超高齢化社会が進み、多死社会を迎えている日本にとって、終末期ケアは非常に
重要なものとなってきています。
このような社会情勢を受け、2020年、「人生の最終段階における医療・ケア」の質の向上を
目指して、終末期ケア専門士の制度が創設されました。
しかし、終末期ケア専門士という言葉を聞いたことがある方は、少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、この終末期ケア専門士について、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
終末期ケア専門士とは、一般社団法人日本終末期ケア協会が認定する民間資格です。
超高齢化が進む日本において、終末期医療・ケアの重要性は高まるばかりです。
そのような情勢を受け、2020年に終末期ケア専門士制度が創設されました。
終末期ケア専門士は、人生の最終段階を迎えた患者様とそのご家族を、専門的な知識と技術により、
支える専門家です。患者様がその人らしい尊厳のある死期を迎えられるように、
終末期ケアの向上を図るのを目的としています。
終末期ケア専門士に少しでも興味を持たれた方にとっては、資格取得の際にどんな受験資格が
あって、取得するまでにどんな流れを踏めばいいのかということが気になることでしょう。
そこで、ここからは、受験資格と資格取得までの流れを詳しく紹介していきたいと思います。
終末期ケア専門士の資格試験を受けるためには、該当資格を有し、その資格を取得後に
2年以上の実務経験が必要です。該当する資格は下記のものです。
①看護師、②准看護師、③保健師、④助産師、⑤介護福祉士、⑥社会福祉士、⑦医師、
⑧歯科医師、⑨薬剤師、⑩管理栄養士、⑪理学療法士、⑫作業療法士、⑬言語聴覚士、
⑭臨床検査技師、⑮臨床工学技士、⑯義肢装具士、⑰救命救急士
上記のいずれかの資格を有しており、取得後2年以上の実務経験が必要ですので、
現状条件を満たしているか、いつになったら条件を満たすのかを確認したのちに、受験してください。
終末期ケア専門士の資格取得までの流れは下記の通りです。
いざ試験を受けてみようか考える際に、やはり終末期ケア専門士の試験内容や、
その合格率って気になりますよね?試験対策を立てる上でも、難易度によりどれくらい前から、
どのような内容を勉強すべきか計画を立てることは、非常に重要です。
そこで、ここからは試験内容と合格率についてご紹介していきたいと思います。
終末期ケア専門士の試験内容は、基礎科目と専門科目の二つです。その中身は以下のとおりです。
2024年第5回終末期ケア専門士認定試験の合格率は65.6%です。
過去の合格率を見ても、毎年60~70%程度で推移しています。
出題範囲も広いことから難易度はやや高めといえるでしょう。それだけに、短期間での
合格を目指すには、難しい資格といえます。
そのため、勉強を確保できる時間にもよりますが、数か月程度の勉強期間を設けて、
しっかり試験対策をしてから望む方が賢明といえるでしょう。
この後からは、合格する確率をあげるための勉強方法等について紹介しますので、
ぜひ参考にしてください。
資格取得を目指すうえで、気になるのが勉強機関や勉強方法ですよね。
ほとんどの方が、仕事をしながら受験をするでしょうから、効率的に勉強を進めて合格を
目指したいところです。そのためには、適切な勉強方法を知っておくことが重要です。
ここからは、勉強期間の目安や、おすすめの勉強方法についてご紹介していきたいと思います。
終末期ケア専門士の資格取得に必要な勉強期間は、個人差がありますが、一般的には
3ヶ月程度と言われています。もちろん、3ヶ月よりも短い期間で合格した人ももちろんいますが、
自分のペースで計画的に進めていくことが重要です。
そのため、1日どのくらいの時間を勉強に充てられるかで、学習計画を立てましょう。
例えば、3か月間で1日2時間勉強した場合に、約180時間の勉強時間を確保できます。
それほど時間が確保できないようであれば、もっと余裕を持った学習期間を設定するのが
確実でしょう。
それではここからは、実際にどのように勉強したら効率的な学習方法についてご紹介して
いきたいと思います。効率的に学習を進めていくのに、おすすめの勉強は以下のようなものです。
終末期ケア専門士の資格取得は、様々なメリットが得られます。
主なメリットは以下のようなものです。
この記事では、終末期ケア専門士とはどんな資格で、取得する場合の受験の流れや、
勉強方法について説明してきました。
超高齢化社会の日本において、終末期ケアはさらに重要視され質を求められる時代へと
変わってくることでしょう。
その際、週末ケア専門士を取得していれば重宝され、家族の信頼関係も築きやすくなります。
資格取得には、資格と実務経験が必要ですが、勉強すればだれでも合格することが可能です。
この記事を参考に、週末ケア専門士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?