理などを主に担います。
    このように介護事務といっても多くの事務仕事の処理を行うのが介護事務管理士です。

 具体的に活躍できる職場

介護保険の請求を行う介護事務管理士は、主に介護施設などで活躍します。
ここにいくつか活躍できる職場をあげていきます。
・訪問介護事業所
・特別養護老人ホーム
・デイケアサービス
・グループホーム など


介護事務管理士が活躍できる職場は上記にあげたように多様な介護施設があります。
施設規模により介護事務の必要人数は決まっているため、求人票を見て確認するとよいでしょう。

 ケアクラークの資格との違い

ケアクラークも介護事務管理士と同様に医療事務に関する資格です。
しかし、実施する団体や試験内容などに違いがあります。

ケアクラークの試験を実施している団体は、一般財団法人日本医療教育財団が主催する民間資格です。
ケアクラークはケアクラーク技能認定試験に合格することで取得。
その筆記試験には介護の基礎知識を問う問題も多く出題されます。このことから介護事務以外にも
コミュニケーション技法・高齢者支援についての知識も必要なことがわかります。

ケアクラークの試験は介護事務管理士より試験回数が少ないですが、受験資格はありません。
そのため受験申し込みさえ忘れなければ誰でも受験できます。
興味のある人は受験してみるのもよいでしょう。

介護事務管理士技能認定試験の概要

介護事務管理士の試験を受験する受験資格は特にないため誰での取得できるうえに、
試験は毎月在宅で行われるため取得チャンスの幅が広いのが特徴です。

試験は実技試験と学科試験に分かれており、実技試験ではレセプト点検問題6問のうち2問を選択し、
マークシートで回答を行います。
6問はそれぞれ「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の各分野から
2問ずつ用意されているため、自身の得意分野から選択することができます。
学科試験は介護事務に必要な知識を問われ、10問の問題に回答。

こちらも実技試験と同様にマークシート方式であり、介護報酬の請求や介護保険制度、
介護用語についての知識が問われます。
実技・学科ともに60%以上合格すればよいため、全体の合格率は約70%台です。
またテキストや資料を見ながら回答可能なため、暗記の必要がないもの特徴です。
受験しやすい試験であることから、ぜひ挑戦してみましょう。

介護事務管理士の試験勉強の方法は?

介護事務管理士は独学で試験勉強する方法と、通信講座を活用して試験準備をする2つの方法
があります。

そこでここではテキストを活用しての独学と、通信講座を活用しての勉強方法について
それぞれみていきましょう。

 独学でテキスト・過去問などで学ぶ

介護事務管理士を独学で学ぶときに必要なものは、市販されているテキストや過去問題などです。
過去問題の入手方法は技能検定振興協会(JSMA)の公式Webサイトに「試験問題見本」として掲載
されているため、そこから確認するのが良いでしょう。

独学には独学のメリットがあり、コスパが良いのが利点。
必要経費はテキスト代と受験料のため、とにかく費用を抑えたい人におすすめです。
メリットがあればデメリットもあり、それは教材選びに迷うことがある、独学の為スケジュール
管理も自分で行わないといけない点がデメリット。

独学では試験日までにどのように勉強を進めていけばよいか、どのテキストを利用するかを
自分で考えなくてはいけません。
そのためテキスト選びと自分でスケジュール管理できる人に独学はおすすめです。

 スクールや通信講座で学ぶ

介護事務管理士の試験勉強をするうえで通信講座を利用する人もいます。
通信講座受講のメリットは、自分で試験までのスケジュールを管理できない人や
効率よく勉強したい人におすすめな点。

それ以外にもメリットがあり、「わからないことがあれば講師に質問できる」
「短時間でスキルが身に着く」など時間を効率に使いたい、勉強時間をあまりさけない人に
多く利点があります。
また利用する通信講座ごとに特色があるため、自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。

デメリットはコスト面です。独学と異なり通信講座は受講料がかかります。
そのため費用負担が大きいです。

独学にも通信講座にもメリットデメリットがあるため、自分にあった方を選んで
学習していきましょう。

介護事務管理士に向いている人の特徴

介護事務管理士に向いている人の特徴は次に挙げるものに該当している人です。

  • 正確にコツコツと仕事ができる人
  • 情報のアップデートを行うことができる人
  • コミュニケーション能力に優れている人
  • 基本的なPC操作ができる人
  • 柔軟な働き方ができる人
  • 手に職をつけたい人 など

    介護報酬請求や利用料の請求業務には正確さが求められるため、一つの仕事に
    集中して取り組める人におすすめな仕事です。
    介護報酬は定期的に改修が行われるため、最新情報を入手するのに意欲的な人もおすすめ。
    さらに介護事務は短時間労働など働き方に比較的融通がきくため、
    自身の働き方に合った職場を見つけやすいです。
    いまあげた特徴を持っている人に介護事務管理士をおすすめします。

まとめ

介護事務管理士は、介護事務のスペシャリストとして介護報酬や利用料の請求を行います。
そのため正確な仕事をすることが要求されます。正確にコツコツ作業ができる人などにおすすめです。

勉強方法も通信講座などに頼らなくてもよい人は独学でも取得できるうえに、
受験資格がいらないため誰でも取得可能な点も魅力的です。
この記事を参考に介護事務管理士に興味を抱いた人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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