足の裏のむくみの原因は?改善する方法も併せて紹介!

2024.11.19

足の裏のむくみで悩んでいる方におすすめの記事です。
足のむくみは、一過性のものは生活習慣の改善や適切なケアで解消できますが、慢性的なものは
何らかの病気の可能性があります。
足の裏までむくんでいる場合は、足全体がむくんでいる可能性があり、早急に対処する必要が
あります。
本記事では、足の裏のむくみの原因(一過性のもの・慢性のもの)や改善方法について、
詳しく解説します。

足の裏のむくみを感じた時は?

足のむくみと聞くと、膝やふくらはぎ、太もも、足首、足の甲あたりまでを想像する方が多いと
思います。
しかし、足の裏までむくむこともあるのです。
今まで履いていた靴がきつくなったり、歩きにくくなったりすることもあり、さらに痛みやかゆみが
出ることもあります。

 足全体がむくんでいる可能性がある

足は、まずはふくらはぎ、次いで足首、そして足裏の順にむくんでいきます。
すなわち、足の裏までむくんでいる場合は、足全体のむくみが進行し深刻な状態と考えられます。
足のむくみは主に「血流の低下」で起こります。血液が足から心臓に戻る際に、ポンプの役割を
果たすのがふくらはぎの筋肉です。
長時間デスクワークを続けた場合などは、血流が悪くなりむくみやすくなります。
むくみの多くは一過性のもので、適度な運動などの生活習慣の改善や適切なケアで解消できます。
しかし、長期間続く場合は、心臓や腎臓などの病気の可能性があるため、病院の受診を
検討してください。

 足の裏には沢山のツボがある

足の裏に痛みや違和感があるからといって、むくみが原因とは限りません。
体のどこかに不調があって、たまたま不調部分に対応する足裏のツボが刺激されて痛みを感じている
可能性があります。
足の裏には60~70ものツボがあるとされ、体に不調があるとツボが硬くなったり、押すと痛みを
感じたりします。
また、足の裏の痛みは、「ウオノメ」、「イボ」、「蜂窩織炎」、「帯状疱疹」などが原因となる
こともあります。
それらは、多くの場合は皮膚の見た目で判断できる(蜂窩織炎は赤み・熱など)ので、症状が
ある方は皮膚科を受診してください。
むくみは水分が溜まっているので、指で押すとしばらく跡が残ることが特徴です。

足の裏のむくみの主な原因は?

一過性の足の裏のむくみは、体の冷えや運動不足などが原因で起こります。
女性の場合は、妊娠中にもむくみやすいです。
このセクションでは、足の裏のむくみの主な原因を3つ紹介します。
ほかにも、塩分の過剰摂取や過度の飲酒、ストレスによる自律神経の乱れ、薬の副作用なども
むくみの原因になり得ます。

 体の冷え

体が冷えると血行が悪くなるため、むくみやすくなります。
特に血流が滞りやすいのは、心臓から一番遠い部位である足の裏です。
冬場だけでなく、夏場でも、冷房や冷たい飲食物により、体の外部と内部から冷えすぎることが
あります。
首筋などの太い血管が通っている部分は、冷房の風が直接当たらないように注意しましょう。

また、足首回りを冷やし過ぎると、足がむくみやすくなります。
職場などで冷房が効きすぎていると感じたら、温かい飲み物や厚い靴下、レッグウォーマー、
カーディガン、ストールなどで冷え対策をしてください。

 運動不足

運動不足によりふくらはぎの筋肉が衰えると、ポンプ機能がうまく働かなくなり、足のむくみに
つながります。
適度な運動により足の筋肉を鍛えることで、むくみ解消・予防になります。
普段の生活に無理なく取り入れられるレベルの運動で構いません。エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、意識しながら毎日継続して行うことが重要です。

スクワットやつま先立ちなど、自宅でできてむくみ対策になる運動は、インターネットで検索すれば
たくさん見つかります。
無理のない範囲で楽しみながら行うことが、毎日続けるコツです。

 妊娠

妊娠中は、むくみやすくなります。原因は以下の通りです。

  1.  ホルモンバランスの変化
    妊娠中は、妊娠を維持するための女性ホルモン「プロゲステロン」が多く分泌されます。
    プロゲステロンは、皮下組織に水分を溜める働きがあるため、むくみやすくなります。
  2.  血液量の増加
    妊娠中は、胎児への栄養・酸素の供給や出産時の出血への備えなどにより血液量が増加し、
    むくみやすくなります。
  3. 子宮の増大
    胎児の成長とともに子宮が大きくなっていきます。それにより、太ももの付け根にある太い
    血管が圧迫されて血液やリンパの流れが悪くなり、むくみにつながります。

    むくみ解消には、足のマッサージや入浴などで血行を良くすることが有効です。
    ただし、妊娠中のむくみには、妊娠高血圧症候群などの病気が隠れている場合があります。
    むくみが気になる場合は、妊婦健診時に医師に相談しましょう。

 足の裏のむくみの原因として考えられる病気は?

朝起きても解消されない慢性的な足の裏のむくみは、以下のような病気のサインとなっていることが
あります。
それぞれ何科を受診すればよいかの目安も示しました。病気の正体が不明な場合は、
かかりつけの内科を受診してください。

  1.  心臓の障害(心不全)
    加齢などにより心臓のポンプ機能が弱まると、血行が悪くなりむくみやすくなります。
    息切れや動悸などの症状も見られる方は、循環器内科などの受診を検討してください。
  2. 肝臓や腎臓の障害
    肝臓や腎臓の障害により、血液の浸透圧を調整するタンパク質「アルブミン」が低下すると、
    水分が足にたまりやすくなります。健康診断で肝臓・腎臓の機能低下が指摘された方は、
    消化器内科や腎臓内科を受診してください。
  3. 下肢静脈瘤
    足の静脈にある逆流防止の静脈弁が壊れて、血液が足に溜まる病気です。
    片方の足に、むくみや痛み、色素沈着、皮膚の潰瘍などの症状が出ます。
    早めに血管外科や心臓血管外科などを受診してください。
  4.  リンパ浮腫
    リンパの流れが滞って四肢に溜まった状態で、主にがんの治療後などに起こります。
    両足または片足が明確に太くなり、重さやだるさなどの症状が出ることもあります。
    早めに血管外科や皮膚科、形成外科などを受診してください。

足の裏のむくみを改善する方法を紹介

一過性の足の裏のむくみを改善する方法を、以下に3つ紹介します。
すぐに始められて続けやすい方法ばかりなので、むくみにお悩みの方におすすめです。
また、より手軽にむくみ解消効果が期待できる「足裏シート」の利用もおすすめです。
先述の通り、慢性的なむくみの場合は何らかの病気が原因となっている可能性があります。
その場合は、原因となる病気の診断・治療を優先してください。

 かかとや足指のマッサージ

  • かかと
    両手の親指で、かかとを押したり離したりを片方の足につき30回ほど繰り返します。
    血管の圧迫と解除を繰り返すことで、血行改善が期待できます。
  • 足指
    ① 5本の足指を1本ずつ、コリをほぐすように大きく回す
    ② 足指全体を手でつかんで上方に反らせる
    ③ 各足指の付け根と指と指の間を、両手でもみほぐす
    ④ 足指の腹や側面を1本ずつもんだり、足指を引っ張って広げたりする
    ⑤ 最後に、もう一度足指全体を手でつかんで上方に反らせる
    ⑥ 片足が終わったら、反対の足も同様に行う

 つぼを押す

足のむくみに効果があるとされるツボには、以下のものがあります。

  •  足三里
    老廃物の排出を促すツボです。膝蓋骨の下にある外側のくぼみから指4本分下にあります。
    痛気持ちいい程度に押しこんでください。
  •  湧泉
    血行の改善や水分代謝を促し、むくみや冷えの解消に効果が期待できるツボです。
    足の裏の足先から1/3ほどの、足の指を曲げた際に最もへこむ部分です。
    両手の親指で、気持ちよさを感じられる強さで押しましょう。
    ゴルフボールを踏み転がすことでも刺激できます。
  • 承筋
    ふくらはぎのポンプ機能に働きかけ、血行改善効果が期待できるツボです。
    ふくらはぎの筋肉が最も盛り上がっている位置にあります。両手の親指を重ねて当て、
    痛気持ちいい程度の力で押しましょう。
  • 太衝
    血行改善効果が期待できるツボです。足の甲の親指と人差し指の間をなぞり、骨に当たって
    止まる場所にあります。痛すぎない程度の力でゆっくりと押しましょう。
  • 豊隆
    水分の排出をスムーズにする効果が期待できるツボです。むこうずねの、ひざと足首の
    中央付近にあります。親指でゆっくりと押しましょう。
  •  三陰交
    むくみや冷えの改善だけでなく、月経痛・月経不順など女性特有の症状にも効果が期待できる
    ツボです。内くるぶしから指4本分上にあります。
    痛みを感じない程度の力でゆっくり押しましょう。

 足湯に浸かる

足湯に浸かることで、身体全体の血行が促進され、足に溜まった血液を心臓に送り返す効果が
期待できます。
深めの洗面器やバケツなどに38℃~40℃のお湯を入れ、足首(理想はふくらはぎ)まで浸かります。
時間の目安は15~20分程度です。
ストレッチやマッサージ、ツボ押しも行うとより効果的です。
足湯には、むくみ解消以外にも、「冷え性改善」、「リラックス効果」、「免疫力アップ」などの
効果もあるとされています。
最近は手軽に足湯を楽しめるフットバス商品もたくさん出ているので、気になる方は購入してみては
いかがでしょうか。

まとめ

今回は、足の裏のむくみについて解説しました。
・足の裏までむくんでいる場合は、足全体がむくんで深刻な状態と考えられる。
・一過性のむくみは、体の冷えや運動不足、妊娠などが原因。解消には、マッサージやツボ押し、
足湯なども有効。
・慢性のむくみは、心臓や腎臓などの病気が原因の可能性があり、早めの受診が必要。

足の裏のむくみや違和感は、歩行に支障が出ることもあり生活の質の低下を招きます。
この記事を読んだ方が、むくみをスッキリ解消できたら幸いです。

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