男女別40代の血圧平均値は?40代で血圧が高くなる原因も詳しく紹介!

2024.10.17

仕事をされている方は特に毎年健康診断を受けている人は多いかと思いますが、
40代あたりから検査結果に”再検査”、”要精密検査”と書かれるようになったという方も
多いのではないでしょうか。

検査項目の中でも血圧の数値は重要で、数値が悪くても痛みがあるなどの症状を伴うことは
あまりありません。
しかし、数値が悪いまま放っておくと血管や臓器にダメージを与えてしまったり、他の合併症を
誘発してしまったりします。
そこで今回は、特に40代の血圧について詳しく紹介していきたいと思います。

血圧とは?

そもそも血圧とは、心臓が血液を送り出すときに、その血液が血管の壁を押す力のことです。
この血圧が正常範囲内より高かったり、低かったりすると血管自体にダメージを与えたり、
低合併症を引き起こしたりしてしまいます。
そこでこの章では、血圧の正常値について紹介していきます。

 血圧の正常値

一般成人の血圧の正常値は、最高血圧120mmHg未満、最低血圧 80mmHg未満です。
ただし、個人の年齢や体質によって測定値は変動することが多々あります。

最高血圧は心臓が収縮して血圧を体中に送り出す際の圧力、最低血圧は心臓が拡張し血圧を
戻す際の圧力のことです。
40歳を過ぎてくると血圧が上昇しやすい傾向にあり、男性は女性より高い傾向にあります。
そのため、今まで正常範囲内だった場合でも40代あたりから、徐々に上昇し正常値を
上回ってしまうこともあるので、注意が必要です。

 高血圧・低血圧の基準値

血圧には高血圧と低血圧があります。高血圧は血液が血圧の壁を押す力が強すぎる状態であり、
低血圧は逆に押す力が弱すぎる状態です。

一般的に高血圧は、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上の状態を指します。
低血圧は厳密な基準はありませんが、最高血圧が90mmHg未満、最低血圧が60mmHg未満の
状態を指します。

特に高血圧は、体に及ぼす影響が大きく、重篤な合併症を引き起こす場合があるので
注意が必要です。

40代の血圧平均値を紹介

健康診断の結果30代までは大丈夫だったのに、40代から血圧の数値が徐々に悪化していった
という方も多いのではないでしょうか。
それでは、実際40代の平均血圧がどれくらいなのかを男性と女性に分けて紹介していきたいと
思います。

 40代男性の血圧平均値

40代男性の血圧平均は、最高血圧が125.8mmHg、最低血圧が81.3mmHgです。
この平均値は、基準値である最高血圧が120mmHg未満、最低血圧が80mmHg未満に比べると、
わずかに高い水準となっています。

40代になると生活習慣病や血管の老化により血圧が上昇する傾向にあります。
次の章にて詳しい説明をしますが、男性は女性の平均血圧より高く、高血圧症になる可能性が
高いのです。
そのため、30代の際に基準値内でもやや高めな方においては、定期的に血圧測定をして、
推移を見ていくことも必要でしょう。

 40代女性の血圧平均値

40代女性の血圧の平均は、最高血圧が114.3mmHg、最低血圧が71.2mmHgです。
基準値である最高血圧が120mmHg未満、最低血圧が80mmHg未満と比べると、
最高血圧がやや高めとはなっていますが、最高血圧・最低血圧共に基準範囲内となっています。

女性は閉経まで女性ホルモンの影響で、血圧が低く維持されやすい傾向にあります。
しかし、40代より徐々にこの影響が薄れ、血圧が上昇しやすくなっていくのです。
そのため、40代からは血圧に注意していく必要があるのです。

40代で血圧が高くなる主な原因

40代で血圧が上昇してしまった場合、その原因は加齢による体の変化とは限りません。
日々の生活習慣や環境など、様々な要因が複雑に絡み合って血圧が上がることがあります。
ここからは、血圧上昇の主な原因になるものを紹介していきたいと思います。

 食生活や喫煙・飲酒等の生活習慣の悪化

40代は仕事では中堅と呼ばれ一番の働き盛りの年齢です。さらに、家庭では子供が
受験生を抱えていたりと、職場でも家庭でも責任感が増えてくる年代です。
忙しさにより外食が増えたり、ストレスにより喫煙や飲酒量も増えてしまいがちです。
外食に多い塩分や脂肪分を過剰にとりすぎると、血管に負担を与えてしまいます。

喫煙は血管を収縮させたり動脈硬化のリスクがあり、飲酒は適量を超えると心臓に負荷を与えたりしてしまいます。その結果、血圧が上昇するのです。

 運動不足

運動不足は、筋肉が減少してしまうため、基礎代謝が低下してしまいます。
基礎代謝が下がると、脂肪が蓄積されやすくなります。
その結果として、肥満になりやすく、高血圧のリスクが高まってしまうのです。肥満による
高血圧のリスクはこの後に詳しく説明したいと思います。

その他にも、適度な運動はストレス解消や睡眠の質を上げる効果があります。
そのため、運動不足になってストレスが溜まりやすく、さらに睡眠の質を下げてしまう傾向に
あるのです。これが結果的に、自律神経が乱れ高血圧を引き起こす可能性を高めてしまいます。

 肥満

肥満は、体脂肪が過剰に蓄積した状態であり、体重が規定値より重いからと言って必ずしも
肥満ということではありません。しかし、体重が増加してしまうと、体内に循環させるべき血液量が
増えてしまうため、心臓や結果への負担が増加します。
これが高血圧のリスクを高める主な原因になってしまうのです。

さらに肥満になってしまうと、体重を増加させるだけでなく、有害なコレステロールを増やし、
動脈硬化を進行させてしまいます。
それにより、血管は狭く硬くなり、血圧を上昇させてしまうことになるのです。

 ストレス

ストレス社会といわれる現代社会において、ストレスを避けることは困難です。
特に40代になると、仕事でも家庭でも責任が重くのしかかってくる年代です。

ストレスは体に大きな影響を与えます。ストレスを感じてしまうと、交感神経が活発化し、
血管が収縮して血圧が高くなってしまうのです。
さらに、ストレスが溜まってしまうと、睡眠不足や過食、飲酒、喫煙などを助長させ、
間接的にも健康に悪影響を与えてしまいます。
これらによっても、高血圧の原因となってしまいます。

血圧を正常値に保つためのポイントは?

これまで、高血圧になる原因について詳しく説明してきました。
血圧をコントロールすることは、実はそれほど難しくありません。それでは、ここからは
血圧を正常値に保つためにはどうすればよいのかを、5つのポイントに分けて詳しく説明
していきたいと思います。

 適度な運動

適度な運動は、健康を維持するために欠かせない要素の一つで、血圧にとっても重要な要素です。
具体的には、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うことで、心臓や血管を
強化させることが可能です。それにより血圧を正常値を保つ効果が期待できます。

また、筋力を鍛えることによって基礎代謝が向上し、体脂肪を蓄積しにくい体質へとつながります。
ただし、激しい運動を行うと返って血圧を上昇させることがあるため、適度な運動量で行うように
しましょう。

 適正体重の維持

体重が増えると、体内に循環させるべき血液量が増えてしまうため、心臓や血管に負担がかかり、
血圧が上がりやすくなってしまいます。
適正な体重を維持するためには、バランスのとれた食事と適度な運動が必要不可欠です。

特に塩分や脂肪の多い食事を控え、野菜や果物を積極的に摂取するようにしましょう。
さらに、適度な運動によりカロリーを消費して、体重管理をすることが重要です。
体重管理には地道な努力が必要ですが、健康管理には欠かせない要素です。
自分のペースで無理なく体重を減らせるように努めましょう。

 食生活の改善

食生活は、血圧のコントロールにとって非常に重要な要素です。
特に塩分の摂取量を抑えることが、大切なポイントです。
具体的には、コンビニ弁当やラーメン、漬物、加工食品などは多くの塩分が含まれているため、
その摂取には気を付けましょう。
反対に、カリウムは体内の余分な塩分を排出する効果があるため、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂取しましょう。

また、栄養バランスを保つことも重要です。食物繊維や魚などもバランスよく食べながら、
外食やコンビニ弁当ばかりでなく、自炊で調理法などを工夫して、健康な食生活を身につけましょう。

 禁煙・節酒

喫煙は、体内の血管を狭め、血圧を上げる要因となってしまいます。
飲酒も、過度の飲酒は、血圧を上昇させてしまいます。
健康な身体を保ち、正常な血圧を維持するためには、喫煙はなるべく控え、飲酒は適量に抑えることが非常に重要です。

特に40代になると、今までなかったことが顕著に表れる傾向にあります。
そのため、30代の頃までの喫煙や飲酒状況を見直すことが必要です。禁煙に関しては特に、
病院などの専門機関で行っているので、専門家に相談することで成功率を高めることができます。

 十分な休息と睡眠

睡眠不足はもはや国民病と呼べるほどに、非常に多くなっています。
仕事や介護に追われて睡眠時間を確保できない人や、眠りたくても眠れない不眠症の人も
増えてきているのが現状です。

睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、交感神経を優位にさせようと働きます。
その結果、血管が収縮し、血圧が上がりやすくなってしまうのです。
適度な運動を取り入れつつ、規則正しい生活リズムを整えることが重要です。
寝る前のスマートフォンやタブレットなどの使用は控えて、リラックスできる環境を整え、
質の良い睡眠をとるようにしましょう。

まとめ

40代になると、今までの生活の影響が顕著に現れやすい年齢です。
そのため、改めて私生活を見直す必要があります。
また、仕事では中堅で中心を担う方も多く、家庭では子供も高校生から大学生の子供がいる方が多く、仕事と家庭共に責任が重くのしかかるストレスが溜まり年代です。

そのため、健康管理には30代の頃以上に気を配る必要があります。
血圧は健康管理をする上で、とても重要な指標となるので、血圧が高い方は特に、
定期的に血圧測定しながら、生活習慣を改善に努めましょう。

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