「ケアマネ試験に一発合格したい」という方に、勉強法を紹介します。
「ケアマネ(ケアマネジャー、介護支援専門員)」は、要支援・要介護認定を受けた方の
ケアマネジメントを行う専門職です。
高齢化が進む日本では、ケアマネの需要は今後さらに拡大する見込みです。
この記事では、ケアマネ試験の試験内容や難易度、一発合格するためのおすすめ勉強法に
ついて
詳しく解説します。
目次
ケアマネになるには、まずは「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)」に
合格することが必要です。
試験合格後に実務研修を修了し登録申請をして、介護支援専門員証の交付を受けることでケアマネの
資格を取得できます。各都道府県知事の登録を受ける公的資格で、国家資格ではありません。
以下、ケアマネ試験の試験内容について紹介します。
ケアマネ試験を受けるには、以下の①または②の受験資格を満たす必要があります。
ケアマネ試験の出題形式は、以下のとおりです。
試験は年に1回、10月中旬~下旬頃に実施されます。
早めに試験要項を確認し、「実務経験証明書」や「資格証明書」などの必要書類を準備してください。
ケアマネ試験は、以下の2分野から出題されます。
ケアマネ試験合格に必要な勉強時間は、「100~200時間程度」とされています。
1日1時間毎日勉強する場合は半年程度の期間が必要です。
ただし、これはあくまで目安です。合格までに300時間以上かかる人もいれば、100時間より
大幅に短い時間で合格する人もいます。すでに医療や福祉の国家資格を取得している方は、
アドバンテージになり、必要な時間は短くてすむでしょう。
ケアマネ試験の出題範囲は非常に広いため、できたら半年よりも長い期間を確保してください。
毎日コツコツと勉強して、着実に知識を身に付けることが重要です。
スキマ時間を上手に使い、計画が遅れ気味になったら休日にまとめて勉強しましょう。
ここでは、この記事のメインとなる「ケアマネ試験に一発合格するための勉強法」を
紹介していきます。
ただし、「学問に王道なし」のことわざどおり、どの方法も簡単ではなく、
かなりの努力が必要で、精神力や体力も求められます。
テキストである程度「基礎知識」を身に付けたら、過去問や模擬問題にチャレンジしましょう。
過去問は、出題形式や難易度、頻出分野、時間配分などを把握するのに役立ちます。
市販の過去問集もありますが、Webサイトならば無料で、15年分を扱っているサイトもあります。
また、模擬問題は、市販の予想問題集などもありますが、大手スクールが実施する模擬試験を
受けるのもおすすめです。本番に近い環境や緊張感の中で受験し、現在の自分の位置を確認する
ことができます。今後の学習計画に大いに役立てることができるのです。
過去問も模擬問題も、時間を計って解き、解説もすべて読むことで正しい知識を定着させてください。また、本試験までに3回以上は解いて、最終的には全問正解を目指しましょう。
近年は、資格の勉強に動画サイトやアプリを使う人が増えています。
実際に「ケアマネ試験」で検索すると、非常に多くの動画がヒットします。
勉強の方法からスクール講師による講義まで、さまざまです。
また、働きながら勉強していて時間の捻出で苦労している人は、試験対策アプリの利用が
おすすめです。スマートフォンがあれば、時間と場所を選ばずに勉強できます。
基本的に一問一答形式ですが、解説が丁寧なので繰り返し解くことで、基礎知識が定着していきます。
ケアマネ試験の勉強では、「基礎知識」を頭にしっかりと定着させることが重要です。
そのためには、最初に「これ」と決めた1冊のテキストを、徹底的にやりこんでください。
覚えにくい内容でも、何十回も繰り返し読みこめば、画像として頭に残るようになります。
理想は、試験中に「あのページのあの図のあの部分に書いてあったな」と思い出せることです。
テキストを選ぶ際は、できたら書店で実際に手に取って内容を確認し、自分との相性が良さそうで
続けられそうな1冊を選びましょう。
ケアマネ試験は科目数が非常に多いので、どうしても苦手分野ができやすいです。
勉強を続けるなかで、自分がどの分野が苦手なのかが徐々にわかってくると思います。
しかし、試験ではすべての範囲から万遍なく出題されます。
そのため、苦手科目を重点的に勉強すれば、点数アップを目指しやすいのです。
何度も繰り返しテキストを読んで、苦手分野を克服しましょう。
「この分野は全然わからないから捨てよう」、「この項目は去年出たから勉強しなくていいか」と、
自己判断で学習範囲を絞ると、後悔する結果になることが多いです。
ケアマネ試験の受験を予定している人は、まず本試験までのスケジュールを立てましょう。
試験日から逆算して、6ヶ月以上前から準備を始めるとそれなりに余裕をもって取り組めるはずです。
前述のとおり、ケアマネ試験は出題範囲が非常に広いため、勉強の進め方に不安を抱く人も
いるかもしれません。
おすすめは、まず月単位でおおまかな計画を立て、そこから週単位、日単位の計画を立てる方法です。「今日はこれだけのノルマを終わらせてから寝る」という強い意志が必要です。
また、週ごとにその週の総括と計画の見直しをしましょう。
これで、当初の計画が大きくずれることは少なくなります。
ケアマネ試験は、「独学でも取得可能」ですが、難易度は高いです。
一般的に、高難易度の資格は、スクールに通う必要があります。しかし、ケアマネ試験は、
勉強期間と勉強時間をしっかり確保し、計画的にコツコツ取り組めば、独学でも十分合格が可能です。具体的な方法は、先に説明したとおりです。
「スクール」を利用すれば、専門の講師から質の高い講義を受けられるなどのメリットは
ありますが、通学時間や金銭的な負担がかかるなどのデメリットもあります。
「独学」であれば、時間や場所に縛られることなくスキマ時間を有効に利用できます。
また、費用も抑えられることもメリットです。
今回は、ケアマネ試験の勉強法を徹底解説しました。
・受験資格は、「特定の国家資格」または「相談援助業務」の実務経験5年以上。
・出題形式は五肢複択式で、60問を120分で解答。
・「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」から出題。
・合格率20%前後で難易度は高い。
・100~200時間程度の勉強時間が必要。
・一発合格する方法は、「過去問を解く」・「動画・アプリを活用」
・「1冊のテキストをやり込む」・「苦手分野を克服する」・「計画的に進める」。
・独学でも取得可能。
ケアマネは、今後ますます必要とされるやりがいのある仕事です。
この記事が、ケアマネ試験突破を目指す方のお役に立つことができれば幸いです。