二十四節気
始まりは、紀元前770年頃中国において、陰陽五行説の思想が含まれ生まれたもので、
五行の思想が深く、さらに七十二候は、二十四節気をさらに三等分し、動物、植物などの
変化を表し、日常生活の目安にしたものです。
(2月4日~18日)早春の日が射す頃
【七十二侯】
東風解凍 はるかぜこおりをとく(春の暖かい風で雪が溶ける)
黄鶯睍睆 うぐいすなく(鶯の鳴く頃)
魚上氷 うおこおりをいずる(氷の割れ目から魚が跳ね上がる)
「立」には始まりの意味があります。
立春は春の始まりであると同時に、旧暦では新しい年の始まりでした。
立春後、初の南風を春一番といいます。
茶摘みの歌に「夏も近づく八十八夜」とありますが
立春から数えて88日目につんだお茶が美味しいといわれています。
また、中国では立春をお祝いして「春餅(ちゅんびん)」を食べる習慣があります。
小麦粉を水で溶いて薄く焼いた皮に、お肉・薄焼き卵・ニラ・ネギ・ニンニク・香草等を巻いて
甜麺醤で頂く料理です。この春餅を揚げたものが春巻きです。
【摂るべき食材】
ニラ・ネギ→温性、発散作用、気血の流れを促進する働きがある
冬の寒さで滞った体内の活動を目覚めさせる効果
ふきのとう→苦みが心臓に良く、春の強心作用に良い
その他、解毒効果がある 菊花、たらの芽、ふき 等
(2月19日~3月4日)積もった雪が溶けて水になる頃
【七十二侯】
土脉潤起 つちのしょううるおいおこる(土の中で眠っていた生き物たちに会える頃)
霞始靆 かすみはじめてたなびく(山や景色が霞んで見える事)
草木萌動 そうもくめばえいずる(草木が芽吹く頃)
3月3日と言えば、桃の節句
奈良や京都では春の野焼きがあります。
そろそろ寒さで固まった体を動かし出しましょう。
深呼吸をしながら脇を伸ばし、肩甲骨を寄せたり広げたりして
リンパの流れを良くし、気血の滞りをほぐしましょう。
これからは、肝臓の働きが活発になります。
爪に変化が表れやすく、縦線やでこぼこが表れたら体が疲れているサインです。
冬の養生と精神的な疲れや、目の疲れが出やすくなります。
また足のつりもこの頃が多く、肝と関係が深いので筋をのばすのことも大切です。
鉄分補給を心がけましょう。
【摂るべき食材】
レバー、ほうれん草、パセリ、黒きくらげ、人参など→補血
イチゴ→五行では肝に属し、気血を促し冬の滞った血行改善効果
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。