日々お客様からいただく様々なご意見と、ご要望に対する私達の取り組みを紹介いたします。
前頭葉の脳挫傷が原因で食欲が低下し、口からの栄養摂取が難しくなったT様。胃ろうの手術を受けて退院されました。胃ろうになったことでさらに食事への興味が薄れてしまったのですが、料理イベントをきっかけに口からも少しずつ召し上がるようになり、その後は口からのお食事ができるまでに回復されました。現在もケアスタッフと看護師で共同しながらの支援を続けています。
ご自宅で転倒された際に腰椎圧迫骨折し入院されたA様。退院後も再びの転倒や食事の不安があり当施設にご入居されました。機能訓練士とケアスタッフ、看護師の連携、リハビリや個別指導により安定した歩き方ができるようになりました。「体重も増えて元気になったわ」とうれしいお言葉をいただきました。
ご自宅での生活に不安を感じご入居されたO様。 入居されてすぐは、なかなか落ち着かないご様子で、ご家族への電話も頻繁だったとのこと。少しでも穏やかにお過ごしいただきたい、不安を取り除きたい気持ちから、関わるスタッフが全員で積極的にO様にお声掛けしたところ、少しずつではありますが落ち着かれ、ご家族への電話の回数も減ってきたようです。愛ある声掛けの大切さを意識し、O様だけでなくすべてのお客様に接してまいります。
お元気なころにご入居されたM様ですが、ご病気されてからは少しずつ食欲が落ち、体力がなくなっていました。少しでも口から食べていただきたく、ご家族と相談しながら柔らかい食事や高栄養のスープを召し上がっていただきました。しかし病状は少しずつ悪化し、ご自身で痰を出すことも難しくなり、吸引対応に。M様、ご家族の希望を伺いながら、M様が参加できるイベントには参加いただき、またお部屋で楽しめることなどのご提案をしながら、平坦な日々にならないように気をつけました。M様の最後は、施設にて静かに迎えられました。ご家族と一緒に施設を出られるM様を、スタッフ一同これまでの感謝の気持ちを込めてお見送りさせていただきました。
脳梗塞で麻痺が残ってしまったE様。「もう一度、仕事がしたい」という強いご希望があり、日々の機能訓練や生活リハビリに意欲的に取り組んでいらっしゃいました。出来ることが増えるとスタッフも我がことのように嬉しくなりE様と一緒に喜びました。1年後、E様は見事に自立の認定を受け、デイサービスを卒業されました。
奥様の介護負担軽減のために、デイサービス利用開始になった認知症のご主人。 最初は施設でも落ち着けず食事もとらない状態でした。ご主人の言動から「奥様や周りに迷惑をかけていることに心を痛めているのでは?」と考え、スタッフの声掛けを増やし、ご主人の若いころの趣味などをお勧めしました。食事もスタッフのテーブルに一番近い席で一緒に食べるなど工夫した結果、少しずつ落ち着かれ、食事や機能訓練も楽しまれるようになりました。 ※こちらのエピソードは、リエイの快護ハートフルエピソード part1でもご紹介させていただいております。
1か月の入院中、誰とも面会できず気落ちして食欲がなくなってしまったY様。 そのため体力の低下も著しく、デイサービス利用を検討。施設を見学いただきました。 見学時、娘さんより「たぶん本人は食べないと思うので食事の用意は私の分だけでいいです」と言われていましたが、一口でも召し上がっていただければと思い2名分をお出ししました。娘さんの「お父さん、無理しなくてもいいですよ」の声に「ちょっとおなかがすいてきたから食べられそうだ」とおっしゃり、ほぼ完食されました。久しぶりの外出と、色彩豊かな食事に食欲が戻ってきたようで、デイサービスの利用を開始しました。 今ではまわりの方と話をされたり、玄関に飾ってある花がきれいに咲いたことを喜ばれるなど、周囲にも興味関心が持てるようになっていらっしゃいます。
奥様の誕生日に奥様宛てに手紙を書きたいというT様。素敵な提案にスタッフも心が弾みました。手が震えてしまうためお箸を使う練習をしていらっしゃる方なので、職員と一緒に手紙を書く練習をして、デイサービス利用中に手紙を書きあげました。事前にご本人と奥様のツーショット写真も撮影させていただき、当日はお手紙に写真を添えてT様の手から奥様に渡していただきました。「いつもありがとう」というT様の言葉に「こちらこそありがとう」と奥様。お二人の笑顔に胸が熱くなりました。T様のお手伝いが出来て本当に良かったです。