8月も終わり、徐々に朝晩の涼しさを感じられる時期ですが、
夏の暑さによる疲労が残っているため9月も夏バテに注意が必要です。
食欲が落ちて倦怠感や疲労感などの症状が出たら、冷たいものや糖分は控えましょう。
消化がよく疲労回復効果の高い山芋やうなぎの他、
青野菜の中ではずばぬけた栄養価があるモロヘイヤがお勧めの食材です。
《モロヘイヤの効能》
独特の粘りには胃の粘膜を保護し、消化吸収を助ける働きがあります。
ビタミン全般が豊富なことから疲労回復効果が期待できる他、高い抗酸化作用は老化防止に繋がり、
食物繊維は腸内環境を整え、カルシウムは骨の形成やストレス軽減に役立ちます。
病を患ったエジプトの王がモロヘイヤのスープを飲み回復したことから、
『王様の野菜』を意味する(ムルキーヤ)がモロヘイヤの語源となったと言われています。
今回はクレオパトラも好んで食したとの伝説もある、
とても簡単で栄養満点の一品をご紹介いたします。
「モロヘイヤのスープ」
【材料】
モロヘイヤ1束、顆粒コンソメ8g、水600cc、バター5g、ニンニク1かけ、トマト1個、塩適量
【作り方】
1 モロヘイヤの茎の固い部分は取り除く。
葉の部分をネバネバが出るまでみじん切りにする。
(面倒な場合は少量の水を加えてミキサーにかけてもOK)
2 ニンニクはすりおろし、トマトは湯むきしサイコロ状に切っておく。
3 3に分量の水とコンソメを加え、1~2分煮たらトマトを加える。
塩で味を調えたら出来上がり。
夏バテ対策の他、疲れや食欲不振時の体力回復にもどうぞ。
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。