敬老会におすすめの企画7選!実施時の注意点も併せて紹介

2025.03.03

敬老会は、多年にわたって社会に貢献してきた高齢者に敬意を表してお祝いする記念日です。
敬老の日に合わせて表彰やイベントなど、催し物を企画する施設や病院も多いのではないでしょうか。

しかし、企画担当にあたった方の中には、「どんな催し物を企画すれば盛り上がるのだろう」
「高齢者が喜ぶものはなんだろう」と、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
この記事では敬老会におすすめの企画を7つご紹介いたします。

敬老会で余興や出し物をする目的

敬老会で余興や出し物をすることには以下のような目的があります。

  • 生きがいの創出:楽しい思い出を作っていくことにより、次の敬老会や催し物への
    参加意欲が高まることが期待できます。
  • 脳の活性化:脳に刺激を与えることで、認知症予防や集中力の向上を行う。
  • ストレス解消:適度の運動やゲームで日頃のストレスを発散する。
  • 交流の促進:他の人と余興や催し物を通じて、時間を共有して楽しむことで、
    精神的にも充実した時間を過ごすことができます。

敬老会におすすめの企画7選

敬老会の行事や出し物を企画する際のポイントはいくつかあります。

  • みんなで参加できるもの:一部の方だけが楽しい企画は、できない方などはかえって
    孤立感を生む可能性があります。できる限りみんなで参加できるものを選びましょう。
  • 高齢者の慣れ親しんだもの:高齢者が昔遊んだ遊びや、曲、伝統芸能など、
    高齢者がメインであることを忘れないようにしましょう。

    これらのポイントを踏まえて、ここからはおすすめの企画を紹介していきます。

 1.脳トレにいい「クイズ」

楽しみながら脳のトレーニングになる「クイズ」は、様々なクイズを通して参加者に
楽しんでもらうことができるためおすすめです。

昔の生活や暮らしに関するクイズなどを出題すれば「昔の生活や作業を思い出すという
脳トレになる」ため、楽しみながらトレーニングにもなるでしょう。

また、昭和歌謡などのイントロクイズなども「脳の刺激になり、そこからみんなで
歌ってみよう」など発展もさせやすくおすすめです。

クイズに答えて正解することは脳トレになるほか、正解できたという達成感や喜びにも
繋がりやすく盛り上がりやすい催し物です。

 2.参加者皆で歌える「歌」

参加者全員で歌える曲をチョイスして「みんなで歌を唄う」というのも、場の雰囲気が
和んだり盛り上がりやすくおすすめです。

歌を唄うことは歌詞を思い出したり、リズムをとることで脳トレにもなり、
リラックス効果があるので、デイサービスなどの高齢者施設でもよく取り入れられる催し物です。

選曲は全員が知っている曲があればいいですが、知らない方もいることに配慮し、
歌詞カードを作っておいたり、
知らない方がいればスタッフが付き添い一緒に唄うなどの工夫を取り入れましょう。

 3.参加者が簡単に踊れる「ダンス」

参加者でも踊れる振り付けのダンスをみんなで踊るというのもおすすめです。
歌を唄いながら身体を動かすことで、脳への刺激も高く軽い運動にもなるため、メリットが
多くあります。

「きよしのズンドコ節」や「マツケンサンバ」など高齢者が知っている曲を選び、
簡単な振り付けを考えて一緒に踊ることで盛り上がるでしょう。

前述した、歌を唄う催し物をした後に、ダンスで体操するなどにつなげていくというのも
良いでしょう。
季節に合わせた衣装を用意するなどをして一体感をより高めていくというのもおすすめです。

 4.職員が行う「お芝居や劇」

職員が「お芝居や劇」を行うのも、みんなで鑑賞するという催し物もおすすめです。
多くの方が知っている物語を職員が演じることで、高齢者に喜んでもらえるでしょう。
この時、演者は恥ずかしがらずに行うのがポイントとなります。

高齢者にとっては「身近にいるスタッフが一生懸命演技をしている」というだけでも、
喜んでくれるので自信をもって演技しましょう。
また、物語を邪魔しない程度にコミカルな演技をまじえたり、脚色したりすることで更に場を
盛り上げることができるかもしれません。

 5.笑いを誘える「二人羽織」

日本の伝統芸能を披露するというのもおすすめです。
その中でも「二人羽織」はみんなが知る演目で観て楽しめる他、
スタッフと利用者で行うことで参加して楽しむこともできるためおすすめです。

有名な演目なので、流れも把握している方が多く笑いが起こりやすいです。
演じている方はオーバーリアクションを取ることで、高齢者にもわかりやすく楽しんでもらえ、
面白おかしく場を盛り上げやすい催し物といえます。
二人羽織を行う際、スペースを広くとり、ものを壊したりぶつかってケガをしないように
注意しましょう。

 6.日本の伝統芸能「落語」

二人羽織と同じ伝統芸能で人気なのが「落語」です。
落語が好きな高齢者は多く、有名な落語であればSNSでも動画が多く練習もしやすいので
おすすめです。
有名な落語をそのまま演じるだけでも、楽しんでもらいやすく盛り上がるでしょう。

エピソードや話のオチを思い出しながら落語を聞くことは脳への刺激になることが期待できるのも
メリットです。
また、予算を確保できるのであれば、プロの落語家や大学の落語研究会などの方を招いて
地域交流もかねて企画するのもおすすめです。

 7.気軽にできる「ビンゴ大会」

練習や大掛かりな準備をする時間がないという場合は「ビンゴ大会」などが準備も簡単で
気軽にできるためおすすめです。
また、ビンゴ大会で景品をプレゼントすることは形に残るため、景品などを見るたびに
楽しかった思い出がよみがえり楽しめます。

プレゼントの一例としては「花」「ハンカチ」「タオル」などが考えられますが、物を
プレゼントすることがためらわれる場合は、「お菓子」や「飲み物」などもおすすめです。

ビンゴカードの数字が見つけにくい方や、認知症がある方などはスタッフが一緒に行うなど
工夫をして、できるかぎり全員が参加できるようにしましょう。

敬老会で余興や企画を行う際の注意点

敬老会で余興や企画を行う際は、いくつかの守るべき注意点があります。
先にも少し触れましたが、より詳しく解説していきますので、事故やケガなく楽しんで催し物が
できるように配慮した企画作りをしていきましょう。

 参加者全員で楽しめるものにする

敬老会は多年にわたり社会に貢献してきた高齢者に敬意を表してお祝いする日です。
そのため、企画する催し物は特定の方だけが楽しめるものではなく、参加者全員で楽しめるもの
なるよう配慮をしましょう。

例えば、目が見えづらい方のために文字を大きくしたり、耳が聞こえづらい方のために
大きな声で進行したりマイクを使うようにする。
参加ができていな方にはスタッフが積極的に言葉をかけて、スタッフがサポートして
参加するなど、常に周囲を見渡しながらいい雰囲気を作り上げていきましょう。

 参加者の体調に気を配る

敬老会に参加する方は、全員高齢者なので少しでも普段と違う環境になると体調悪化や
落ち着かなくなることに繋がることがあります。
特に、参加型の催し物であれば普段より身体を大きく動かしたり、気分が高揚したりなども
考えられます。

そのため、空調の調節や席の配置、スペースの確保など環境には注意を払い、その場にいる方が
快適に楽しめているかを確認しましょう。
また、敬老会の最初に「体調に気をつけて無理をしないように」や「気がかりなことがあれば
スタッフに声をかけてください」などを伝えておくことで、参加者も安心して参加できるでしょう。

まとめ

敬老会は多年に渡って社会に貢献を続けてきた高齢者の方々に敬意を表してお祝いをする
記念の日です。
敬老会で催し物や行事を企画することで、楽しみながら脳トレや運動になる機会を
設けることができ、次の楽しみや他者との交流にも繋がる目的があります。

敬老会の催し物を企画する際は「参加者全員が参加できるもの」を企画し
「体調不良や環境の変化による不安や高揚」に注意して開催しましょう。
高齢者であっても、楽しみをもって生活ができるよう、楽しく明るい敬老会を開催し楽しみましょう。

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