初任者研修を取得可能な夜間コースはある?スクール選びのポイントも

2024.10.15

「介護職員初任者研修(初任者研修)」は働きながらでも取得可能です。
初任者研修は介護のスタート資格であり、介護職として働くうえで基本となる知識や技術、
考え方を習得できます。
介護施設で将来働きたい方・現在働いている方だけでなく、家族の介護を
する方にも、おすすめの資格です。

この記事では、働きながら初任者研修を取得できる理由やスクール選びのポイント、取得のメリット
を解説します。
仕事と資格取得を両立できるか不安な方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

働きながらでも初任者研修を取得できる理由

先述の通り、初任者研修は働きながら取得することができ、実際に仕事をしながら取得した方は
たくさんいます。
このセクションでは、その理由を詳しく解説していきます。

 比較的短期間で取得可能

初任者研修の取得に必要な、講義と実技演習の受講時間は「130時間」です。
働きながらの場合は、週1回の通学コースで取得までに約3~4ヶ月かかります。
上位資格である「介護福祉士実務者研修(実務者研修)」の受講時間は450時間で、取得には
約6ヶ月かかるとされています。
初任者研修は、介護系の資格の中では比較的短期間で取れる資格です。
すなわち、働きながら最初に取得する介護資格として、初任者研修は適しているといえます。

 通信併用講座で取得可能

初任者研修は、通学のみの講座だけでなく、通信併用講座(通学+通信)でも取得できます。
カリキュラム130時間のうち最大40.5時間を通信に充てることができ、仕事が忙しい方でも
自分のペースで自宅学習を進めることができます。

しかし、実技演習も必須なので、15日程度の通学も必要です。
そのため、通信併用講座で受講する場合でも、スクールを選ぶ際には「通学のしやすさ」を考慮に
入れておきましょう。
ちなみに、通信併用講座は通学講座に比べて、受講料が比較的安いというメリットもあります。

 土日コースや夜間コースを設定しているスクールもある

初任者研修の講座には、土日コースや夜間コースを設定しているスクールもあります。
土日コースならば仕事が休みの日に学ぶことができ、夜間コースならば平日の仕事帰りにスクールに
通うことができます。
取得期間は通常、土日コースでは約2~4ヶ月(土・日のいずれかならば4ヶ月、土・日両方ならば
2ヶ月)、夜間コースでは約4ヶ月(週2日の場合)に設定されています。

しかし、2024年10月現在、夜間コースを開講しているスクールは非常に少ないです。
開講していても、地域限定や期間限定となっていることが多いです。
そのため、働きながら初任者研修を取得しようとする方には、土日の週1回コースをおすすめします。

 難易度が低く合格率はほぼ100%

初任者研修は、全カリキュラム修了後に、1時間程度の筆記式の修了試験が行われます。
この試験は、受講者が講義の内容を正しく理解しているかを確認するためのもので、
難易度は高くありません。
全10科目の中から出題されますが、すべての講義を真面目に受けていれば、ほぼ100%の確率で
合格できます。
万が一、試験に落ちても、再試験を受けられるスクールが多いので安心してください。

 無料で振替受講ができるスクールもある

働きながら初任者研修を受講する場合、急に残業や仕事の予定が入ったり体調を崩したりして、
講義に出席できないこともあります。
そのような場合に、無料で講義を別の日に受けられる振替受講ができるスクールもあります。

振替受講制度の有無や回数、有料か無料か、振替手続はスマートフォンなどで簡単にできるのか、
などはスクールによって異なります。事前に確認しておきましょう。

働きながら初任者研修を取得できるスクールを選ぶ際のポイント

初任者研修を受講する場合、自分に合ったスクールを選ぶことが重要です。
スクール選びの際には以下のようなポイントを押さえ、さらにインターネット上の口コミなども
参考にしましょう。

また、通信併用講座を受講する場合でも、15日程度は通学が必要です。
通学時間や交通費などを考慮して、自宅や職場から一定期間、無理なく通えるかどうかも
重要な選択基準です。

 振り替え授業に対応しているかどうか

自身や家族の体調不良や急な仕事の予定など、どうしても授業を休まなくてはいけない事態が
起こることはあります。
多くのスクールには、別の日に授業を受けられる振替制度があります。

柔軟にスケジュールの調整ができれば、無理をせずに受講を続けられます。しかし、スクールごとに
振替制度の内容には違いがあるため、ホームページやパンフレットなどで確認しておきましょう。
不明な場合は、問い合わせてください。

 土日や夜間コースがあるかどうか

働きながら初任者研修の取得を目指す場合には、土日コースや平日の夜間コースを開講しているかを
確認しておくことが必要です。
ただし、先述の通り、夜間コースを開講しているスクールは限られるため、週1回の土日コースが
おすすめです。
取得期間を短縮するために土・日の両方とも受講するのは、休日を丸ごと授業に充てることになり、
負担が大きいのでおすすめしません。
また、休職中で平日をフルに使える方ならば、1ヶ月コースなどの短期間で取得できるコースを
選ぶのもよいでしょう

 就業サポートを行っているかどうか

スクールが就業サポートを行っていると、自分で一から就職活動をするよりも負担が軽減されます。
あらかじめ確認しておきましょう。
就業サポートとしては、例えば以下のようなものがあります。

  1. 就職活動全般の相談
  2.  全国の介護施設・事業所の求人紹介
  3.  履歴書・職務経歴書の作成指導、面接対策
  4. スクールが運営する介護施設の紹介

上記④で、スクールが運営する施設に就職すれば、受講料が全額キャッシュバックされる
ケースなどもあります。

初任者研修を取得した時のメリットは?

初任者研修を取得するメリットは、主に「給料が上がる可能性がある」ことと
「就職・転職で有利になる」ことです。
それ以外にも、「介護の知識・スキルを基礎から体系的に学べる」、「上位の資格取得の足掛かりに
なる」、「自信がつく」、「仕事の幅が広がる」など、多くのメリットがあります。

 給料の高いポジションに付ける可能性が高まる

初任者研修を取得することで、専門的な知識やスキルを有していると認識され、職場での人事評価が
上がることがあります。
その結果、より給料が高く責任のあるポジションに就くことができる可能性が高いです。
また、多くの介護施設や事業所では、資格を持つ職員に対して資格手当を支給しています。
このように、初任者研修の取得により、給料が増える可能性があります。

 就職や転職に有利に働く可能性がある

介護職への就職・転職活動をする場合に、無資格よりも資格を取得していた方が有利に働くことが
あります。
無資格・未経験でも応募できる求人も多いのですが、「初任者研修以上の有資格者」が条件の求人数
は一気に増えます。

採用担当者は応募者の所有資格を見て、「この資格なら、このぐらいの知識やスキルを持っている
だろう」と判断しやすくなります。特に、即戦力を求める職場では重宝されやすいです。
また、資格を取得していることで、仕事への熱意や向上心を評価される可能性もあります。

まとめ

今回は、働きながらの初任者研修取得について解説しました。
初任者研修は、以下の理由で仕事をしながら取得できます。

  1. 短期間で取得可能
  2. 通信も併用できる
  3. 土日・夜間コースもある

修了試験の合格率はほぼ100%

スクールの選択基準は、以下の通りです。

  1. 振替受講が可能か
  2. 土日・夜間コースはあるか
  3. 就職支援は充実しているか

取得のメリットは以下の通りです。

  1. 昇給・昇進の可能性
  2. 就職・転職で有利
    日本では高齢化が進み、介護業界は深刻な人材不足です。
    介護に興味のある方は、まずは初任者研修にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
お役立ちコラム一覧へ戻る