血圧の標準値はどれくらい?高血圧の基準値や年代別の平均値を詳しく解説

2025.03.03

血圧(けつあつ) とは、心臓が血液を送り出すときに 血管の壁にかかる圧力 のことです。
血圧は 心臓の働き と 血管の状態 によって変わります。血圧には 2つの数値があります。

収縮期血圧(最高血圧)とは、心臓が収縮して、血液を押し出すときの圧力のことで、
例えば、120 mmHg(上の血圧)です。
拡張期血圧(最低血圧)とは、心臓が拡張し、血液が戻ってくるときの圧力のことで、
例えば、80 mmHg(下の血圧)です。

血圧とは

血圧(けつあつ)とは、血液が血管(主に動脈)を流れる際に血管の壁にかかる圧力のことです。
心臓が血液を送り出すときに発生し、全身に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を果たします。

 血圧の正常値

  • 正常血圧:120/80 mmHg 未満が理想的な血圧
  • 高血圧:140/90 mmHg 以上は注意が必要(継続的に高い場合は医師に相談)です。
  • 低血圧:90/60 mmHg 未満で症状がある場合は対策が必要です。

    ただし、血圧は個人差があるため、普段の血圧を把握しておくことが大切です!
    収縮期血圧(最高血圧)とは、心臓が収縮して血液を送り出すときの血圧(最も高い値)。
    拡張期血圧(最低血圧)とは、心臓が拡張して血液を溜めるときの血圧(最も低い値)。

 高血圧と低血圧の基準値

  • 高血圧の基準値
    収縮期血圧(上の血圧)が 140 mmHg 以上 または、拡張期血圧(下の血圧)が
    90 mmHg 以上です。
  • 低血圧の基準値
    収縮期血圧(上の血圧)が 90 mmHg 未満 または、拡張期血圧(下の血圧)が
    60 mmHg 未満です。

    高血圧は、心臓病・脳卒中・腎臓病のリスクが高まるので注意です。
    低血圧は、めまいや立ちくらみなどの症状が出ることがあります。
    自分の血圧を定期的に測定し、健康管理に気をつけましょう!

血圧が正常値から外れた時の体への影響は?

血圧が 高すぎる(高血圧) または 低すぎる(低血圧) と、体にさまざまな影響が出ます。
それぞれの影響を詳しく見ていきましょう。
高血圧(140/90 mmHg以上)の影響は、血管・心臓への負担が増えるなどで、
低血圧(90/60 mmHg未満)の影響は、めまいや立ちくらみが起こることです。

 高血圧の場合

高血圧の場合の注意点と対策を以下に紹介します。
高血圧の基準は、収縮期血圧(上の血圧)が 140 mmHg 以上 または、拡張期血圧(下の血圧)が
90 mmHg 以上です。

高血圧が続くと、以下の病気のリスクが高まります。
脳卒中(脳出血・脳梗塞)
心臓病(心筋梗塞・狭心症・心不全)
腎臓病(腎不全・慢性腎臓病)
動脈硬化(血管の老化・詰まり)
目の病気(高血圧性網膜症)

 低血圧の場合

低血圧の場合の注意点と対策を以下にご紹介します。
低血圧の基準は、収縮期血圧(上の血圧)が 90 mmHg 未満 または、拡張期血圧(下の血圧)が
60 mmHg 未満です。

低血圧の主な症状は、めまい・立ちくらみ(特に朝や立ち上がったとき)、疲れやすい・
倦怠感(体がだるく集中力が続かない)、冷えやすい(手足が冷たい)、
動悸・息切れ(血流が悪くなることで心臓に負担がかかる)、 頭痛・肩こり(血流が不足し、
筋肉がこわばる)などです。

20代から70代以上の男女別血圧平均値を紹介

20代の働き盛りの血圧から、30代、40代、50代、60代、70代以上の血圧の平均値を
男女別にそれぞれ、収縮期血圧(mmHg)と拡張期血圧(mmHg)について、ご紹介します。

 20代の血圧平均値

20代の血圧の平均値(目安)は、男性で収縮期血圧(mmHg)が、115~125で、
拡張期血圧(mmHg)が、70~80です。
女性で、収縮期血圧(mmHg)が、105~120で、拡張期血圧(mmHg)が、65~75です。

20代の血圧の特徴は、血圧は比較的低めの傾向(特に女性は低め)で、運動習慣や
生活習慣によって個人差が大きく、ストレスや食生活で変動しやすいのが特徴です。

 30代の血圧平均値

30代の血圧の平均値(目安)は、男性で収縮期血圧(mmHg)が、120~130で、
拡張期血圧(mmHg)が、75~85です。
女性で、収縮期血圧(mmHg)が、110~125で、拡張期血圧(mmHg)が、70~80です。

30代の血圧の特徴は、20代よりやや血圧が高くなる傾向(特に男性)にあり、 仕事や生活の
ストレス、食生活の影響が出やすいところがあります。
また、運動不足や体重増加により血圧が上がる人もいます。

 40代の血圧平均値

40代の血圧の平均値(目安)は、男性で収縮期血圧(mmHg)が、125~135で、
拡張期血圧(mmHg)が、80~88です。
女性で、収縮期血圧(mmHg)が、115~130 で、拡張期血圧(mmHg)が75~85です。

40代の血圧の特徴は、加齢とともに血圧が上昇しやすくなります、 ストレスや仕事の影響で
血圧が変動しやすいです。
また、生活習慣(食事・運動不足・飲酒・喫煙)の影響が大きく、ホルモンバランスの
変化(特に女性は更年期前後で変動することも)に左右されることも大きな要因の一つです。

 50代の血圧平均値

50代の血圧の平均値(目安)は、男性で収縮期血圧(mmHg)が、130~140で、
拡張期血圧(mmHg)が、85~90です。
女性で、収縮期血圧(mmHg)が、120~135で、拡張期血圧(mmHg)が、80~88です。

50代の血圧の特徴は、加齢とともに血管が硬くなり、血圧が上がりやすいです。
また、 更年期の影響(特に女性)は血圧変動の要因になりやすいのも特徴です。
さらに、 生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)のリスクが高まるのもこの頃からです。
原因は、運動不足やストレスが血圧に大きく影響しています。

 60代の血圧平均値

60代の血圧の平均値(目安)は、男性で収縮期血圧(mmHg)が、135~145で、
拡張期血圧(mmHg)が、85~90です。
女性で、収縮期血圧(mmHg)が、130~140で、拡張期血圧(mmHg)が、80~88です。

60代の血圧の特徴は、血管の老化が進み、血圧が上昇しやすく、高血圧のリスクが高まり、
脳卒中や心臓病に注意しなければなりません。
また、 更年期を過ぎた女性も血圧が上がりやすくなるので注意です。
さらに、腎臓の機能低下による血圧上昇の可能性もあります。

 70代以上の血圧平均値

70代以上の血圧の平均値(目安)は、男性で収縮期血圧(mmHg)が、140~150で、
拡張期血圧(mmHg)が、85~95です。
女性で、収縮期血圧(mmHg)が、135~145で、拡張期血圧(mmHg)が、80~90です。

70代以上の血圧の特徴は、血管がさらに硬くなり、血圧が上がりやすいのが特徴です。
動脈硬化が進行し、高血圧が心血管疾患のリスクにもなりやすく、「食後低血圧」や
「起立性低血圧」など、血圧の変動が大きくなるのもこの頃からです。

血圧を正常に保つためのポイントは?

血圧を正常に保つためには、食事が重要です。
塩分を控える(1日6g未満が理想)ことが重要です。味付けは薄めにし、だし・スパイス・レモンを
活用しましょう。
カリウムを摂る(塩分を排出し、血圧を下げる)、野菜、果物、海藻類、大豆製品を積極的に
摂取しましょう。
バランスの良い食事を意識してください。
魚・大豆製品・食物繊維を増やし、脂質の多い食事を控えるように。
あと、水分をしっかり摂る(血液をサラサラにする)、そしてアルコールは適量に
(飲みすぎると血圧が上がる)しましょう。

まとめ

血圧は 心臓のポンプ作用と血管の状態 によって決まる 生命維持に重要な指標 です。
高血圧 は 動脈硬化・脳卒中・心疾患 のリスクを高めます。
そして、低血圧 は めまい・立ちくらみ・倦怠感 の原因になるので注意です。

日頃から血圧を測定し、健康管理を心がけましょう!

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