hiromi先生のワンポイント薬膳「6月」~赤紫蘇~

2022.05.30
  • 薬膳コラム

6月の中旬をすぎると夏至、梅雨の真っ最中です。

この6月に『夏越しの祓』と言って、

神社では、茅草で作った茅の輪をくぐり半年間の心身の汚れや災い、過ちを清める行事があります。

6月下旬頃、神社で茅草の輪を見かけたらくぐってみてはいかがでしょうか。

さて、今年の夏も厳しい暑さが襲ってきそうな気配です。

夏バテせず元気に乗り切るために、今から準備しておきたいものです。

6月は赤紫蘇の収穫時期になります。

この赤紫蘇という名の由来は中国で、食中毒で命を落としそうになった若者に、

たまたまあった紫色の葉を煎じて飲ませたところ元気になった、

そこから紫の蘇る葉から『紫蘇』と名付けられたそうです。

紫蘇にはたくさんの効能があります。

これからの季節は高温多湿になり、菌が繁殖しやすくなります。

紫蘇には解毒と精神安定の効果があり、

解毒効果では、食中毒防止と食欲増進。

精神安定では、不眠予防と夏バテ予防の効果があります。

紫蘇をお料理で摂取するには限界がありますので、今回は赤紫蘇ジュースをご紹介したいと思います。

【材料】 赤紫蘇1束、水1L、砂糖250g、酢100cc

【作り方】

 赤紫蘇の葉を枝から取り水で洗いザルにあげ水気を切る。

(この時、小さい葉ほど良い色が出るので丁寧に)

 鍋に分量の水を沸騰させ、赤紫蘇の葉を入れ5分ほど煮る。

 赤紫蘇の葉の色が変わり緑色になったら葉を取り出す。

(この時、取り出した葉が冷えたら絞って無駄にしないように!)

 液体だけになった鍋に、分量の砂糖を加えたら火を止めて酢を加え、良く混ぜたら出来上がり。

 煮沸消毒した瓶に入れ冷蔵庫で保管します。

お好みで、水や炭酸で割ってお召し上がりください。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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