自身の健康の指標として血圧を気にしている人は多いです。
特に20代の女性は血圧が正常値よりも低い傾向にあり、体調にも影響を与えることが多々あります。
そこで今回は血圧とは何かから、血圧が高い場合と低い場合に与える影響、血圧を正常値に
保つポイントなどについて紹介していきます。
目次
血圧は血液が心臓から全身に送り出される際に血管壁に与える圧力のことをいいます。
ここでは血圧の正常値と、高血圧と低血圧についてみていきましょう。
血圧の正常値は病院などで測定する「診察室血圧」と自宅で測定する「家庭血圧」に分けることが
できます。
なぜ二つの測定値があるのかというと、病院などで測定する場合緊張から血圧が高くなる傾向が
あるためです。
そのため「診察室血圧」と「家庭血圧」では、「診察室血圧」の方が高めに設定されているのです。
高血圧の基準値は「診察室血圧」で収縮期血圧と拡張期血圧の両方もしくは、どちらが一方が
140/90mmHg以上とされています。
「家庭血圧」では135/85mmHg以上です。
高血圧にはランクがあり、血圧の値が高くなるごとに「Ⅰ度高血圧」「Ⅱ度高血圧」「Ⅲ度高血圧」
に分類されます。
脳卒中や心臓病のリスクはⅠ度からⅢ度の順に高まるため注意が必要です。
一方の低血圧は、高血圧のように明確な基準値がありません。
しかし収縮期血圧が100mmHg未満を低血圧とするのが一般的です。
低血圧ではめまいや立ちくらみなどの症状が出、特に朝に症状が出る傾向にあります。
高血圧も低血圧も体調に変化を与えるため注意が必要です。
血圧は年齢とともに数値が上昇する傾向にあります。
19~64歳の青壮年期では男性より女性の方が、血圧が低い傾向にあります。
20代の女性の平均血圧は105.7/63.8mmHgで、正常血圧の割合は約84%です。
先にも述べたように女性は男性よりも血圧が低い傾向にありますが、更年期以降は血圧が高くなる
傾向にあります。
しかし20代女性は高血圧よりも低血圧のリスクが高く、立ちくらみなどの症状に悩まされている人が
多くいます。
そのため20代であったとしても、血圧を正常値に保つことは重要です。
血圧は正常値より高くても低くても身体に影響を与えます。
自覚症状がある場合やない場合もあるため、血圧が自身の進退に影響を与えていたとしても
気が付かないケースもあります。
ここでは高血圧時と低血圧時に、血圧が与える影響についてみていきましょう。
高血圧の場合、人によっては症状が出ない場合があります。
しかし高血圧の状態が続くと、身体に大きな影響を与える疾患などのリスクが現れます。
主な高血圧が原因となる疾患は以下の通り。
低血圧の主な症状は次にあげる通りです。
血圧が上がる原因として高塩分の食事、不健康な食習慣など生活習慣の乱れがあげられます。
特に不健康な食事をとることで体重の管理ができず、肥満などになることで高血圧のリスクは
高まります。
またストレスを抱えたままにしておくことも血圧の安定には良くありません。
ストレスが原因で生活習慣が乱れるだけでなく、喫煙や過度のアルコール摂取につながることが
あります。
これらも血圧をあげる原因です。
さらに血圧と睡眠も深い関係があり、睡眠障害などになると高血圧の原因になります。
このように血圧と生活習慣は密接な関係にあります。
血圧が下がる原因として、脱水があげられます。
脱水になると体中の血液容量が減少し、その結果心臓が血液の供給を十分に行えなくなります。
脱水による血圧低下の原因には、めまい、頭痛、脱力感などがあり、これは血液が効果的に体中に
供給されなくなることで引き起こされるのです。
また鉄やビタミンB12などの栄養素が十分に取れていないと、貧血や低血圧を引き起こしやすく
なります。
その他にも自律神経の乱れや内分泌系ホルモン異常、心臓の病気などでも血圧は下がります。
血圧は少しのことを気を付けることで正常に保つことができます。
ここでは押さえておきたい4つのポイントについてみていきましょう。
自身の生活習慣を見直すことで血圧を正常値に保つことができます。
主に見直してほしいのは次の3つ。
食事のバランスを保つことは、血圧を正常値に保つにあたり重要です。
特に重要なのは次の4つのポイントです。
適度な運動を行い体重を適正に保つこと正常な血圧維持にとって大切なことです。
適度な運動は心臓と血管の健康を促進し、血圧コントロール強化につながります。
ウォーキングなどの有酸素運動は心臓と血管の健康につながるため、積極的に取り入れましょう。
週に150分以上の中程度の強度の有酸素運動が推奨されています。
ただし、無理に運動を行うことは逆効果です。
健康状態により運動方法も異なるため、医師に相談したうえで有酸素運動を取り入れましょう。
十分な睡眠と休養を取ることは、血圧を正常値に保つうえで重要です。
高血圧の原因の一つに精神的なストレスがあげられます。
ストレスを感じるなどの状態になると交感神経が優位になり、血管が収縮するため血圧の上昇を
招きます。
十分な睡眠時間が確保できていないと交感神経が優位に立つため、ストレスを和らげるためには
睡眠と休養をしっかりとることが重要です。
ストレスにより寝付けない時は、読書など脳をリラックスさせてから布団に入ることで、
自然な入眠に入ることができます。
また規則正しい生活は低血圧の予防にもつながるため、早寝早起きを習慣化させましょう。
20代女性には低血圧が多く、その原因として脱水や栄養不足、不規則な生活習慣などがあげられます。
低血圧は明確な基準はありませんが、めまいや立ちくらみなどの症状を引き起こします。
低血圧の症状を防ぐためには、規則正しい生活を送ることが重要です。
低血圧の症状に悩まされているときは、一度自身の生活習慣を見直し十分な睡眠時間などを
確保するようにしましょう。