hiromi先生のワンポイント薬膳「10月」~杏仁~

2022.09.27
  • 薬膳コラム

10月に入り、外気温が徐々に下がり乾燥が始まる時期になりました。
乾燥した空気は口鼻から侵入すると肺を傷つけ、咽頭痛、気管支炎、咳や痰、また皮膚の乾燥や腸内乾燥から便秘などの症状を引き起こします。
このような症状が出る前に、秋の季節の特徴を理解し、日々の食生活から予防することが大切です。
対策として今年は杏仁を取り入れてみてはいかがでしょうか。

《杏仁の効能》

中華デザートの杏仁豆腐はすっかり身近なものになりましたが
『杏仁』の『杏』はあんず、『仁』は種の中にあるアーモンドのような形をしたものを言います。
粉末にした『仁』は、独特な香りと甘さから特にデザートに用いられますが
生薬としても様々な漢方薬に使用され、咳止めや気管支炎、痰、便秘に効果があるとされています。

今回は杏仁パウダーを使用した焼き菓子のレシピをご紹介します。

「杏仁のマドレーヌ」(9~10個分)

【材料】

卵2個、砂糖80g、バター80g、薄力粉60g、米粉40g、杏仁パウダー5g

【作り方】

 小麦粉、米粉をふるっておく。

 ボウルに砂糖、卵を入れてすり混ぜ、溶かしたバターを加え混ぜる。

 ふるった粉類、杏仁パウダーを②に加え、ヘラでよく混ぜる。

4 型に③の生地を8分目まで流し、170度のオーブンで約20分焼く。

5 粗熱が取れたら型から外す。
 

マドレーヌのレシピですが、同じような要領でパウンドケーキにしてもいいですね。
お好みの紅茶と一緒にどうぞ。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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